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【インタビュー】シニア UXデザイナー:デザインを通して組織の共創を加速する

今回はシニアデザイナーの塩澤源太にIVA入社の契機や今後の展望をインタビューしました。

■ プロフィール

東京都出身、日本大学藝術学部美術学科卒。Webやテック系メディアのアートディレクション、新規事業開発におけるUXDに携わる。上海、大連での勤務経験有。2023年よりIVA株式会社でUX / UI デザイン中心にクリエイティブ業務に従事。

デザインを通して組織の共創を加速する

ー IVAの事業と担当業務について教えてください。

IVAは人工知能(AI)や専門鑑定士による真贋鑑定を行う「FAKEBUSTERS(フェイクバスターズ)」というサービスを運営しています。私自身はUX/UIを中心としたデザイン業務全般に関わっており、具体的にはWebやアプリ、鑑定後に取り付けるタグや証明書、広告やイベントのデザインまで幅広く手掛けています。ロール(役割)によって顧客体験を分断せず、横断的に設計を行えるのはUXデザイナー冥利に尽きます。

ー IVAで働く魅力は何でしょうか?

IVAは2019年に創業したスタートアップで、メンバーのほとんどが二十代です。バックグラウンドもさまざまで、異業種からやってきた人たちも多いです。それゆえに自身の枠や世間の目にとらわれず、自由な発想を持って柔軟に挑戦を続けています。組織も非常にフラットでインクルーシブな(個々が尊重され、能力が発揮できる)カルチャーが醸成されています。私は彼らよりもずっとキャリアは長いのですが、経験や世代によるギャップがあることで異なる角度から課題に焦点を当て、解決に向けて協力し合えることに喜びを感じています。

あと、3ヶ月ほど前に入社したメンバーが話していたのですが、彼女が発した「IVAに入社してから月曜日の憂鬱がなくなった」という言葉が印象的でした。確かに「働かされている」というよりも「今日は何が起こるかな、何に挑戦しようかな」といったワクワク感や、無意味な気遣いや不条理なプレッシャーを気にせず目の前の仕事に集中できる雰囲気はオフィスに漂っていると思います。

ー 入社前のIVAの印象はどのようなものだったのでしょうか?

FAKEBUSTERSをはじめて知ったとき、顧客への提供価値が明快であると感じました。AIや専門の鑑定チームを揃え、多くの実績がある第三者が自分のお気に入りのアイテムを本物だと保証してくれたら、その安心感は最高の体験となります。また、社内では複雑なロジックやプロセスを駆使してサービスを提供していますが、ユーザは写真や実物を送るだけの極めてシンプルなステップで完結します。このユーザを中心に置いた体験設計も魅力に感じたひとつでした。

私はブランディングデザインにも携わっていたので、メーカー側の視点でも喜ばしいサービスだと思いました。ブランドは提供者やユーザなど多くの人々の思いが集まり大切に育てられるものです。それを自身の利益だけのために毀損する行為は問題だと思っていたので、FAKEBUSTERSは皆が安心してブランドに触れ、育める世界を創り出す一端を担っているのだと感じました。

代表の相原との面談は印象深かったです。彼はビジネスに対して熱量を持って取り組んでいて、それが対面したときに直に感じられました。それでいて、現状と将来を俯瞰した客観性を持ち合わせていたのが印象的でした。また、経営者でありながら、私と同じ目線で話をしてくれたことに親近感を覚えました。ビジネスに対してはもちろんシビアですが、無邪気なところもあってとてもチャーミングな人物です。その場で意気投合してすぐにIVAで働くことになりましたが、現在でも面談時に感じた印象は変わっていません。彼はForbes JAPAN 30 UNDER 30に選出されたことからも分かるように、若い年齢にもかかわらず新たなマーケットを切り拓く経営者のひとりです。若い人たちはどんなキャリアを歩んでいくにせよ、彼の近くで仕事をすれば大きな気付きや経験を得られるのではと思います。

ー 現在取り組んでいること、これから取り組みたいことはありますか?

少数精鋭でコミュニケーションスキルも高いメンバーが揃っているため、今のところコラボレーションは円滑に進められていますが、課題も増えつつあります。特にこの一年はメルカリやブックオフといったパートナーとの提携が加速し、求められる期待や成果も大きくなっています。このため、新規メンバーの参画など多くの人々の協力が不可欠になり、より効率的でクオリティの高いコラボレーションが必要になると感じています。

私の専門領域であるデザインでは、DesignOpsのような仕組みを用いなければならないと感じています。このためデザインを担うメンバーたちの協力のもと、DPM(デザインプログラムマネージャー)のような役割を担いながら、プリンシプルやトークン、アセットやナレッジを整備して、デザイン組織の有効化を最大限に高めようと思っています。また、各メンバーの目指すキャリアも異なるのは当然で、彼らが自己実現に向けて歩み進めるようなキャリアプランを支援しなければなりません。

現在はまだ実験途中で、少数のメンバーで小さく回しながらナレッジを溜め込んでいます。大規模の組織でDesignOpsを運用していくのは大変だと思いますが、スタートアップなら信頼できるメンバーたちと「ああでもない、こうでもない」と議論を重ねていくことができるのは面白く、苦になりません。例えばツールに関しても、興味のあるものを端から試していくことができます。コラボレーションツールであるMiroやNotionなどは定評があり定番化していますが、思いつきでZapier(Webアプリを統合するツール)で自動化ワークフローを作ったり、イベントで必要だからとOBS Studio(ライブ配信や録画を行えるツール)を試してみたりと現在は自由に楽しんでいます。

ー チームで密に協力しながら、課題に取り組んでいるのですね。

IVAは台湾や中国にも拠点があるので、文化や言語の違うメンバーと一緒に仕事をしています。日本人同士では当たり前のことがうまく伝わらなかったり、異なる解釈をされてしまうこともありますが、アプローチを工夫して「それだ!」とお互いの意思が通い合ったときには共創の喜びを得られると思います。

デザインチームだけでなく、IVAの組織全体としても体系化されたかたちを紡ぎ上げていくべきです。私がこれまでに経験した上場企業の組織作りやマネジメント、もしくはコンサルファームで培った新規事業開発の経験が役に立てると思ってます。

また、世の中では今までの経験則ではまかないきれない事象も目立つようになってきました。VUCAの(不確実性が高く将来の予測が困難な)時代といわれて久しいですが、新たな価値基準や洞察力がますます求められています。例えば、RWA(リアルワールドアセット)はどうでしょうか。RWAは現実世界の物理的な資産をブロックチェーン上にトークン化した暗号資産ですが、今まで私たちが得てきた経験の地続きには存在しないものです。これを成功に導くには、自身の経験則以外の手法にも頼らなければなりません。それほど人の体験は複雑化しつつあるのです。

このような場面において、デザイナーが自然に身につけるデザイン思考(ユーザの視点に立った課題解決における思考法)が活かせるのではないかと思っています。デザインは以前よりも大きな意味を持つようになり、ビジネスに携わるすべての人々がこの思考法で課題に取り組むべきです。IVAの持ち味であるFace to Faceのぬくもりあるコラボレーションを活かしながら、言語化された再現性のある仕組みが作り上げられるように、これからもメンバーと試行錯誤を重ねていければと思っています。

ー これから一緒に仕事をしていきたい人物像は?

常識の枠にとらわれず自分自身で熟慮し判断を下しながらも、協力してくれる人たちを信頼し、感謝できる情熱とぬくもりを持った人です。そんな人たちと議論と実践を重ねながら、IVAという組織、そして新しい時代を共に創り上げていきたいと思っています。

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