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公務員を目指すほど超安定思考だった僕が、ベンチャー役員になるほど価値観が変わったのは銀行員で副業をしていた代表の影響だった

今回お話を伺ったのは、MATES社のボードメンバーで、エンジニアとして働く有川さん。しかし彼は「大学生の頃に公務員を目指していて、"超"が付くほどの安定志向だった」と話します。

では何がきっかけで価値観が変わったのでしょうか。それは新卒で入社した銀行の同期であり、現MATES代表取締役新名さんの影響だったそうです。新名さんとの出会いやその後の変遷について、詳しくお話を伺いました。

有川 恒紀 / エンジニア(取締役)

関西学院大学商学部を卒業後、株式会社山口フィナンシャルグループに入社。法人営業業務を担当する。2019年6月に銀行を退職し、2020年2月株式会社MATESを設立。ボードメンバーであり、エンジニアとしても働く。

MATESを設立するまでは、公務員を目指すほどの"超"安定志向

ーー大学生活はどのように過ごされていましたか?

授業やサークル活動、バイトなどをしながら学校生活を過ごしている、どこにでもいる大学生でした。

ーー1社目に銀行を選ばれた理由を教えてください。

もともとは国税専門官という公務員になりたかったんです。しかし、国税専門官の2次試験に落ちてしまって。それに近いことが学べる、銀行を選びました。

メガバンクも視野に入れていたのですが、国税専門官の試験結果がわかったのが4年生の7月頃だったので、募集が締め切られていました。まだ募集をしていて、内定をもらえたのが山口フィナンシャルグループだったんです。

ーー"超"がつくほどの安定志向だったんですね、、、!

そうですね。

国税専門官になりたかったのは、税金について知っておけば可処分所得を最大化して生きていけると思ったからでした。要するに「収入を増やすこと」はあまり考えておらず「もらった給料から如何に支出を減らすか」という守りの考えが強かったんです。

当時は、一生公務員やサラリーマンとして、上手く生きていこうと思っていました。

常識に囚われず「自身でお金を生み出す」代表の新名に影響を受けて

ーーMATES代表の新名さんとは、銀行員時代の同期だったんですよね。

そうです。

入社してから1週間ぐらい研修があり、そのときにたまたま席が隣で仲良くなりました。ぼくは2年半銀行に勤めていましたが、新名は1年で退職したので、同じ会社にいたのは1年ぐらいです。

ーー当時新名さんはどのような方でしたか?

とても興味深かったです。

まず見た目が銀行員らしくなかったですし、言動も雰囲気も異質だなと思っていました。ぼくにはない考え方を持っていて、すごく惹きつけられましたね。こんなこと言うと照れ臭いですが魅力的な人だな、と。

ーー具体的にはどのような点に魅力を感じたんですか?

自分の目標に向かってどんどん決断をしていたことや、口だけではなく有限実行していたことに魅力を感じました。

入社式のときに「転職サイトに登録したわ。来年リクルートに転職する!」と言っていたことが印象的で、よく覚えています。1年ぐらい経った頃に本当に転職をして、驚きました。

ーー決断力のあることに魅力を感じていたんですね。

あと新名は銀行員として働きながら、個人でInstagramを使用したプロモーションのようなことも行っていて。その話も聞いて、すごく面白いなと思っていました。

ぼくはサラリーマン家系に生まれて、本業以外に何かに取り組むという考えがそもそもありませんでした。そのため新名の話を聞いて、このようなこともできるのだなと視野が広がった感覚がありました。

その様を目の当たりにできたことで、ものすごく影響を受けたと思います。

常にワクワクするビジョンを見せてくれる新名に魅かれて、退職を決意


ーー新名さんはその後、リクルートを1年で辞めて独立されましたよね。そのタイミングで、有川さんも新名さんが取り組んでいた事業を一緒に行っていたと伺っています。

その通りです。

新名が銀行を辞めてから、ぼくも何かを変えようと思って模索していました。もちろん学べることはたくさんありましたが、長い目で銀行で働く上司を見ていると、10年後の自分の姿が想像できて。その10年後を迎えるのがすごく嫌だったんです。

何をしようかと考えていたら、2019年7月頃に、新名から「タピオカ屋さんを運営するから手伝いに来てほしい」と連絡があったんです。

ーータピオカ屋さん、、、!?

ポップアップで1ヶ月間だけでしたが……。

新名がタピオカ屋を運営していた経緯を話すと、当時彼はInstagramを使ったマーケティングコンサルティングのような仕事をしていて「実際に店舗を運営したことがない人間がコンサルを行っている」ということに課題を感じていました。それでタピオカ屋を運営して、経験を積もうとしていたみたいで。

ぼくは当時、まだ銀行員として働いていたんですが、ちょうど連休が重なったんです。広島から山口の角島まで出向いて、1週間ぐらい新名の家に泊まりながら、仕事を手伝っていました。

ーー銀行とはまったく別の環境で新名さんと働いてみて、何か変化はありましたか?

