昨年は、石塚 かおりさんの『サロン de かおり』、工藤 淳之介さんの『ケンジュがダイジ』、そして中村 千景さんの『CH2020 CHAIRMAN INTERVIEW』の3つのラジオ番組に出演させていただきました。
出演を通じて得た気づきが3つありました。1つ目については前回(上)で書きましたので、今回は2つ目と3つ目を紹介いたします。
2. 「わからない」という前提で丁寧に説明する
ラジオには、多数の “見えない聴取者” がいます。共通認識の範囲がバラバラであるため、なるべく説明を補うことを意識しました。番組内でも「池上彰さんになったつもりで、小学生に説明するつもりで話すことが大事です」と言っていたのは、まさにその理由からです。
例えば、私が朝は散歩してそのまま会社に行くくだりについて話す際、リスナーの方は当然、私の自宅の場所を知りません。そのため「新潟駅の近くに住んでいるのですが」という修飾を入れました。したがって、白山神社までは遠いだろうにと距離を実感できるのです。全国放送であれば、白山神社までの距離を補足します。ただ会社についても「新潟駅の近く」と付ければ往復という距離感が伝えられたと後から反省しています。
また「なるべく専門用語は使わないこと」も心がけました。経歴紹介の中で「Wi-Fi」は多くの方がご存じだと思いつつ、一応「Wi-Fiってご存じですか?」と確認しました。アルビレックス新潟のマスコットであるアルビ君とのPKゲームであるに『アルビ君に挑戦』を説明する際には、「VR=ヴァーチャルリアリティ」「CG=コンピュータグラフィックス」とスペルアウトし、言葉の意味が伝わるよう意識しました。
ラジオのリスナーの『言葉の市民権の範囲』がわからないので丁寧な説明を行うように心がけました。
ただし、失敗もありました。わかりにくい言葉の例として専門家が良く使う「三文字略語」と言うべきところを「三文字熟語」と言ってしまったのです。これは完全な言い間違いでした。
3. さすがはプロ
放送室に入って収録が始まる前は石塚かおりさんと雑談をしていたのですが、収録が始まった瞬間、石塚さんは自然に雑談トーンから“ラジオの声”へ切り替わりました。その切り替え方はあくまで自然で、緊張させずに「ここからラジオですよ」と促してくださるものでした。私もそのおかげでスムーズにラジオモードに入ることができました。これぞプロの技だと思いました。
石塚さんは相手の話を引き出すのが本当に上手です。特にリアクションが素晴らしく、私もついノリノリで話してしまいました。まさに“ポジティブストローク”のお手本です。質問も的確で、「石塚かおりのスルーパス」が次々と飛んできて、私は仕込んでおいたネタでシュートするだけでした。
2025年4月放送 BSN新潟放送ラジオ「サロン・ド・かおり」収録時にパーソナリティーの石塚 かおりさんと
『ケンジュがダイジ』の工藤淳之介さんは、まず声が素敵で落ち着きがあります。そして常に相手を気遣う姿勢があり、番組としてのストーリーを組んだ上で、私が答えやすい質問を投げてくださいました。優しいパスを丁寧につないでいただいたおかげで、素人の私でも自然に番組に溶け込めたと思います。
2025年4月放送 BSN新潟放送ラジオ「にいがたケンジュプロジェクト ケンジュがダイジ」収録時にアナウンサーの工藤 淳之介さんと
『CH2020 CHAIRMAN INTERVIEW』の中村千景さんは、非常に鋭く深堀りするタイプのインタビュアーです。トップに話を聞く番組ということもあり、常に本質に迫る質問をされます。私が軽く話したつもりの内容でも、本質を問う質問が返ってきて、こちらも頭をフル回転させて答える、緊張感のあるキャッチボールでした。その中で自分自身が新たな気づきを得る場面もありました。
2025年7月~8月放送 FM-NIIGATA「CH2020 / CHAIRMAN INTERVIEW」収録時にパーソナリティの中村 智景さんと
皆さんに共通しているのは、相手へのリスペクトを持ち、それをベースにポジティブストロークを送る姿勢です。これは仕事でもコミュニケーションを円滑にする上で、ぜひ見習うべき点だと感じました。
今回出演した番組を改めて聴き直し、コミュニケーション力を磨いていきたいと思います。
反省を生かしてもう一度
今回のラジオ出演では反省点も多くありました。
- 「当社の社員で、なかなか、アルビ愛の強い方が結構いらっしゃいますので」と言ったが、正しくは「おりますので」だった
- 質問の意図を十分に把握せずに答えてしまった
- 中村さんの鋭い質問には考える時間がほしくて「そうですね〜」を連発してしまった
いずれも改善していきたいポイントです。
前回(上)でも述べましたが、タイトルは久米宏さんのラジオ番組『久米宏 ラジオなんですけど』からお借りしました。久米さんの境地に達するのは簡単ではありませんが、今回の経験や反省点を踏まえ、これからもコミュニケーションを学び続け、いつかは「ラジオ常連」を目指したいと思います。
石塚さん、工藤さん、中村さん、また呼んでいただけると嬉しいです。
※次号は2月2日(月)リリース予定です