コンサルティングの仕事というと、多くの会社を同時に見て、それぞれに的確な助言を返していく姿を思い浮かべる方が多いかもしれません。幅広い事例を知っていることは、確かに強みになります。
私たちが大事にしているのは、少し違う関わり方です。浅く広くではなく、深く長く。目の前の一社に意識を置き続けることを、仕事の前提にしています。今回は、その理由をお話しします。
取り返しのつきにくい決断の、そばにいる
私たちが向き合っているのは、経営者にとってやり直しのききにくい決断です。この設備に投資するのか。この借入を実行するのか。事業をどう動かしていくのか。どれも、間違えたときの影響が長く残ります。
そうした場面で数字を見て、意見を言う立場にいる以上、片手間で関わることは難しいと考えています。資料を眺めて一般論を返すだけなら、それほど深く入る必要はありません。けれども、その会社の実態を掴み、責任を持って「こうすべきだと思います」と伝えるには、その会社のことを考え続ける時間が要ります。
実行まで踏み込むから、深さが要る
私たちは、提案して終わりではなく、実行の当事者であることを掲げています。計画をつくるだけでなく、資料を作り込み、月次で数字を追い、関係者との対話にも一緒に臨みます。
実行の現場は、想定外の連続です。予定していなかった資料が急に必要になる。前提が崩れて、計画を組み直すことになる。相手の状況が動く。そのたびに、手を動かして間に合わせる場面が出てきます。
こうしたときに、すぐに頭と時間を戻せる状態でいること。それが、深く関わる仕事を成り立たせる条件だと考えています。
力を集めるから、本音で相談してもらえる
ひとつの場所に力を集めると、見えるものが変わります。数字の裏にある事情や、経営者が口にしていない迷いにも、少しずつ気づけるようになります。
深く入るから、経営者に本音で相談してもらえる。本音で相談してもらえるから、さらに深く入れる。この循環に入れたときの手応えは、他ではなかなか得にくいものだと思っています。
私たちは、この集中を我慢の対価とは捉えていません。仕事の質を上げるための、自分たちで選んだ形です。
創業期の、いちばん早い育ち方
私たちはいま、創業期にいます。この時期の組織にとって、何をどれだけ深くやるかは、そのまま力のつき方に表れます。
案件の相談をその場で交わし、数字の見方を横で見て覚え、判断の理由をその場で聞く。こうしたやりとりの密度が、いまの私たちにとっては育成そのものになっています。完成された状態で入ってもらう必要はありません。早い段階から経営者と向き合う場に立ち、間違えながら基礎をつくっていけます。
会社の規模やフェーズが変われば、最適な形も変わっていくと考えています。その形を決めていくのも、これから加わる人たちと一緒です。
深く入る仕事を、一緒に
一社に専念するという考え方は、窮屈に見えるかもしれません。それでも、ひとつの会社に深く入り、その会社の決断を支える仕事には、それだけの価値があると私たちは考えています。
経営者の隣に立ち、長く伴走する仕事に興味を持っていただけたら、まずは話を聞きに来てください。