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「ジョーシス・モデル」を世界のスタンダードに。急成長スタートアップで経営判断を支える“Chief of Staff”の使命

私たちは、ITデバイスおよびSaaSの統合管理を行うクラウドサービス「ジョーシス」を開発・提供するスタートアップです。

2021年9月にサービスをローンチして以来、約2年で売上成長率10倍を達成。現在も海外のユニコーン企業に匹敵するスピードで急成長を続けています。そんなジョーシスでは、事業成長にあわせて組織も拡大しており、新しい仲間を積極採用中です。

今回は、複数の企業で新規事業と組織の立ち上げを経験した後、2022年12月にジョーシスCOOに就任し、現在はChief of Staff(CoS)を務める中川瑞穂(なかがわみずほ)にインタビューを実施。

経営を支えるChief of Staffの役割やジョーシスの多様性から、カルチャーの大切さ、中川が考えるジョーシスの未来まで、幅広く紹介していきます。

「人生は短い。やりたいことをすると決めた」大手金融業界から事業会社へのキャリアチェンジ

──  ジョーシスに入社するまでのキャリアを教えてください。

中川:私のキャリアは、モルガン・スタンレー証券の債券部から始まりました。リーマンショック後のカオスな環境の中で、企業が保有する不良債権を安く買い取り、情報の非対称性を活かして高く売却する “ハゲタカ” のような仕事をしていました。20代で身につけた売上を最大化する方法や、付加価値を創り出す思考法は、すべてのキャリアに活きていると感じます。

その後、エンターテインメント企業の株式会社アカツキ、ヘルステックスタートアップのUbie株式会社にて、複数の新規事業と組織の立ち上げを経験しました。ジョーシスにCOOとして就任したのは2022年12月のことです。

──  金融業界でご活躍されているなか、なぜ事業会社へキャリアチェンジしようと思ったのでしょうか?

中川:理由は2つあります。1つ目は、周囲の友人に刺激を受けたからです。ラクスル創業者である松本恭攝は大学時代からの友人でして。スタートアップの創業者として新しい価値を世の中に生み出しつづける彼の姿に「私も事業を創って、社会に価値提供できる仕事がしたい」という思いがこみ上げてきました。

2つ目は、父親の死をきっかけに人の一生は短いと気づき、自分の人生を考え直すようになったからです。新たなチャレンジのための時間や体力は有限です。ターニングポイントとなる経験をして、「一度きりの人生だから、やりたいことをしよう」とキャリアチェンジしました。

大きな決断ではありましたが、人生で初めてのITプロダクト、かつ個人顧客向けのサービスに関われた経験はジョーシスで働くうえでも大いに役立っています。

── なるほど。では、Ubieへの転職は、何がきっかけだったのでしょうか?

中川:原体験と重なる部分が大きかったですね。父親は肺がんのステージ4で治療ができない状態だったため、早期発見、早期治療の必要性を前々から感じていました。

そこで、ビジネスとして新しい事業の成長を目指すことに加え、トラブルを「未然に防ぐ」仕事にも挑戦してみようと思い立ったのです。金融業界からキャリアチェンジした際に「やりたいことをする」とも誓っていたので、転職を決心しました。

──  その後、ジョーシスはどういう経緯で知ったのですか?

代表の松本に友人として転職の相談をしたときに、ジョーシスをおすすめされまして(笑)。ジョーシスが目指すところや事業フェーズ、組織体制などを詳細にヒアリングする過程で、自分の経験が活かせると確信したんです。

私はジェネラリストなので、際立った専門性は持ち合わせていません。しかし、急速に成長するスタートアップにおいて、組織の三遊間に浮いた球を拾い、成長スピードが落ちないように垂直に立ち上げ・仕組み化して自走させることは得意です。そのため、ジョーシスが今後必要になってくるピースを柔軟に埋めていけると考え、ジョインしました。

経営状況を見える化し会社の意思決定につなげるChief of Staffの役割

──  ジョーシスにCOOとして参画し、現在はChief of Staff(CoS)を務められています。具体的な業務内容を教えてください。

中川:CoSはアメリカ西海岸のIT企業では市民権を得たポジションですが、日本ではまだまだ馴染みがありません。面接の際に候補者に対して自分の「roll & responsibility」を理解いただくのに難しさを感じています。平たくいうと「社長室」に近いのかなと。

私が考えるCoSのミッションは「経営陣が正しい意思決定ができるようにサポートすること」と「会社のスループットを最大化する仕組みをつくること」の2つです。

顧客情報を管理するツール内のデータや財務情報など、経営に関する複数のデータソースを整理して1つにまとめあげる。経営陣が適切な領域へ適切な予算を投じるために、数字をベースに会社の経営状況が詳しく把握できる資料を作成しています。

──  1つの資料で経営の全体が把握できるように数字を整理し、事業成長にコミットされているのですね。

中川:そうですね。あとは、事業を成長させるために欠かせない採用や組織計画も担当しています。

営業チームの成果最大化や新規事業を開始するためには、どんなバックグラウンドやノウハウを有する人材を採用するべきか。事業の解像度が低いと、企業にとって本当に必要な人材を集めることはできません。

事業成長のための大切なエンジンでもある採用や組織計画は、データをもとに会社を俯瞰してみている私たちに任された重要な役割なのです。

経営を左右する役割だからこそ1年間考え尽くした

──  中川さんがジョーシスでいきいきと働けている理由は何ですか?

