なにをやっているのか
創立者である生物学者の服部廣太郎博士。息子で人権活動家の服部親行と共に御茶ノ水の私邸を美術学校に変えました。
専門学校では創立者たちの意思を引き継ぎ、環境や社会課題を学びまがら、その解決の施策を定期的に発表しています。
▍世界に文化で貢献する
私たちは1955年の創立以来、「世界に文化で貢献する」という建学精神のもと、神田駿河台を拠点にデザイン・アート教育を展開する学校法人です。対象者や目的に合わせた3つの教育機関を展開し、それぞれの領域で本質的な教育を追求しています。
▍独自の役割を持つ3つの教育機関
① 御茶の水美術学院(予備校)
芸大・美大への進学を目指す予備校です。受験指導を「アートをリベラルアーツとして学ぶ」教育へと再定義しました。創立70周年を機に、業界の常識であった「合格者数の公表」を廃止。数値の競争から離脱し、情報や技術が高度化する現代に不可欠な「問いの設定力」と「意思決定力」を育む指導を徹底しています。
② 御茶の水美術専門学校
「ゼロからはじめてプロになる」を掲げる専門学校です。実社会の課題にチームで取り組む産学連携プロジェクト(PBL)を必修カリキュラムとして導入。企業をステークホルダーに迎え、「デザインアート思考」を用いて社会課題を解決できる人材を育成する職業教育を実践しています。
③ アートジム(生涯教育)
年齢や職業、美術経験の有無を問わず、すべての人に開かれた生涯教育の場です。描く力をベースとしたプログラムを展開し、誰もが文化を創造し、発信できる環境を提供しています。
▍持続可能な社会に向けたスタンス
私たちは、国連グローバル・コンパクト(UNGC)およびジャパン・サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ(J-CEP)の会員です。各校が独自の役割を持ちながらも、持続可能な世界を追求するという共通の目標に向かって教育を推進しています。
なぜやるのか
服部学園は一年制の美術学校から始まりましたが、卒業生の大学進学が増え、予備校として知られるようになりました。
一方、専門学校の産学連携授業では、企業等を通じて様々な業界の企業文化やマーケティングを学ぶことができます。
▍“よく観ましょう”から始まる本質的な豊かさ
本学園は1955年、生物学者の服部廣太郎と人権活動家の服部親行という、異なる背景を持つ親子によって創立されました。戦後の復興期、物質的な豊かさを取り戻す一方で「精神的・文化的な豊かさが失われていくのではないか」と危惧した彼らは、御茶ノ水の私邸を教育の場として開放しました。生物学者としての「現場をよく観察し問いを立てる(よく観ましょう)」という姿勢と、人権活動家としての「多様な価値観を尊重する」姿勢。この2つをアートを通じて育成することが、私たちの掲げる創造性教育における原点です。
▍創造のプロセスそのものを尊重する
近年、美術教育の現場では技術の習得や進学実績など、「競争の指標」が過度に重視されがちです。しかし、私たちが育てたいのは、自らの感性を信じて社会に新しい価値を創造できる人材です。だからこそ、結果の巧拙ではなく、1人ひとりの創造に至るプロセスそのものを尊重する教育をおこなっています。
▍学生たちが未来の社会を変えていく
私たちの目標は、ここから巣立った学生たちが社会のあらゆる場所で文化を育み、持続可能な未来の実現に貢献していくことです。この教育の土台をさらに強固にするためにDX化などの改革を進め、次世代に向けたより良い教育環境づくりに注力しています。
どうやっているのか
予備校では、合格者数非公表の方針に則り、受講生の自己実現の過程で大学への進学を果たせる環境を整えています。
専門学校では、就職後に必要になるビジネススキルをディスカッションやプレゼンテーションと通じて身に着けます。
▍「多様性」を体現するメンバー構成
学園の運営を支える正規職員は50名弱。学生や講師をサポートする事務部門では、幅広い年代の、法学部や農学部などの専門性が高い学部出身者のほか、元百貨店のマネージャーなど美術業界以外の出身者が多数在籍し、それぞれの経験を学校運営の現場で活かしています。
▍互いを尊重し合う心理的安全性
人権活動家と生物学者の手によって創立された本学園。建学の精神である「多様な価値観の尊重」は、職員同士が互いの個性を心から尊重し合える風土として、働く現場にも深く根付いています。過度なノルマや数値による比較競争から解放されているからこそ、組織内には心理的安全性が保たれた状態です。子育て中の方やLGBTQ+の方など、様々なライフステージや背景を持つ方を歓迎しており、服装や髪型も自由なスタイルを推奨しています。
▍部門を超えて連携するチームワーク
教務部、指導部、総務部など、様々な部門が密に連携して学校運営を担います。私たちの原点である「よく観ましょう(現場を観察し問いを立てる)」という姿勢は、日々の業務にも直結。組織全体がひとつのチームとして、お互いの状況を観察し、細やかなコミュニケーションを取り合いながら業務を進めています。個人のタスクは集中して黙々とこなしつつ、必要な場面ではスピーディに連携し合うメリハリのある組織風土が特徴です。
▍ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方
「朝はゆっくり出勤したい」、「土日を中心に働きたい」など、個人のライフスタイルに合わせた柔軟な勤務が可能です。年間を通じて学校のスケジュールが決まっているため、見通しは立てやすく休みの調整もしやすい利点があります。国連のイニシアチブ(UNGC)にも加盟し持続可能な世界を追求する教育機関として、職員の働き方においても持続可能性(サステナビリティ)を重視。プライベートとの両立を図りやすい環境が整っています。
▍時代に合わせた制度・環境の刷新
創立70周年を機に「合格者数の公表」を廃止し、創造性教育を再定義した私たち。同様に、学園の制度やサポート体制も時代に合わせて大きく刷新するフェーズを迎えました。古い慣習にとらわれず、多様な人材がそれぞれの能力を最大限に発揮できる新しい仕組みづくりへと大きく舵を切っている真っ只中です。