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【前編】ただのドライバーが2億円企業を立ち上げるまでのお話。 あと物流業界の問題とか。

※ ここでは創業当初からの社員が独断と偏見で会社の創業秘話をお伝えします。社長、ごめんなさい。


創業当初の話を

株式会社mirai計画は2018年に軽貨物運送事業を営む会社として愛知県名古屋市で創業されました。

軽貨物運送事業 —— 聞き慣れない方も多いでしょう。要はアマゾンやヤマト運輸の個人ドライバーさんですね。軽自動車を使った宅配サービスです。基本的に宅配ドライバーさんは個人で事業を行なっている方が多いです。創業者の柳川もそうでした。

社長の柳川は2018年、個人のドライバーから卒業し、事業を拡大する決意をしました。同年3月に事業を法人化、株式会社として本格的に運送事業を始めました。

僕は社員第1号です。もともと柳川社長とは面識がありました。

誘ってくれた理由は、柳川曰く「パソコンが得意だから」だそうです。確かに僕はコンピューターや最先端テクノロジーに強い関心がありますが、当初プログラミングはできませんでした。僕が得意としていたのはグラフィックデザインや動画編集で、事務仕事は問題なくできる、くらいでした。

宅配業務を行う会社の社員第1号にドライバー経験のない「パソコンが得意」な人間に声をかけたのです。この頃から柳川社長はテクノロジー分野での事業に関心があったことが伺えます。

mirai計画に入社する前の僕は

当初、僕は岐阜県高山市にあるゲストハウスで働いていました。「君の名は。」のロケ地、三葉の故郷です。大ファンだった僕は北米縦断旅行から帰ってからすぐそこで働いていました。

寒さがピークを迎えた2月ごろです。柳川社長から電話されたのは。ちょうどゲストハウスでの業務に慣れ、少しばかり飽きを感じていた頃でした。僕は刺激を求めていました。社長からのお誘いは非常に魅力的でした。詳しい事業内容を聞いてもいないのに、僕はすぐにイエスと返事をしました。

働き始め。泥臭い日々。

名古屋に行き、柳川社長と直接お話をしました。大声で話せるよう、カラオケボックスで話しました。一曲も歌わずに。どんな会社にするんだ、何人集めるんだなど熱く語りました。お互い顔を赤らめて、唾を飛ばしながらほとんど叫びながら話し合いました。ドリンクを持ってきた店員の歩調が辿々しかったのを覚えてます。

僕は柳川社長から宅配業務に関する知識を教わりました。そのとき僕はあるアイデアを思いつきました。

僕は北米旅行で1週間程度シリコンバレーに滞在し、ウーバーに乗車した経験がありました。アプリに個人情報を登録、自家用車にシールを貼るだけでスキマ時間にタクシードライバーとして働けるシステムに感銘を受けました。

このシステムを宅配業務に活かせるのではないかと思いました。つまり、誰もが自家用車を登録することでスキマ時間で宅配業務を行えるサービスです。後に知ることになりますが、法律の関係上、それは不可能でした。ただ、柳川社長とああでもないこうでもないとアイデアを叫びあうのはとても楽しかったのを覚えてます。

余談ですが、東京オフィスはコワーキングスペース内、熱烈なディスカッションが周りに迷惑を与え、出禁にならないことを願います。

志や目標は高いものの、目の前のやるべきことに集中する必要があります。

我々は宅配業者、資金も人員も少ない。我々はしっかり業務に携わり、自ら売上を作る必要がありました。なんとか人を集め、宅配業務を教え、各営業所からお荷物の配送業務をいただき、日々起こるさまざまな問題を解決しながら一歩一歩前に進みました。美談は多くありません。泥臭い日々でした。

同年6月の売上は100万円を達成しました。当時22歳の我々にとってはそれは大金でした。ただ経理に少しでも詳しい人ならお分かりでしょう。当時社員は柳川と上野を含めて4人。その中での売上月100万円。その数字に我々は歓喜していたのです。正気の沙汰ではありません。今では税金や経理の仕組みについての知識がありますが、当時の我々に利益の概念はありませんでした。ちゃんと働いても、それだけでは貯金ができないことを学びました。経費、人件費を相応の額で回す必要があるのです。資金が必要なのです。

トラックの導入、社長自らも実働業務に。

さまざまなことを学びながら会社と共に成長しました。

同年11月ごろ、軽貨物の事業からひとつレベルアップしてトラックを導入しました。単純により多くの荷物を効率よく運べると考えたためです。この小さな改革は当たりました。ちょうど次の年の2019年、アマゾンが名古屋市近辺でも本格的に自社での宅配事業を始めたのです。あのまま軽貨物事業を続けていたらどんどん運賃が安くなり、事業の成長が滞るところでした。

トラックだと運べるものが増えました。荷量ではなく、種類の話です。

引っ越し荷物、精密機器、店舗什器、服、など。世の中に出回っている全てのモノは、一度はトラックによる輸送を経験します。

扱う荷物の種類が増えると顧客の幅と配送エリアが広がりました。軽自動車での宅配業務では狭小区の同じエリアをぐるぐると回るだけですが、トラック輸送では鹿児島から青森まで輸送範囲が拡がります。社長も僕も実際にトラックでの輸送業に携わりました。沖縄、北海道を覗く全都道府県を訪れました。大変でしたが、この経験のおかげで物流業階の国内陸送、運送事業の抱える問題を学びました。


次回、現場目線での物流業界の闇。あとコロナ需要。

ここまでストーリーを読んでくださり、本当にありがとうございます。

最後になりますが、次回は日本に住む人全員に知って欲しい物流業階の抱える闇の部分に斬り込みたいと思います。またこのストーリーを更新するので、興味のある一部の方はチェックしてください!

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