こんにちは!株式会社エスポワの人事担当です。
今回は、BUDDIES CAREERを率いる代表取締役・山田雄矢さんに、私たちがキャリア支援を続ける理由と、これからつくりたい事業について聞きました。
山田さんが大切にしているのは、単に転職を決めることではなく、「その人自身が納得できる選択をすること」。その考えは、現在掲げている 「CHALLENGE THE NEXT.」 にもつながっています。
求人情報もAIも身近になった今、キャリアアドバイザーには何が求められるのか。少数精鋭の会社だからこそできる仕事とは何か。これからのキャリアを考えるヒントとして、ぜひ最後まで読んでみてください。
プロフィール
- 名前: 山田 雄矢
- 役職: 代表取締役
- 事業: BUDDIES CAREER
- 経歴:
- オーストラリアへの留学を経験
- 帰国後、老舗商社で営業に従事
- 人材業界へ転身し、求職者・企業双方への支援を経験
- より理想とするキャリア支援を実現するため、株式会社エスポワを創業
- 現在はBUDDIES CAREERの事業・組織づくりを担う
「自分だったら、どんな会社をつくるだろう」から始まった
――改めて聞いてみると、最初から「絶対に起業する」と決めていたわけではなかったんですよね。
そうですね。最初から起業ありきではありませんでした。
人材業界で仕事をしている中で、少しずつ「自分だったら、どういう会社をつくるだろう」と考えるようになったのが始まりです。
求職者の方と話したり、企業の採用を支援したりしていると、
「もっとこういう支援ができるんじゃないか」
「もっと一人ひとりに向き合えるんじゃないか」
と思う場面が増えていきました。
もちろん、会社に所属していれば会社としての方針があります。それ自体は必要です。
ただ、自分の中で「こうした方がいい」と思うことが増えていくにつれて、だったら誰かがつくった環境の中で理想を語るだけではなく、自分で責任を持って形にしてみたいと思うようになりました。
――自分で決める代わりに、結果も全部自分で引き受ける。その環境に立ってみたかったと。
そうですね。
成功しても失敗しても自分の責任です。
怖さもありましたが、それ以上に、一度そこに立ってみたいという気持ちが強かったです。
会社をつくるなら、一番大切にしたかったのは「人に対して誠実であること」でした。
会社なので売上は必要です。
でも、短期的な数字をつくるためだけに、求職者や企業に無理な提案をする会社にはしたくなかった。
「またこの会社に相談したい」と思ってもらえる関係を積み重ねたい。
そこは創業当初から今まで、変わっていません。
キャリアは、人生の時間の使い方を変える
――いろいろな事業がある中で、人材・キャリア支援を選んだのはなぜだったんでしょう?
キャリアが人生に与える影響は、すごく大きいと思っているからです。
どこで働くか。
誰と働くか。
何を仕事にするか。
仕事は人生のかなりの時間を占めますし、そこが変われば、出会う人や生活の仕方、将来の選択肢まで変わることがあります。
その意思決定に関われる仕事は責任も大きいですが、それ以上に価値があると思っています。
――実際に人材業界で働いていて、「この仕事ってやっぱり面白いな」と感じた出来事はありますか?
求職者の方から、
「話しているうちに、自分が本当に大事にしたかったことが分かりました」
と言ってもらった時ですね。
求人を紹介すること自体は、今の時代であれば情報を検索すればある程度できます。
でも、その人自身がまだ言葉にできていないことを一緒に整理する。
「年収を上げたい」と言っていたけれど、実は本当に欲しかったのは成長機会だった、とか。
「今の会社が嫌だ」と思っていたけれど、深掘りすると仕事ではなく、働き方に悩んでいた、とか。
会話を重ねることで、自分でも気づいていなかったものが見えてくることがあります。
その人が、自分自身で納得して次の選択をできる状態をつくる。
そこがキャリア支援の価値だと思っています。
「転職が決まること」と「人生が良くなること」は同じではない
――うちではよく「転職させることをゴールにしない」という話をしますよね。これは結構、BUDDIES CAREERらしい考え方だと思っています。
そうですね。
人材紹介というビジネスの構造上、転職が決まれば成果になります。
当然、事業なので売上も必要です。
でも、転職が決まることと、その人の人生が良くなることは必ずしも同じではないと思っています。
目の前の一件を無理に決めて売上をつくっても、その人が半年後に「転職しなければよかった」と思ったら、それは良い支援だったとは言えません。
だから、今は転職しない方がいいと思えば、そう伝えることもあります。
その時は売上にならなくても、数年後にまた相談してもらえるかもしれない。
僕は、その方が長い目で見た時に、会社としても健全だと思っています。
――「紹介しない」という判断も、CAの仕事なんですね。
そう思います。
キャリアアドバイザーは求人を売る人ではなく、意思決定を支える人であるべきです。
本人が納得できる選択をするために必要なら、「今は転職しない」という選択肢も一緒に考える。
