「なにか質問ありますか?」
時刻は11時。 研修担当者が声を上げるも、静まり返る研修室。
様々な考えが頭を巡るが、どうしても言葉にできない。
「本当にこの質問は必要なのか?」
そう自問自答するうちに、言葉を飲み込んでしまった。
そんなある日。研修担当の方から、
「常になぜ?という意識を持つこと」
「失敗してもいいから、とりあえず動いてみること」
の大切さを学ぶ機会があった。
ここで、私たち26卒の意識が変わり始める。
あんなに手を挙げられなかった私たちが、今では
「挙手制で、誰が一番に手を挙げられるか」
そんな競争意識さえ芽生えつつある。
「質問をするなんて、簡単なことじゃないか」 そう思う人もいるかもしれない。
けれど、何もわからない環境で、見知らぬ大人たちに囲まれ、
隣には知識豊富で優秀な同期がいる。
「早く一人前の社会人にならなきゃ」と焦る私にとって、
たった一つの質問を投げかけることは、莫大な勇気を要することだった。
そんな時、上司が私にこう告げた。
「意図から外れた質問をいくらしてもいい。失敗してもいい。
ただ、考えるのをやめないで。
とりあえず動いてみる、という気持ちを大事にしてほしい」
「大丈夫。何があっても責任は僕がとる」
その言葉で、私たちはやっと気づいた。
社会人として歩み出す上で大切なのは、
- 聞いてみる勇気
- 知ろうとする姿勢
- 失敗を恐れない心
そして、「挑戦する力」
なのだと。
自分から動き出すことで、自分自身が変わると同時に、
周囲の空気をも変えることができる。
これだけ語っておきながら、私たちはまだまだ完璧じゃない。
今すぐには、理想の姿になれないかもしれない。
でもいつか、今の「動けない自分」を大きく蹴飛ばせるくらい、
挑戦し続けられる自分になっていたい。
動けない自分と、背中を押してくれる上司と共に。
私たちは今、新しい一歩を踏み出す。