“普通じゃない”は、武器になる。組織に馴染めなかった彼がマーケターとして見つけた、自分の活かし方
「自分って、普通じゃないのかもしれない」
そう気づいたのは、大人になって働き始めてからでした。
学生時代は、自分のことを普通だと思っていた。
でも、職場に出て、いろいろな人と関わる中で、少しずつ違和感が生まれていった。
みんなが当たり前にできることが、自分にはできない。
逆に、みんなが気にしないことが気になってしまう。
一つのことを続けるより、新しい知識や違う視点にどんどん興味が向いてしまう。
そんな自分を、どこか「社会不適合なのかもしれない」と感じていた時期もありました。
でも今、富樫さんはマーケターとして働いています。
そして、かつて弱みだと思っていた“変わっている部分”は、今では仕事の武器になっています。
今回は、夜のバー、美容サロン、SNS運用の副業を経てマーケターになった富樫さんに、自分の違和感との向き合い方、マーケティングとの出会い、そして「普通じゃないこと」が強みに変わった瞬間について聞きました。
自分が変わっていると気づいたのは、大人になってからだった
富樫さんは、子どもの頃や学生時代、自分のことを「普通」だと思っていました。
「子どもの頃とか学生時代は、多分普通なんですよね」
自分が周りと違うのかもしれない。
そう感じ始めたのは、大人になって働き始めてからでした。
当時、富樫さんはバーで働いていました。
一緒に働いていたスタッフの中に、少し天然で、周りからも「変わってるね」と言われるような人がいたといいます。
「その子から“変わってるね”って言われて、いや、君の方が変わってるだろ、みたいに思っていました(笑)」
夜の仕事ということもあり、周りには個性的な人が多かった。
だから最初は、「みんなそんなものだよね」と思っていました。
でも、その後、昼の仕事や副業に関わるようになって、少しずつ自分の違和感に気づいていきます。
「なんか別なことを考えちゃうとか、そっちじゃない方がよくない?って思ったものの優先度がめっちゃ下がっちゃうとか。ちょっと自分、違うのかなと思うようになりました」
人付き合いは普通にできる。
でも、考え方や仕事の進め方となると、どうしても人とズレてしまう。
そこから、自分は少し変わっているのかもしれないと感じるようになりました。
みんなが当たり前にできることが、自分には難しかった
富樫さんには、昔から「なんでみんなこれができるんだろう」と思うことがありました。
たとえば、ふざける時にちゃんとふざけられること。
良くも悪くも、うまくサボれること。
決められたことを、そのまま進められること。
「サボれないし、なんか気になっちゃうんですよね」
周りが右に行っている時も、そのまま右に行けない。
「右じゃないよ」と強く否定するわけではない。
でも、「本当に右でいいのかな」と一度立ち止まってしまう。
「みんなが右に行っていると、ちょっと待ってみたくなるんです。左かもしれないから、一旦待とう、みたいな」
また、仕事の優先順位も自分で変えてしまうことがありました。
本来は決められた納期を守るべき。
でも、途中で別の仕事が入ってきて、そちらの方が優先度が高いと思うと、自分の判断で順番を変えてしまう。
「本来だったら、決められたことをそのままやった方が絶対いいはずなのに、自分で変えちゃうんです」
報告すればいいだけの話かもしれない。
でも、当時の富樫さんにとっては、そうした判断が自然に出てしまっていました。
その度に、自分は組織に向いていないのかもしれないと感じていたといいます。
飽き性で、社会不適合かもしれないと思っていた
自分のことを、飽き性だと感じることもありました。
続けたいものは続けたい。
でも、興味が移ると、どうしても別のことに意識が向いてしまう。
決められたことを淡々と続ける仕事は、あまり得意ではない。
「飽き性ですね。続けられるものは続けたいと思うんですけど」
世の中的に見れば、少し社会不適合なのかもしれない。
そう感じることもありました。
でも今、その飽き性のような特性は、マーケターという仕事において強みに変わっています。
そのきっかけは、美容サロンでのアルバイトでした。
美容サロンの受付で、SNSに出会った
マーケティングに興味を持った最初のきっかけは、美容サロンでのアルバイトでした。
富樫さんは、そこで受付の仕事をしていました。
お客様がいない時間は、受付業務が少なくなります。
その空き時間に、SNSの投稿やクリエイティブ制作を任されるようになりました。
「お客さんがいない時って受付の仕事がないので、“次のお客さんが来るまで、ちょっとSNSの投稿やっておいてよ”みたいな感じでした」
画像を作る。
リサーチする。
文章を書く。
最初は軽い仕事の一部として始まったSNS運用でしたが、やってみると面白さを感じました。
「画像を作ったり、リサーチしたり、ライティングしたりするのが面白いなと思いました」
そこから、こういう仕事は本業にもできるのではないかと考えるようになります。
当時は夜にバーで働きながら、昼の時間でSNS関連の副業を探すようになりました。
「夜働いて、昼に副業でこういうのできないかなと思って色々探しました」
最初は1万円から5万円ほどの小さな案件。
でも、少しずつ経験する中で、もっとこの分野でやっていきたいという気持ちが強くなっていきました。
最初から向いていると思っていたわけではない
マーケターという仕事に対して、最初から「自分に向いている」と思っていたわけではありませんでした。
「最初は、今よりちょっと副業でお金を稼げるならいいな、くらいの感じでした」
自分に向いているから始めたというより、興味があったから飛び込んでみた。
そんな感覚でした。
実際、文章を書くことが得意だったわけでもありません。
「作文とかめっちゃ苦手でした。自分の感想を書くみたいなやつも苦手でした」
数学が得意だったわけでもない。
計算やロジカルに考えることが得意だったわけでもない。
だから、最初からマーケターとしての適性を感じていたわけではありません。