そこにプロとしての価値があると思っています。
AI時代、求人情報を持っているだけでは価値にならない
――今は求人サイトも口コミもSNSもありますし、AIも一気に身近になりました。この変化は人材業界にもかなり影響しそうですよね。
かなり変わると思います。
求人情報そのものは、昔より圧倒的に簡単に手に入ります。
AIを使えば、履歴書を整えたり、企業研究をしたりすることもできます。
そうなると、「この求人があります」と紹介するだけのCAは、相対的に価値が下がっていくと思っています。
これから必要になるのは、
話を聞く力。
言葉を整理する力。
本人も気づいていない考えを言語化する力。
そして、耳当たりのいいことだけではなく、必要なことをきちんと伝える力。
情報を渡す人から、意思決定を支える人へ。
CAの仕事は、むしろ今後もっと「人に向き合う仕事」になっていくと思っています。
――AIがCAをなくすというより、CAがやるべき仕事がはっきりしてくる感じでしょうか。
その感覚に近いですね。
作業は効率化されていいと思います。
その分、求職者と向き合う時間や、考える時間を増やせる。
テクノロジーを使いながら、人にしかできない部分に集中することが大事だと思っています。
少数精鋭だから、「自分の仕事」の境界線が広い
――今のBUDDIES CAREERは、まだ大きな組織ではありません。この規模だからこその面白さって、どこにありますか?
一番は、会社をつくる側に回れることですね。
今のエスポワは、まだ「完成した会社」ではありません。
仕組みも、採用も、サービスも、これからつくれる部分がたくさんあります。
大きな会社であれば、すでに完成しているルールをどう運用するかが仕事になる場面もあると思います。
でも今の僕たちは、ルールそのものをつくるところから関われる。
そこは面白さだと思います。
――実際、CAとして入ったとしても、CAだけやるという感じではないですよね。
そうですね。
もちろん、まずはキャリア支援できちんと価値を出すことは大切です。
ただ、本人が興味を持てば、RA、採用、マーケティング、マネジメント、新規事業など、役割を広げる余地はあります。
「キャリアアドバイザーとして入社したから、この先ずっとCAしかできない」という会社にはしたくありません。
自分の強みや興味に合わせて、仕事を広げてほしいです。
――一方で、少人数だからこその難しさもありますよね。
あります。
すべてのマニュアルがあって、研修も仕組みも完全に整っているわけではありません。
自分から聞く必要もあるし、自分で考える必要もある。
だから、「全部教えてもらいたい」という人には大変な部分もあると思います。
逆に言えば、自分で仕事をつくる力はかなり鍛えられる環境だと思います。
代表より「良い意見」を優先する
――社内でも結構、山田さんに普通に意見を言いますよね(笑)。
言われますね(笑)。
でも、それでいいと思っています。
代表だから全部正しいわけではありません。
現場の方が分かっていることもたくさんあります。
「これ、こうした方が良くないですか?」
と言われたら、普通に議論しますし、そっちの方が良ければ変えます。
役職より、良い意見の方を優先したい。
代表に何も言えない組織は健全ではないと思っています。
――今のメンバーも、バックグラウンドがかなり違いますよね。
そうですね。
人材業界だけではなく、AIエンジニアや上場企業で人事を経験してきたメンバーなど、それぞれ違う経験を持っています。
僕は全員が人材業界出身である必要はないと思っています。
むしろ、人材業界の常識だけで会社をつくったら、人材業界の会社にしかならない。
違う業界や専門性の人が入るから、
「そもそも、これってこうする必要ありますか?」
という問いが出てきます。
その違和感や問いが、次の仕組みや次の事業につながる。
だから、違いは会社にとって強みだと思っています。
採用で見ているのは、「今できること」だけじゃない
――山田さんが採用で重視しているのは、どんなところですか?
素直さと主体性ですね。
完璧な人を採りたいわけではありません。
分からないことを分からないと言える。
できないことを認められる。
その上で、「でも、やってみます」と言える。
そういう人は伸びると思っています。
僕が考える優秀な人は、変化できる人です。
今のスキルが高くても、環境は変わります。
過去に成功したやり方に固執せず、必要なら学び直す。
自分より詳しい人がいれば、素直に教えてもらう。
そういう人は、どんな時代でも価値を出せると思っています。
――経験者だけを求めているわけではないんですね。
そうですね。
人材業界の知識は後から学べる部分があります。
それよりも、人に興味を持てるか。
相手のことを考えられるか。
自分から動けるか。
営業経験がある方なら、相手のニーズを理解する力や信頼関係をつくる力はかなり活かせます。
「CHALLENGE THE NEXT.」は、会社自身に向けた言葉
――そして今、私たちは「CHALLENGE THE NEXT.」を掲げています。この言葉は、山田さんの中ではどういう位置づけですか?
