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【フロントエンド】JavaScriptライブラリとフレームワークの決定版!| React vs Vue vs Angular
こんにちは。
株式会社オータムGMの長田です。
本日のテーマは「JavaScriptライブラリとフレームワークの決定版: React vs Vue vs Angular」です。
フロントエンドエンジニアとして最も利用される言語であるJavaScript。
近年では開発速度の向上を目的とした様々なJs対応のライブラリとフレームワークが登場しました。
最適なフロントエンド開発ツールを選ぶ際、三つの巨大な選択肢があります。
それはReact、Vue、Angular。
今回はこれらのJavaScriptライブラリとフレームワークを徹底的に比較。
それぞれの特徴、メリット、デメリットを明らかにし、どのツールがプロジェクトに最適かを探求します。
今回はそんなフレームワークがあなたのプロジェクトどのような光をもたらすのかを知れるようにまとめていますので、明日、職場の人よりも一歩リードしたい、自分のキャリア目標の実現を近づけたいという方はぜひご一読ください。
React・Vue・Angularを徹底解剖!
Reactはフレームワークではなくライブラリである
Reactとは、Meta社によって開発された、Webサイト上でのユーザーインターフェース(UI)パーツを構築するためのJavaScriptライブラリです。
React.jsとも呼ばれ、その力強い機能により、Webアプリケーションのユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。
Reactは、AngularJSやjQueryともよく対比されますが、異なる点としてはReact自体はフルスタックフレームワークではなく、単にUIコンポーネントの構築に特化したライブラリとなっています。
現在では、世界中のトップ企業がReactを採用しており、その例として「Facebook(Meta)」や「Instagram」はもちろん、「Yahoo!」「Airbnb」「Reddit」「Netflix」「Slack」「Uber」などといった大手企業も名を連ねています。
このライブラリはオープンソースとして提供されており、その継続的な改良と進化によって品質が保たれています。
Web開発の未来を形作るReactは、業界標準としての確かな地位を築き、現在は高いユーザーエクスペリエンスを実現するための不可欠なツールとなっています。
Reactの3つの特徴
Reactの急速な成長は、他の追随を許さない独自の特徴によるものと言えます。
Reactは以下の3つの特徴によって際立っており、その特性が開発エンジニアに多くの驚きと価値をもたらしています。
- 宣言的なView(Declarative)アプローチ
Reactは、UIコンポーネントを宣言的に定義できる特長を持っています。これにより、シンプルで理解しやすいコードを構築できるばかりでなく、デバッグも容易に行えます。データの配置と表示を一貫して定義することで、データの変更を自動的に検知し、画面の更新を簡単に行うことが可能です。 - コンポーネントベース(Component-Based)なアーキテクチャ
Reactはコンポーネントという概念を基盤にしています。部分ごとにコンポーネントを分けることで、柔軟なカスタマイズが可能になりました。他のアプローチと異なり、必要な部分だけを変更することで、保守性と再利用性を高めることができます。大規模なプロジェクトでも、Reactの部品化によって開発工数を削減し、品質を向上させることができます。 - 一度学習すれば、どこでも使える(Learn Once, Write Anywhere)
Reactは、学び始めてから開発までスムーズに行えるように設計されています。新しい機能を導入する際にも、既存のコードを大幅に書き換えることなく、組み込みやすさがあります。この使いやすさにより、ReactはどのWebアプリケーションにも簡単に組み込むことができ、即座に価値を提供することが可能です。
Reactはこれらの特徴により、Web開発の新たな基準を確立して世界中の優れた企業に採用されています。
その力強さと革新性が、常に進化し続けるWeb開発の舞台で一際輝いています。
Vueはアプリケーションをリッチに彩る革新的なフレームワーク
Vue.jsは、アプリケーション開発においてUI構築のための革新的なJavaScriptフレームワークです。
このフレームワークは、その提唱者であるEvan You氏によって生み出され、プログレッシブ・フレームワークとしてのコンセプトに基づいて設計されました。
