このままでは、置き換えられる。そう感じたとき、楠本さんはAIを使う側ではなく、運用する側へ回ることを選びました。自衛隊で10年、前例のない現場を立ち上げてきた経験は、異業種への転身を経て、今はAICEで防衛領域のAI導入支援につながっています。
環境が大きく変わっても一貫していたのは、ゼロベースで物事を立ち上げる感覚 と、前例のないものを形にすることへの手応え でした。AIに代替される側ではなく運用する側へ回ろうと決めた理由、防衛事業にかける思い、そしてAICEで目指す次の挑戦を辿ります。
目次
プロフィール
前例がないほうが、燃えた。「0から1を作る」面白さは、自衛隊で身についた
このままでは、置き換えられる。AIに代替される側ではなく、運用する側へ回りたかった
導入だけでは価値にならない。PMとして向き合うのは、AIを“入れる”ことではなく“使える形にする”こと
面白そうなら、まずやってみる。言えば任せてもらえる空気がAICEにはある
過去の経験で、終わりたくない。防衛の知見を、次の価値につなげていく挑戦
プロフィール
楠本 宇宙(Kusumoto Sora)/PM・PMO
福岡出身。自衛隊で10年、大手IT業界でデータサイエンス、PM・PMOを経験したのち、AICEへ。自衛隊時代は海外派遣4回、米海兵隊での研修や水陸機動団の部隊創設など、ゼロベースで形にする現場をくぐってきた。現在はそのドメイン知識を活かし、防衛事業を主軸にプロジェクトを推進している。
名前の通り宇宙も好きで、将来は航空宇宙領域にも野望あり。趣味はキャンプ、SUPフィッシング、野球観戦。ホークスの試合がある日は、光の速度で仕事を終えるタイプ。
前例がないほうが、燃えた。「0から1を作る」面白さは、自衛隊で身についた
自衛隊では、どのような役割や業務を担っていたのでしょうか?
自衛隊では、約10年間装備品の整備に携わってきました。普段は駐屯地の整備工場で修理を行い、演習時には現場に出てその場で必要な対応をしていました。ただ壊れたものを直すのではなく、現場を止めないためにどう動くかを考える仕事 だったと思います。状況に応じて判断しながら動く場面も多く、そこにこの仕事の難しさと面白さがありました。支える立場で現場に向き合う感覚は、この経験の中で身についていったと思います。
その中で、「前例がない仕事を立ち上げる面白さ」を感じた経験はありましたか?
特に印象に残っているのは、水陸機動団の立ち上げに関わった経験です。海外で研修を受けながら学んだことを、日本の組織の中でどう形にしていくかを考え続けていました。前例や慣習が重視される環境だったからこそ、学んだことをそのまま持ち込むのではなく、何を活かし、どう組み替えるかを考える面白さ がありました。
ゼロから立ち上げていく仕事に強く惹かれたのも、この経験が大きかったと思います。まず形にしてみる、前例がなくても動いてみる という感覚は、今の仕事にもつながっていると感じています。
このままでは、置き換えられる。AIに代替される側ではなく、運用する側へ回りたかった
自衛隊からIT業界へ移ろうと思ったのは、どんな理由からだったのでしょうか?
自衛隊からIT業界へ移ること自体に、大きな不安はありませんでした。自衛隊時代にゼロベースで物事を立ち上げる経験をしていたので、未経験の領域に入ることにもあまり抵抗がなかったからです。転職先では仮想通貨ディーラーとして入社し、会社資産の管理や取引の適正監視を担っていました。もともと自衛隊時代から株式や仮想通貨、FXに触れていたこともあり、その延長線上で入った形でした。
その後は、顧客の取引動向分析や在庫管理、数値分析など、データサイエンスの業務も任されるようになりました。領域は大きく変わりましたが、新しい仕事を理解しながら自分の役割をつくっていく感覚は、自衛隊時代の経験と地続きだったと思います。
その中で、AIを“使う側”ではなく“運用する側”に回りたいと思うようになったのはなぜですか?
前職でデータサイエンスやPMの仕事に関わる中で、自分の業務がAIに代替されていく感覚 を強く持つようになりました。ツールとして使うだけなら、多くの人ができるようになる。そうなると、その先で価値になるのは、AIをどう運用し、どう業務に適合させるかを考えられるかどうかだと思ったんです。
そう考えたときに、使う側にとどまるのではなく、運用する側に回ろうと思うようになりました。自分の役割を変えるなら、早い方がいい。そんな感覚も、自分の決断を後押ししていました。
その上で、AICEを選んだ決め手は何だったのでしょうか。
AICEを選んだ理由は、大きく二つあります。ひとつは、AIを扱う会社であり、使うだけではなく、運用まで踏み込んで業務に適合させる仕事ができる と感じたことです。もうひとつは、防衛事業に関われることでした。自衛隊で約10年積み上げてきた経験や知識を、きちんと活かせる場所で働きたいという思いが、ずっとありました。
そう考えていたタイミングで声をかけてもらい、ここなら新しい挑戦とこれまでの経験を無理なくつなげられると感じました。AIをどう使うかではなく、どう業務の中で機能させるかに向き合える環境 だと思えたことが、AICEを選んだ決め手でした。
導入だけでは価値にならない。PMとして向き合うのは、AIを“入れる”ことではなく“使える形にする”こと
AICEでは今、どのような業務を担当しているのでしょうか?
現在はPMとして、大手保険会社や大手工業系企業のプロジェクトを通じて、顧客のAI導入支援を担当しています。AIを入れること自体が目的ではなく、既存の業務の中でどう使える形にしていくかを考えながら進める仕事です。業務改善や自動化といった要望に対して、何を変えるべきか、どこから形にしていくべきかを整理しながら進めています。
導入して終わりではなく、業務の中で機能する状態まで持っていくこと が、PMとして向き合っているテーマだと思っています。
PMとして、顧客のAI導入を支援するうえで大事にしていることは何ですか?
