画像:Wikimedia Commons(撮影者:Panoramioユーザー)、ライセンス:CC BY 3.0
私は神社に行くことを日課(ルーティーン)としています。神さまに日々助けられていると感じており、その感謝を伝えるとともに、神さまの前で自分自身と向き合う時間を大切にしています。
新年最初の参拝では、何を祈願しようか思案するのですが、いざ神さまを前にして二礼二拍手をすると、「今年も会社が順調に発展しますように」「社員が健康で幸せでありますように」「家族が健康で幸せでありますように」という三点セットを祈ってしまいます。この三つが叶えば、私にとって最高の一年になるからです。
新年のお祈りがすむと次は「新年の誓い」です。会社としての誓い(=目標や重点施策)は既にたてております。残るは個人としての誓いです
日経新聞の最終面に「私の履歴書」というコーナーがあります。各界の著名人が自伝風に半生を綴るものですが、今年1月はキヤノンの御手洗冨士夫会長です。元日から拝読していりますが、第一回を読んで自分を恥じました。
会長は御年90歳でありながら、『毎日7時30分には出社し、週末のゴルフも欠かさない』と記されていました。
私自身、まだまだ体を動かすことには自信がありますが、年齢を重ねるにつれ「動けるのもあとわずかかもしれない」と感じることがあります。昨年は憧れだった「にいがた総おどり」に出演し、思い切り踊りました。11月の「歩活」では1日平均2万5千歩を歩き、燃え尽きた感もありました。そのため「もうそれほどアグレッシブに動かなくてもよいだろう。今後はキープで」と思い始めていました。
ところが、紅白歌合戦での矢沢永吉さんや郷ひろみさんのパフォーマンスに圧倒され、そして今回の会長の「私の履歴書」を拝読し、諸先輩方がアグレッシブなのに何を私は守りに入っているのだと、まだまだ若輩者であることを痛感しました。
私の中で再びスイッチが入りました。今年の誓いは 「再びアグレッシブに活動する」 です。
最近、少し落ち着いてしまった感があるので、ここは自ら再度奮いたして、熱量をもって率先し行動しようと思っています。「社長コラム#02:熱量を持って行こう」でも書いたように。まずは、年初からおお客様への挨拶に飛び回る計画でおります。働いて働いて働いて働いて働いてまいります。
その一方で、私の頭の中には常に「健康」という言葉があります。心身ともに健康で仕事に臨めることが、社長業を全うするための基盤です。「健康経営」は私が最も重視する方針であり、まずは自ら実践しなければなりません。「再びアグレッシブに活動する」という誓いには、この「健康」という意味も込められています。と格好よく書きましたが、年末の忘年会で「社長、スタイルいいですね」と若い社員に褒められたことが大きなモチベーションになっています。
誓いは目標でもありますので、数値を設定しました。最低でも週に2回はジムに行く。最低でも週二回は休肝日を作る。体重は〇〇kgを維持、血圧は〇〇mmHg以下、一日の歩数は1万5千歩以上、歩活月(5月・11月)は2万歩以上。体重・血圧・歩数は日々測定できるため、行動にフィードバックしやすい指標です。
目標の設定はSMARTに行うことが秘訣です。
- S(Specific):具体的
- M(Measurable):測定可能
- A(Attainable):達成可能
- R(Relevant):関連性のある
- T(Time-phase):期限付き
「Measurable=数値目標」の設定は難しいものです。会社で研究開発をしていた頃、「目標は数値を入れなければ認められない」と言われ、何とか数値を捻出したことがあります。しかし、本質を捉えていなければ意味がありません。むしろ、無理に数値目標を立てたことで、達成度が分かりにくくなったり、方向性がずれたりすることもあります。
SMARTのTは本来「Time-phased」ですが、「Trackable」という意味も持っています。体重・血圧・歩数のように、常に数値と照らし合わせながらフィードバックできるものは、数値目標として適しています。一方、数値化が難しい場合は、無理に設定せず、常にその目標に立ち返ることが重要だと考えています。
年初に立てた「会社方針」には、売上や利益などの経営指標は数値を含めていますが、その他の重点施策にはあえて数値目標を載せていません。経営指標に沿って、各部署・各社員がブレークダウンし、意味のある指標が作れるものは数値化すればよいと考えています。
さらに、誓いを立てただけで放置してはいけません。常に立ち返ることが重要です。当社では四半期ごとに管理職全員が参加する会議で、重点施策の達成度の発表を行っています。数値目標がある場合は達成度を共有し、数値目標がない場合でも「〇〇ができた」という形で達成度を共有しています。ここに取り上げられるということで社員のモチベーションも上がっています。
SMARTモデルを紹介しましたが、変化の激しい時代に柔軟に対応できない等、時代遅れと言われています。ただ、SMARTモデルの各項目を本質を捉えて適用すれば、今でも十分に有効です。最近では、SMARTER(Evaluated(他者から評価されている)、Recognized(他者から認識されている)を追加)、SMARRT(Realistic(現実的)を追加)、SMARTTA(Trackable(追跡可能)、Agreed(合意済)を追加)などのSMARTの派生形も提唱されています。いづれも、意味のある実効的な目標を策定するためのSMARTの各項目がブレークダウンされた追加ですが、これらを頭におきながら目標を設定するとよいでしょう。
さて、皆さまはどのような年初の誓いを立てられたでしょうか。今回のコラムが、皆さまの誓いを考える一助となれば幸いです。今年も皆さまの誓いが達成され、素晴らしい一年を過ごされることを心より願っております。
※次号は1月19日(月)リリース予定です