このコンセプトは、段階的に導入できる柔軟な構造を持つことを意味しています。
アプリケーション開発は、リリース後も変化し続けるものであることが一般的です。
日々変化するニーズに対応するため、新しい機能の追加や仕様変更が頻繁に行われています。
Vue.jsを導入することで、既存のアプリケーションに新たな機能を追加したり、変更を加えたりすることが簡単に可能です。
特に注目すべきは、プログレッシブな性質を持つことです。
既存のコードに段階的にVue.jsを導入することができ、必要に応じて機能を追加していく柔軟性があります。
例えばWordPressで構築されたWebサイトでも、Vue.jsを用いて特定の部分に洗練されたUIを組み込むことが可能です。
このようなVue.jsの特徴によって変化するアプリケーションの開発を効率化して柔軟で持続可能な成長を実現できます。
開発者の創造力を引き出しユーザーエクスペリエンスを向上させる一方で、既存の基盤を最大限に活用する手段としてVue.jsの採択が拡大しています。
Vueの3つの特徴
Vue.jsは、シンプルで高速なUI処理を可能にする優れたフレームワークです。
画面描画の新しいアプローチと効果的なデータ管理機能により、Vue.jsはその独自性を発揮しています。
このフレームワークの主要な特徴を次にご紹介します。
- 仮想DOMを用いた高速な描画処理
Vue.jsは仮想DOM(Virtual DOM)を活用し、画面描画を効率化しています。このアプローチにより、画面の変更を差分のみを反映することが可能で、他のアプローチと比べて劇的なパフォーマンス向上を実現します。仮想DOMの概念は、変更箇所の特定や更新プロセスの最適化に一役買っており、リアルタイムなUI体験を向上させています。 - 自動的なデータ変更反映
Vue.jsはMVVM(Model-View-ViewModel)モデルを採用しており、データとUIを結びつけるのが得意です。このモデルにより、データの変更があれば自動的にUIに反映され、開発者は手動での操作を最小限に抑えられます。データとUIの結びつけにより、洗練されたユーザーエクスペリエンスを実現することが可能です。 - コンポーネントベースの開発と効率的なファイル管理
Vue.jsはコンポーネントベースのアーキテクチャを採用し、アプリケーションを複数の部品に分割します。このアプローチにより、個別の部分の開発と保守が容易になります。また、単一ファイルコンポーネント(SFC)というフォーマットにより、HTML、CSS、JavaScriptを一つのファイルで管理でき、効率的なチーム開発を実現できます。 - シングルページアプリケーション(SPA)開発の適性
Vue.jsはシングルページアプリケーション(SPA)の開発に適しています。SPAは高速なユーザーエクスペリエンスを提供し、通信コストを削減するためのアプリケーションモデルです。代表的なツールは「X(旧:Twitter)」です。Vue.jsのルーティング機能により、画面遷移もスムーズに操作でき、SPA開発に最適な環境を提供します。 - 初学者にも親しみやすい学習コストの低さ
Vue.jsは、HTMLに近い構文を採用することで、初学者にも親しみやすいフレームワークです。また、日本語のドキュメントやオンライン学習コンテンツが充実しており、学習コストを抑えて取り組むことができます。さらに、TypeScriptのサポートによりエラーの早期発見と開発の品質向上が期待できます。
Vue.jsは、これらの特徴により、モダンなWeb開発のプロジェクトに革命をもたらす強力な選択肢となっています。
AngularはSPA開発から洗練されたWebアプリまで多彩なフレームワーク
Angularは、Google社が積極的に個人と企業のコミュニティと協力して開発し、広く受け入れられているオープンソースのJavaScriptフレームワークです。
主にWebアプリケーションのフロントエンド部分の開発に使用され、その汎用性と効率性が特筆されます。
特にAngularは、最先端のWebアプリケーションを構築する際に注目されており、1つのWebページで全ての機能を提供するSPA(シングルページアプリケーション)の開発において、最適な選択肢として輝いています。
このフレームワークは、Google社とコミュニティの連携によって進化を続けて最新のWeb開発トレンドに対応した機能やツールを提供しています。
Angularを活用することで、洗練されたユーザーエクスペリエンスを持つアプリケーションを効率的に構築し、競争力を強化することが可能です。
Angularの3つの特徴
Angularは、その優れた特性によって、幅広い開発者から支持を受けています。
このフレームワークは、アプリケーション開発をシンプルかつ効率的に行うためのツールセットを提供しており、Web開発のさまざまな側面で優れたパフォーマンスを発揮します。