結論、その1週間で銀行を辞めようと決意するくらい変化がありました。

タピオカ屋を一緒に運営していて、すごく充実していましたし、何より新名の描いている将来の話を聞いて「面白いな。新名と一緒に仕事をしたいな」と思ったんです。銀行員時代から、新名は決断力や実行力がありましたし、ビジョンを本当に達成するんだろうなと期待が持てて。

それで新名の仕事を手伝うとしたら、何ができるかを自分で考えて「エンジニアはどう?」と聞いてみたんです。そうしたら「エンジニアなら、こっちも歓迎する」と言ってくれました。

そして、連休明けに銀行へ出勤した時に支店長に退職することを伝えました。

"超"安定思考だった僕が、未経験エンジニアとしてベンチャー企業の取締役に

ーーエンジニアは全くの未経験でしたよね。

はい、未経験でした。

ですので、新名の仕事を手伝うことになってからのはじめの3ヶ月間は、案件獲得のための営業もしつつ、エンジニア養成スクールに通っていました。その後は、独学で知識やスキルを身につけていきました。

エンジニアの仕事がメインになったのは、2020年2月、MATESを設立してから約1年後ぐらいです。その頃から、ホームページ制作を中心にエンジニア業務を行っています。

累計で50社以上のホームページ制作を担当させていただき、現在ではエンジニアとしてかなり力が身に付いたと自負しています。

ーーもともと安定志向だったと思うのですが、銀行を辞めて、エンジニアとして働くことに不安はありませんでしたか?

もちろん不安でした。未経験の自分が、お客様の求めるものが作れるのかな、と。また今でも自分より技術力のあるエンジニアはいくらでもいるので、不安があります。

ただ不安があるからこそ、それを軽減するために日々のインプットを続けています。

ーーエンジニア以外の有川さんの役割は他にございますか?

MATESの役員でもありますので、新名が取り組みたいことを提案してきたときに、それをどのように実現するのか、戦略を立てることも自分の役割です。

ーーベンチャー企業の役員になることに対しては不安はなかったですか?

ほとんどありませんでした。むしろワクワクしていましたね。

新名と目標を立てる際は、達成できると言えるだけの根拠や戦略をきちんと揃えています。また戦略を実行できるメンバーもMATESには揃っています。ですので、会社は上手くいくと確信を持てているんです。

あとは、不安があってもなくても、結局実行することは変わらないと思っている部分もあります。ですので小さい不安はありますが、それに苛まれることはありません。

「ランチェスター時間の法則」から紐解く「出来ないことなんて何ひとつとしてない」という価値観を糧に

ーー仕事をする上で大切にされていることを教えてください

ぼくはエンジニアという技術職でかつ、未経験というスタートですので仕事(スキルアップ)にどれだけの時間を割くことができるのかを意識しています。

「ランチェスター時間の法則」という考え方が好きで。その法則によると人生は「才能×時間の二乗+過去の蓄積」で決まるとされています。

ランチェスター時間の法則から考える「質」と「量」の関係
あけましておめでとうございます。 Belink(ビリンク)の吉田和矢です。 昨年は多くの方にお世話になりました。ありがとうございます。 今年も引き続きよろしくお願いします。 昨年の振り返りと今年の抱負はまた別の機会に書かせて頂くとして、今回はランチェスター時間の法則をご紹介致します。 (新年の目標や抱負を作っている最中に気になったものでして...) ランチェスターの法則ってご存知ですか? ...
https://belink.asia/archives/700/
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つまり、「才能や過去の蓄積がなくても、ひとつのことにとてつもない時間をかければどんな領域でも勝てる可能性が十二分にある」ということです。

自分は未経験でエンジニアになりました。才能も過去の蓄積もほとんどありません。しかし、それ以上に時間をかければどのような業務もできるようになると思っています。

そのため「できない」と言っている人を見ると、それに対して「どれくらい時間をかけたの?」「やっていないだけじゃないの?」と疑問を覚えます。「できない」という前に圧倒的な時間をかけることを重視しています。

ーーここまでお話を聞いていて、安定志向からベンチャーマインドへ一変されているように感じます。

新名と毎日のように顔を合わせて仕事をしているので、考え方や価値観が無意識的にインストールされているのかもしれません。論理的に物事を考えるようになりましたし、チャレンジ精神も養えました。

自分でも変わったなと実感しています。

ーーではMATESの魅力を教えてください。

一言で言えば、「とにかく熱中できて楽しい環境があること」です。

自由度が高いので、どこに目的を置いて、どのように取り組んでいくかも全部自分で考えて取り組めています。そのような環境が楽しいと思える人にとってはすごくいい職場だと思います。

また、これから成長していくフェーズの企業に携われるという点も魅力の1つです。自分の仕事が会社の成長に直結するので、やりがいが持てると思います。

ーー今後の目標はなんでしょうか?

常に新しいことにチャレンジできるので、ワクワクしています。そのようにMATESでは、本当に楽しいと思えることやワクワクすることをずっとしていきたいとみんなで話をしています。

個人的な目標としては、いままで関わってきてくれた人たちに恩返しをしたいです。知り合いが会社をやりたい、事業をやりたいとなったらVC(ベンチャーキャピタル)のような形で投資し「このようにやっていこう」とアドバイスできるような形で支援ができれば嬉しいです。

まずは自分の周りの人たちが幸せに暮らせるよう手助けしていきます。

※2024年2月1日より株式会社MATESは株式会社メイトへ社名を変更しております。

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