これまでのエスポワを振り返った時に、一番しっくりきた言葉でした。
僕自身も、留学、商社、人材業界、起業と、その時々で環境を変えてきました。
そして今は、求職者の方が次のキャリアへ進むことを支援しています。
だから、「CHALLENGE THE NEXT.」はすごく僕たちらしいと思っています。
CHALLENGEは、必ず成功することではありません。
一歩踏み出すこと。
NEXTも、次の転職だけを意味していません。
次の仕事。
次の役割。
次の事業。
次の自分。
今いる場所から少しでも前に進むことを、全部NEXTと考えています。
――これは求職者だけに向けた言葉ではないんですよね。
むしろ、まず僕たち自身に向けた言葉だと思っています。
誰かに「挑戦しましょう」と言っている会社が、自分たちは何も挑戦していなかったら説得力がないですよね。
だから、求職者の挑戦を支援する会社だからこそ、自分たちが一番挑戦する。
その姿勢を表している言葉です。
「転職する時に使うサービス」ではなく、「迷った時に相談する場所」へ
――BUDDIES CAREERの“次”は、どう考えていますか?
「転職するなら相談する場所」から、**「キャリアに迷った時に最初に相談できる場所」**にしたいと思っています。
転職する前だけではなく、転職した後も。
場合によっては、転職しなくても相談できる。
長期的にその人のキャリアに関わるサービスをつくりたいです。
人や企業が前に進むために必要なのは、転職だけではありません。
企業側で言えば、採用そのものに課題があることもある。
組織づくりに悩んでいることもある。
業務の進め方を、テクノロジーで変えられる場合もある。
だから、エスポワを「人材紹介会社だからここまで」と限定する必要はないと思っています。
人や企業のNEXTにつながることなら、事業として挑戦していきたい。
ただし、新しいことなら何でもやるということでもありません。
判断基準は、その事業によって「人や企業の可能性が広がるか」。
流行っているから、という理由だけではやらない。
誰かが次へ進むきっかけになるかどうかは、大事にしたいです。
10年後、「挑戦のきっかけになる会社」でありたい
――少し先の話ですが、10年後には何を変えていたいですか?
キャリアの正解が、一つではないことがもっと当たり前になっていてほしいですね。
転職回数や会社名だけで人を判断するのではなく、その人が何を大切にして、何を選んできたかを見る。
年収を上げたい人もいれば、家族との時間を増やしたい人もいる。
大企業に行きたい人もいれば、小さな会社で挑戦したい人もいる。
自分なりの正解を選べることが、もっと普通になってほしい。
その意思決定を支えられる存在として、BUDDIES CAREERがいたいです。
――10年後のエスポワを一言で表すなら?
「挑戦のきっかけになる会社」ですね。
エスポワに出会ったことで、
転職した。
起業した。
新しい事業を始めた。
今まで考えていなかったキャリアを選んだ。
そんな人が増えていたら、すごく嬉しいです。
「ここは自分がつくった」と言える仕事を
――この記事を読んでいる方にとっては、「今この会社に入る意味」が一番気になる部分かもしれません。
今は、会社に空白がたくさんあります。
10人、30人、50人と組織が大きくなれば、当然仕組みも整っていくと思います。
でも、今はまだこれからつくるものが多い。
だからこそ、入社して1年後に、
「エスポワのここは、自分がつくった」
と言えるものを一つ持っていてほしいです。
CAとして入ったとしても、RAに挑戦してもいい。
マネジメントに進んでもいい。
採用やマーケティング、新しい事業にも関わっていい。
自分の可能性を、「入社した時の職種」だけで決めてほしくないんです。
――最後に、どんな人と一緒に働きたいですか?
完成された人より、これから成長したい人ですね。
「まだできません。でも、やってみたいです」
と言える人。
分からないことを隠さずに聞ける人。
指示を待つだけではなく、自分から動ける人。
そういう人と、一緒に会社をつくりたいです。
完成された会社を求めている方には、今のエスポワは合わないかもしれません。
まだ決まっていないこともありますし、自分で考えなければならないこともあります。
でも、
「これから大きくなる会社を、自分の手でつくりたい」
と思う方にとっては、面白いタイミングだと思います。
誰かのキャリアのNEXTをつくりながら、自分自身のNEXTにも挑戦する。
そして、会社のNEXTも一緒につくる。
CHALLENGE THE NEXT.
この言葉に少しでもワクワクする方と、一緒に仕事ができたら嬉しいです。
編集後記
今回のインタビューで印象的だったのは、「転職を決めること」よりも「納得できる選択をつくること」を大切にする姿勢でした。誰かのNEXTを支えながら、自分たちも変わり続ける。BUDDIES CAREERの次の挑戦は、まだ始まったばかりです。