ただ、実際に仕事としてやってみる中で、少しずつ「これ、いいな」と思うようになっていきました。
「飛び込んでみて、実際に業務をやってみて、あ、いいな、向いてるのかもってなった感じです」
弱みだと思っていたものが、マーケターとしての武器になった
マーケターとして働く中で、富樫さんは自分の特性が強みになる場面に気づきました。
一つは、新しい知識を増やすことに抵抗がないことです。
「新しい知識を増やすことに抵抗がないので、それはいいなと思います」
いろいろなことに興味が移る。
一つの分野だけに閉じず、別の領域にも目が向く。
気になったことを調べてしまう。
それは以前なら、飽き性や集中力のなさのように見えていたかもしれません。
でも、マーケティングの仕事では、むしろ武器になりました。
「いろんなことを勉強すると、紐づくんですよね」
別の業界で見た考え方。
全く違う分野の事例。
一見関係なさそうな情報。
それらがつながることで、新しいアイデアが生まれる。
「みんながその業界の話しかしない中で、僕は別業界の話を持ってきたりする。それが別のアイデアになったりします」
マーケティングは、ただ一つの正解をなぞる仕事ではありません。
人の気持ちを考え、世の中の流れを見て、他業界の事例を取り入れながら、仮説を作っていく仕事です。
だからこそ、いろいろなことに興味が向く富樫さんの特性は、強みとして活きています。
違う視点を持ってこられることが、価値になる
富樫さんは、新しい挑戦を「挑戦」とすら思っていない部分があります。
気になるから調べる。
面白そうだからやってみる。
別の視点を持ってくる。
本人にとっては自然なことです。
でも、組織やチームの中では、その視点が価値になります。
同じ業界の中だけで考えていると、発想が似てくる。
同じやり方を続けていると、新しい打ち手が見えなくなる。
そんな時に、別の領域からアイデアを持ってこられる人は強い。
「違った視点を取り入れられる」ということ自体が、マーケターとしての武器になります。
かつては、人と違うことが弱みのように感じていた。
でも今は、その違いが仕事の価値になっています。
自分がダメなんじゃなくて、合う仕事を見つけていないだけかもしれない
今、組織に馴染めないと感じている人。
自分はダメなのかもしれないと思っている人。
普通の働き方が合わないと悩んでいる人。
そんな人に対して、富樫さんはこう話します。
「仕事の種類を変えたら、絶対にマッチするものはあると思うんですよね」
もし富樫さんが今から事務職や経理の仕事を任されたら、うまくできないかもしれないといいます。
「今から事務員さんやってとか、経理やってって言われたら無理なので、自分は仕事できないのかもって思っちゃうかもしれないです」
でも、それは能力がないということではありません。
ただ、その仕事と自分の特性が合っていないだけかもしれない。
「スキルレベルを上げるのはもちろん大事ですけど、自分に合ったスキルを見つけてほしいです」
多くの仕事は、一つのことを積み上げていく力が求められます。
一方で、マーケターは少し違います。
「マーケターって、集めたもん勝ちみたいなところがあるんです。広く集めて、そこから深めていく感じです」
情報を集める。
違う業界の事例を見る。
人の心理を考える。
アイデアを組み合わせる。
そういう働き方が合う人もいます。
だから、今の仕事でうまくいかないからといって、自分を否定しなくていい。
職種を変えることで、急に自分の特性が活きることもあるのです。
“普通じゃない”を、活かせる場所がある
富樫さんは、自分の特性を完璧にコントロールできているわけではありません。
今でも、苦手なことはあります。
決められたことを淡々と進めるのが得意なわけでもありません。
一つのことだけをずっと続けるより、新しいものに興味が向きやすい部分もあります。
でも、それをただの短所として終わらせるのではなく、活かせる場所を見つけた。
それが、マーケターという仕事でした。
「普通じゃない」と言われること。
周りと同じようにできないこと。
興味が広がりすぎること。
違う角度から考えてしまうこと。
それらは、環境によっては弱みになります。
でも、別の環境では武器になる。
大切なのは、自分を無理やり普通に近づけることではなく、自分の特性が活きる場所を探すことなのかもしれません。
最後に
社会に出ると、どうしても「普通にできること」が求められる場面があります。
決められた通りに動くこと。
一つのことを続けること。
周りと同じ方向に進むこと。
報告、連絡、相談をきちんとすること。
もちろん、それらは大切です。
でも、それが苦手だからといって、あなたに価値がないわけではありません。
人と違う視点を持っている。
新しい知識に興味を持てる。
別の業界の情報をつなげられる。
当たり前に疑問を持てる。
そうした特性が活きる仕事もあります。
富樫さんにとって、それがマーケティングでした。
もし今、組織に馴染めない、自分は普通じゃない、今の仕事が合わないと感じているなら、環境や職種を変えることで、自分の見え方が変わるかもしれません。
“普通じゃない”は、場所を間違えなければ武器になります。
自分の違和感を、強みに変えたい。
人と違う視点を活かして働きたい。
マーケティングという仕事に少しでも興味がある。
そんな方は、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう。
▼ カジュアル面談はこちらから
https://s.lmes.jp/landing-qr/2008505008-APVLQXOx?uLand=GH3GKC
■会社情報
社名:MODE-1 PARTNERS株式会社
住所:東京都中央区日本橋富沢町10番13号 WORKEDITION NIHONBASHI 4F
代表者:岩世祐生
事業内容:グロース支援/事業構築・営業・マーケティング支援
公式HP: https://m1.satellite-holdings.co.jp/