中川:自分が得意な部分で能力を発揮できているからでしょうか。私は火事場のような、予想もつかないハプニングが起こる仕事にこそワクワクするタイプです。

たとえて言うなら、漫画『キングダム』に出てくる麃公(ヒョウコウ)に似ていますね。『キングダム』では秦の始皇帝が中国を統一するまでを描いていて、個性豊かな武将が登場します。なかでも麃公は「戦の局面が動く瞬間をいち早く察知する力」に優れていて、必要とあらば自らも出陣し、成果をあげる武将です。

「CEOだったらこう考えるだろうな」ということを高い精度で事前に予見し、ボトルネックがあればCEOにレポートされる前に解決してしまう、経営上重要になりそうだと思う新たなポイントをいち早く察知して先手を打っておく、というCoSの仕事は、私の得意な察知力・洞察力・実行力が最大限に発揮される仕事だと思っています。

直近で役割として担っている、数字を集めて分析し、誰も気づかないようなつながりを見つけて成果をあげることも、事業フェーズごとに最適な人材を採用することも臨機応変さが求められますし、先読みしなければ事業成長が止まってしまう、経営上外してはいけない重要ポイントなので、非常に面白いですね。

──  反対に、仕事をしていて苦労したことは何でしょうか?

中川:CEOの松本の考え方と高い精度でアラインできるようになるまで1年かかったことです。今でこそ背中を任せられていますが、松本の思考を自分の中に落としこむことには苦労しました。

数字の面も当然ながら、MVVや組織カルチャーにも松本の思考が大きく反映されています。会社という1つの船が進みたい方向性を完全に把握できなければ、経営陣の意思決定に対して間違ったサポートをしてしまいます。つまり、会社の未来が左右されかねません。

ジョーシスが目指しているのは、グローバル最速での事業成長の実現です。そのためには、常に高い目標を設定し続け実現する(Aim High & Strive for Excellence)強さや、信頼と透明性(Trust&Transparency)を大切にするなど、同じ “共通言語” を持った卓越したメンバーを集める必要があります。経営学者のピーター・ドラッカーの「Culture eats strategy for breakfast(文化は戦略を朝食として食べてしまう)」という言葉のとおり、戦略の前に必要なのはカルチャーです。

メンバーが増えても、純度を保ったままカルチャーを隅々まで浸透させるためには、まずは組織づくりを担当する私が“共通言語”を理解するべきです。だからこそ、時間をかけて松本と目線を合わせていきました。

自分への信頼を起点に成長を目指す、ジョーシスの多様性

──  ジョーシスで活躍するメンバーに共通するマインドはありますか?

中川:グロースマインドですね。目標設定の場面において、自ら150%の目標を立ててアクションできる人が多いように感じます。

積極的に高い目標に臨み、付加価値をつけようと努力している様子がメンバーの日々の行動からも読み取れます。

──  与えられた業務をまっとうするだけでなく、高みを目指すメンバーが多いのですね。

中川:グローバルカンパニーであるジョーシスでは、性別・年齢だけでなく、人種やバックグラウンドキャリアも様々なメンバーが集まって会社を創っているため、“多様性” を受容することと、その違いを “尊敬 (Respect)” しあいながら働けるカルチャーでなければ成り立ちません。

人は誰しもデコボコで、得意・不得意も人それぞれに違います。そういった多様なメンバーが集まって補い合いレバレッジをかけていくからこそ、会社は異次元の成長を生み出せます。「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」ですね。

多様性を受容できると、他者との比較で自己否定に走ったり誰かを貶めたりといった愚行も減ります。ジョーシスが掲げるバリューの1つに「Respect&Transparency」というものがありますが、この「Respect」には、他人だけでなく、自分自身を信じてチャレンジし続ければ、信じられないくらいの成長と経験ができる、という思いも含有されていると私自身は思っています。

まずは「自分ならできる」と信じることからはじまり、次にリスペクトするメンバーを信じて手を取り合う。ここにジョーシスの多様性があります。

世界を基準に、誰もなし得ていない唯一無二の経験ができる

──  ジョーシスで働く面白さはどんなところにあると思いますか?

中川:日本にいながら、誰も達成し得ていない未知のチャレンジができることですね。BtoBサービスでグローバル展開しているのはアメリカ企業が大半で、日本発のプロダクトはほぼないに等しいのが現状です。

しかし、ジョーシスはグローバル企業になることを本気で目指していて、まさにその階段を登り始めたところです。経験できることの幅広さやゴールに向かうまでのプロセスは、なかなか他では味わえるものではないと思います。

松本の前代未聞の事業に対しての熱量と、事業を成功に導くポテンシャルの高さは圧倒的です。だからこそ、ジョーシスにはその志に惹かれてメンバーが集まっているのです。

ジョーシスはここからさらに事業を加速させ、組織も拡大していくフェーズに入ります。裁量権を持って未だかつてないチャレンジができる環境なので、新しくジョインするメンバーにとってもやりがいを持って働いていただけると思います。

──  最後に、エントリーを検討している方へメッセージをいただけますか。

中川:SaaSビジネスにおいて、今日では当たり前に取り入れられている営業プロセスモデルの一つに「The Model」があります。セールスフォースで活用されてきたモデルで、書籍出版もされており、世界にも広く普及しています。

私たちの理想はまさにこのThe Modelのように、グローバルスタンダードになり得る「ジョーシス・モデル」を創造することです。「ジョーシスが展開するような事業をつくりたい」「ジョーシス・モデルを取り入れたい」と言われる会社を目指して、ここからさらに成長を続けていきます。

未知数へのチャレンジにワクワクできる人は、ぜひ弊社にエントリーしていただきたいです。私たちと一緒に「ジョーシス・モデル」をつくっていきましょう。


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