なにをやっているのか
株式会社CFOneは、「AIネイティブな会計事務所」をつくっています。
会計事務所の業務をAIで効率化する、という話ではありません。私たちがやっているのは、事務所そのものをAIに置き換えるというアプローチです。AIエージェントが自律的に動き、税理士は最小の工数で最大のレバレッジを効かせる。記帳から法人税申告、決算まで──これまで人が手作業で積み上げてきた業務を、AIとワークフローの設計で根本からつくり直しています。最終確認は税理士が担います。
そして、それによって浮いた工数を、自社の利益にはしません。価格を下げることに使います。年10万円からという水準で税務顧問を提供できているのは、そのためです。
お客様にとっての理想は「気づいたら終わっている」状態です。承認するだけでいい。何も考えなくても、全部が終わっている。そこを最終目標に置いています。
■ いまのフェーズ
β版を一部のお客様に限定提供するところから始まり、正式リリースを経て、いまは支援する事業者数を伸ばしているところです。2026年4月に、株式会社Taxsyから株式会社CFOneへ社名を変更しました。プレシリーズAラウンドで Coreline Ventures(リード)、ANOBAKA、みずほ銀行から総額1.7億円を調達し、累計調達額は2億円になりました。シリーズAに向けて事業と組織を拡大しています。
いまは、開発・マーケティング・セールスを一気に内製化しているフェーズです。
■ なぜこの市場なのか
日本には数百万社の事業者があり、そのほぼすべてが何らかの形で会計・税務の処理をしています。にもかかわらず、この領域はIT化がもっとも遅れている領域のひとつです。裏を返せば、それだけの伸びしろがそのまま残っている市場だということです。
そして「なぜ今なのか」にも理由があります。AIの性能が、税務・会計という間違いが許されない領域でも実用に耐えるレベルに到達したからです。数年前は精度の問題で、結局人が全部やり直すことになっていました。いまは、AIが処理して人が最終チェックをする、という形が成立します。この線を最初に越えた会社が、この市場のかたちをつくります。
なぜやるのか
「税理士は高い」という常識を、塗り替えたい。
これが私たちの出発点です。
税理士に相談したい。でも費用を考えると頼めない。だから自分でなんとかする──そうやって専門家の力を借りられずにいる事業者が、日本には数え切れないほどあります。必要がないからではなく、値段で諦めている。この状態を、私たちはおかしいと思っています。
だからCFOneは、AIで浮いた工数を自社の利益に変えるのではなく、価格を下げることに使います。これまでコストで税理士をつけられなかった人が、つけられるようになる。税理士を、値段で諦めない。その先に目指しているのは「すべての人にCFOを」という状態です。
会社の数字を見て、意思決定を助けてくれる人。それが一部の企業だけの特権である必要は、もうないはずだと考えています。
■ 中にいた人間が、自分たちの仕事をつくり変えています
代表の木村は税理士で、提携する会計事務所の代表税理士も務めています。25歳で税理士資格を取得し、クラウド会計の導入に特化した会計事務所で現場を経験。freee Master of the Year も受賞しています。
業務のどこに時間が吸われていて、なぜそれが長年解けなかったのか。それを身体で知っている人間が設計しています。外から「この業界は非効率だ」と言っているのではありません。中にいた人間が、自分の仕事を作り変えにいっています。
■ 転換点に立つということ
かつて、クラウド会計を最初から立ち上げた人たちがいました。会計のかたちが変わる瞬間に、その場所にいた人たちです。いま起きているのは、それと同じか、もっと大きな転換だと思っています。
AIの時代に、使う側ではなく、つくる側に立ちたい。
そう思える方と一緒に、この転換をやりきりたいと考えています。
どうやっているのか
■ AI前提で、自分の仕事を自分でつくり変える
「AIネイティブな会計事務所」というのは、お客様に提供するプロダクトの話だけではありません。私たち自身の働き方がそうなっています。
開発だけでなく、マーケティングもセールスも、自分の業務を自分でAIに作り変えていく。目の前に定型作業があれば、まず「これを人がやり続ける前提」を疑います。自社プロダクトも自分たちで使い込み、気づいた改善点をそのまま開発に返しています。
■ いま、一気に内製化しています
一般的なスタートアップは、最初は外注や業務委託でつくって、あとから内製化していくと思います。CFOneは逆で、このタイミングで内製化に振り切っています。
ニーズがあることは去年の時点で明確でしたし、プロダクトも作り終わっている。だからこそ、開発・マーケティング・セールスを一気に内製で回せる体制にしています。そのほうがスピードを持ってPDCAを回せるからです。あえて早い段階で足腰を固めにいっています。
■ 仕組みが無い状態から、つくる側に立つ
少人数で、決まった手順がまだ無い領域がたくさん残っています。いま参加する方は、仕組みができてから動くのではなく、仕組みを自分でつくる側に立ちます。後から入る人には作れないポジションになります。
■ 一緒に働きたい人
厳密さを突き詰める職人気質の方よりも、「お客様が何を求めているか」をビジネスの視点で考えられる方と一緒にやりたいと思っています。
分からないことを分からないと言えて、聞いた次の日にはもう動いている。そういうスタンスの方が、いまのフェーズでは一番強いです。
■ 正直に書いておきたいこと
整っていないことは、まだたくさんあります。手が回っていない領域も、これから決めなければいけないことも山積みです。格好いい話だけをするつもりはありません。それを一緒に埋めていくところに面白さを感じられる方に、来ていただきたいと思っています。