- 双方向データバインディング
Angularは、アプリケーションの画面とデータの同期を自動化する双方向データバインディングを提供しています。これにより、画面上の操作とデータの変更が自動的に連動し、開発者が手動で同期する手間を省くことができます。結果として、開発プロセスが迅速化し、生産性が向上します。 - MVCモデルの採用
AngularはMVC(Model-View-Controller)モデルを採用しており、アプリケーションの設計と開発をスムーズに行えるようにしています。このモデルは、コードを役割ごとに分割することで、コードの保守性や変更の容易さを高めます。開発者は各部分を独立して扱うことができ、チームでの協力も円滑に行えるため、効率的な開発が可能です。 - フルスタックの機能提供
Angularはフルスタックフレームワークとして、必要な全てのツールや機能を提供しています。これにより、アプリケーション開発において必要なすべての要素が1つの場所に揃っており、開発者は外部のツールやライブラリを探す手間を省けます。Angularを利用することで、シンプルなアプリケーションから複雑なデータ管理まで、幅広い開発ニーズに対応することができます。
Angularのこれらの特徴は、初心者から経験豊富な開発者まで、効率的で使いやすい開発環境を提供しています。
アプリケーションの開発効率向上やコードの保守性強化を要する開発者にとってはAngularは効率的な選択肢となるでしょう。
AngularとAngular.jsは似て非なるもの
AngularとAngularJSは、しばしば混同されるJavaScriptフレームワークですが、それぞれに大きな違いがあります。
AngularとAngularJSの違いを理解することで、新しいフレームワークのアプローチと従来のアプローチの対比が明確になります。この知識を通じて、Web開発の進化をより深く理解することができるでしょう。
まず最初に、Google社はAngularJSを開発しましたが、のちにその機能やアーキテクチャに課題が見つかり、全く新しいフレームワークを開発する道を選びました。
これがAngularです。
AngularはAngularJSからいくつかのアイディアを受け継いでいますが、基本的には異なるアプローチで構築されており、両者は互換性がありません。
AngularJSは従来のJavaScriptに基づいていますが、一方でAngularはTypeScriptというプログラミング言語を中心にしています。
TypeScriptは、JavaScriptの強化版としてMicrosoft社によって開発された言語です。この点が大きな違いであり、AngularはTypeScriptを使用することで開発されます。
TypeScriptはJavaScriptに変換(コンパイル)されて使用されるため、開発者はTypeScriptでコードを書きながらも、最終的にはJavaScriptとして実行されることになります。
この違いによって既存のJavaScriptの知識を持つ人々もTypeScriptを利用したWebアプリケーション開発に取り組めるのです。
それぞれのメリットとデメリット
Reactは効率的なUI開発と高い再利用性の反面で学習コストが高い
- Reactのメリット
- 仮想DOMによる高速なレンダリング: Reactは仮想DOMを使用し、必要な部分だけを効率的に更新することができます。これにより、効率的な画面更新が可能であり、ユーザーエクスペリエンスの向上が図れます。
- コンポーネントベースの開発: Reactはコンポーネントベースのアーキテクチャを採用しており、再利用性が高いコンポーネントの作成が容易です。これにより、開発効率の向上や保守性の向上が期待できます。
- 大規模アプリケーションの管理:Reactは状態管理ライブラリ(Redux)と組み合わせることで、大規模なアプリケーションの状態管理を効果的に行うことができます。これにより、アプリケーションの複雑さに対処しやすくなります。
- Reactのデメリット
- 学習コストの高さ: Reactの学習曲線は初心者にとっては高いと言えます。JSXの記法やコンポーネントの概念を理解するために時間を要するかもしれません。
- 機能の複雑さ: ReactはUIライブラリであり、状態管理やルーティングなどの他の機能を別途選択する必要があります。このため、初めての開発者にとっては選択肢が多く、どのツールを選ぶか判断するのが難しいことがあります。
- JSXの使用:ReactではJSXという独自の記法を使用します。これはHTMLとJavaScriptを組み合わせたもので、初めての開発者にとっては違和感を感じることがあるかもしれません。