大事にしているのは、常に情報を収集して、自分の知識をアップデートし続けることです。AIの進化はとても速く、昨日までの知識がすぐ古くなってしまうことも珍しくありません。だからこそ、新しい情報を自分の中にためるだけではなく、顧客と共有しながら、業務にどう活かせるかまで落とし込むこと が重要だと考えています。
技術そのものを追うだけではなく、それを実際の業務でどう使える形にするかまで考えることを意識しています。
これまでの経験が、AI導入を前に進めるうえで活きていると感じるのはどんな点でしょうか?
顧客のAI導入支援は、実際には「0から1をつくる」プロジェクトが多いと感じています。今ある業務にAIを入れて改善したい、自動化したいという要望に対して、まだ形になっていないものを一緒につくっていく必要があるからです。
そういう場面では、自衛隊時代にゼロベースで物事を立ち上げてきた経験が活きていると感じます。前例がない状態でも、必要な要素を整理しながら形にしていく感覚は、今の仕事にもそのままつながっています。完成されたものを運用するより、まだ輪郭のないものを形にしていく仕事 に、自分はやりがいを感じています。
面白そうなら、まずやってみる。言えば任せてもらえる空気がAICEにはある
実際に入社してみて、AICEの裁量やスピード感をどう感じていますか?
AICEに入ってまず感じたのは、任される範囲の広さです。プロジェクト管理だけでなく、取引先とのやり取りや、その先のビジネスの展望まで任せてもらえるので、自分が関われる領域がかなり広いと感じています。
決められた範囲の中で動くだけではなく、その先まで見ながら動けること が、この環境の面白さだと思います。自分で考えて動ける余白が大きいので、仕事としてもすごくやりがいがあります。
AICEには、どんな人が多いと感じますか?
新しいものに興味を持って、まず試してみる人が多いです。面白そうな技術があると、誰かが「やってみよう」と言い出して、次の日にはもう動き出していることも珍しくありません。まず試してみることへのハードルが低い のは、この会社の強さだと思います。新しい知識を吸収することに抵抗がない人が多いので、見ていて純粋にすごいなと思うことも多いです。
実際に働く中で、AICEの好きなところはどこですか?
好きなところは、自分がやりたいと思ったことを、ちゃんと口に出せば任せてもらえるところです。ただ自由というだけではなく、PMという立場もあるとは思いますが、やってみたいことに対して機会をもらえる感覚があります。
加えて、誰からでも何でも言い出せるような、立場で線を引かれにくいのもAICEらしさだと思います。自衛隊では階級や立場が大きく影響する場面も多かったのですが、AICEでは立場に関係なく、自分の意思で動ける余白が大きいと感じています。その違いは、働く中で強く感じています。
過去の経験で、終わりたくない。防衛の知見を、次の価値につなげていく挑戦
今後、AICEでどんな挑戦をしていきたいですか?
今後は、防衛事業を主軸にしながら、自分の知見をより具体的な価値につなげていきたいです。防衛産業に関わる企業のAI導入を支援し、自衛隊で積み上げてきた経験を、今度はAIの力で還元していくこと ができればと思っています。
自衛隊で約10年働いてきた経験があるからこそ、現場の感覚や前提を踏まえたうえで役に立てる場面はあるはずです。これまでの経験を過去のものとして終わらせるのではなく、別の形で活かしながら、今の仕事につなげていきたいです。
AICEの中で、どんな存在になっていきたいですか?
AICEの中では、新しく何かを始めるときに、「楠本に任せておけば大丈夫」と言ってもらえるような存在になっていきたいです。新規事業であっても、前例のない取り組みであっても、まず名前が挙がるような信頼と実績を積み重ねていきたいと思っています。
前例のないことでも着実に形にしていける存在として、信頼して任せてもらえる状態を、自分の実績でつくっていきたい。その積み重ねが、次の挑戦にもつながっていくと思っています。
最後に、応募者へのメッセージをお願いします。
AICEに合う人は、新しいものを取り入れることが好きな人だと思います。昨日までやっていたことが180度変わるようなこともあるので、そういう変化を前向きに受け止めながら、いろいろ吸収して動ける人が向いています。
知識を増やすこと自体が好きな人や、学びながらまずやってみることを面白がれる人には、すごく合う環境だと思います。昨日までのやり方にこだわるより、変化を面白さとして受け取れる人ほど、AICEでは挑戦の幅が広がっていく はずです。
楠本さん、インタビューへのご協力ありがとうございました。
楠本さんにお話を伺って思ったことは、環境が変わっても、仕事の向き合い方はつながっているということでした。自衛隊での経験、異業種への転身、そしてAICEでのAI導入支援。一見すると大きく違うキャリアに見えますが、その根底には、前例のないものを形にしていく感覚 と、変化の中で自分の立ち位置を選び直してきた意思が一貫していました。過去の経験を肩書きで終わらせず、次の価値に変えていく。その姿勢が、強く印象に残りました。
AICEは、「AIの力で日本の生産性を10倍にする」という目標のもと、業界知見を持つ専門コンサルタントとAIエンジニアが連携し、現場起点の伴走型AIパートナーとして企業変革を支援しています。
課題整理から設計、実装、運用までをワンストップで担い、正解のないテーマに向き合いながら価値を届けていく。そうしたプロセスに面白さを感じられる方と、これからのAICEを一緒につくっていきたいと考えています。
少しでもAICEの考え方や取り組みに興味を持っていただけた方は、ぜひ一度、カジュアルにお話しできれば嬉しいです!