Vueはシンプルな開発と拡張性のバランスが肝
- Vueのメリット
- シンプルな構文と学習コストの低さ: Vue.jsは直感的でシンプルな構文を持ち、初学者でも比較的簡単に理解できる点が魅力です。HTML、CSS、JavaScriptを組み合わせた形式でコンポーネントを作成でき、学習曲線が低いため迅速な開発が可能です。
- リアクティブなデータバインディング: Vue.jsはリアクティブなデータバインディングを提供し、データの変更が自動的にUIに反映されます。これによりコードの量を削減し、アプリケーションの開発効率を向上させることができます。
- 拡張性とカスタマイズ性:Vue.jsはモジュールベースのアーキテクチャを採用しており、必要な機能だけを組み込むことができます。また、既存のプロジェクトにも簡単に組み込むことができ、カスタマイズ性が高いため、さまざまなニーズに対応できます。
- Vueのデメリット
- 大規模プロジェクトへの対応:Vue.jsは小規模から中規模のプロジェクトに向いていますが、大規模なプロジェクトの場合、状態管理や構造の管理が複雑になることがあります。そのため、大規模プロジェクトにおいては追加のライブラリやアーキテクチャの検討が必要です。
- ツールの成熟度: Vue.jsはReactやAngularに比べて若干ツールが成熟していない側面があります。そのため、特定の機能を探す際には選択肢が限られることがあるかもしれません。しかし、急速に成長しており、今後の発展が期待されています。
- マイナーな知名度:Vue.jsはReactやAngularに比べて知名度がやや低いです。これにより求人案件などの選択肢が少ないことがあるかもしれません。ただし、地域や業界によっては需要が増えつつあるため、選択肢を広げることが可能です。
Angularはフルスタック開発の利点はあるが学習コストの高さに注意
- Angularのメリット
- フルスタックな開発環境: Angularはフルスタックフレームワークで、開発に必要なツールやライブラリが統合されています。これにより、開発者は一つのエコシステム内でアプリケーションを構築しやすく、効率的な開発が可能です。
- 厳密な型付けとエラーチェック: AngularはTypeScriptを採用しており、厳密な型付けとエラーチェックが行われます。これにより、コードの品質を維持しながら開発でき、バグの発生を事前に防ぐことができます。
- パワフルなデータバインディング:Angularは強力な双方向データバインディングを提供し、データの変更を自動的にUIに反映させます。これにより、煩雑なUI更新の処理を省略し、開発スピードを向上させることができます。
- Angularのデメリット
- 学習コストの高さ:Angularは機能が豊富である反面、学習コストが非常に高いとされています。特に初学者にとっては導入に時間がかかる可能性があります。しかし、一度マスターすれば効率的な開発が可能です。
- 冗長なコード量: AngularはTypeScriptの厳密な型付けを採用していますが、その分コードの記述量が増えることがあります。一部の開発者にとっては、他のフレームワークに比べて冗長に感じることがあるかもしれません。
- パフォーマンスの影響:Angularのフルスタックな機能や双方向データバインディングは一部の場合、パフォーマンスに影響を与えることがあります。特に大規模なアプリケーションでは最適化が必要です。
開発内容の特性や性質によって異なるが…
Reactの需要は日々高まっている
いかがでしたでしょうか。
それぞれが独自の特徴を持ち、異なる開発スタイルに適していますので勝者というものはないのですが、敢えて私がおすすめするものはズバリReactです。
Reactは柔軟なUIコンポーネントを提供し、大規模なアプリケーションの構築に優れています。現代の主流のライブラリです。
一方でVueはシンプルな構文と高速なパフォーマンスを兼ね備え、中規模のプロジェクトに適していますが大規模開発には向いておらず、Angularはフルスタックの開発環境を提供し、厳密な型付けや強力なデータバインディングができますが非常に学習コストが高いです。
React、Vue、Angularの選択はプロジェクトの性質や開発者のスキルによって異なりますので、大規模なアプリケーションを構築する際には、ReactやAngularのようなフルスタックフレームワークが適しているかもしれません。
一方で、シンプルなアプリケーションや中規模のプロジェクトでは、Vueのようなマイクロフレームワークが効果的です。
最終的に、プロジェクトのニーズや開発者の開発志向によって最適なフレームワークを扱うことが重要ですね。
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