ECの販路が増えることは、売上の可能性が広がる一方で、運営する側の負担も大きくなります。
楽天市場、Yahoo!ショッピング、自社EC。
それぞれで商品情報を更新し、セールに対応し、クーポンを設定する。
さらに食品ECでは、お中元やお歳暮、父の日など、特定の時期に販促と注文が集中します。
今回ご紹介するのは、こうした複数モールのEC運営を、社内の担当者1名が中心となって担っていた食品EC事業者様の事例です。
オタツーでは、楽天市場を中心とした複数モールの運営実務と、季節需要に合わせた販促設計を継続して支援しました。
「やること」が増え続け、改善まで手が回らない
こちらのお客様は、生鮮食品を主力に扱い、楽天市場を中心にYahoo!ショッピングなど複数のモールへ出店していました。
EC運営を担っていたのは、基本的に社内の担当者1名。
普段の更新業務に加えて、繁忙期には注文数が増え、各モールのセールやキャンペーンへの対応も重なります。
モールによって商品情報の更新方法やセール申請のルールも異なるため、複数店舗を常に最新の状態に保つこと自体が大きな負担になっていました。
楽天市場のお買い物マラソンやスーパーSALEに合わせた申請、クーポン条件の調整、商品の表示確認。
どれも重要な業務ですが、目の前の対応に追われるほど、
「次に何を改善するべきか」
「次の繁忙期に向けて何を仕込むか」
を考える時間がなくなっていきます。
そこで求められたのが、作業の一部だけを依頼する外注先ではなく、日々の運営から販促まで一緒に進められるパートナーでした。
まず行ったのは、「何を任せるか」の整理
オタツーが最初に行ったのは、現在どのようにECを運営しているのかをヒアリングし、
商品情報の更新、
セール申請、
クーポン発行、
各モールへの対応など、
日々発生している業務を一つずつ整理しました。
そのうえで、それぞれにどの程度の工数がかかっているのかを確認し、どこからオタツー側で巻き取るべきか、優先順位を決めていきました。
EC運営代行というと、「依頼された作業を外部が処理する」というイメージを持たれることもあります。
オタツーでは、まず業務そのものを整理し、お客様とオタツーの役割分担をつくるところから支援することを大切にしています。
複数モールの実務を、チームで巻き取る
運用を整理した後は、楽天市場を中心に、Yahoo!ショッピングなど複数モールの日常業務をオタツー側で支援しました。
商品情報の更新や在庫調整、セール申請など、これまで担当者様が一つずつ対応していた業務を継続してサポートする体制へ切り替えました。
複数モールを運営する難しさは、単純に「作業量が2倍、3倍になる」ことだけではありません。
モールごとに管理画面もルールも異なり、仕様変更への対応も必要になります。
だからこそ、一人の担当者だけですべてを把握するのではなく、各ECプラットフォームに対応できるチームで運営を支えることが重要になります。
「その場で対応する販促」から、「先回りする販促」へ
運営実務を安定させるだけではなく、販促の進め方も見直しました。
食品ギフトECでは、お中元、お歳暮、父の日など、売上を伸ばす重要なタイミングがある程度決まっています。
そこで、それぞれの需要期に合わせて販促スケジュールを事前に設計。
さらに、客単価やコンバージョン率を定期的に確認しながら、クーポンの条件や割引率なども調整していきました。
目の前のイベントが来てから慌てて対応するのではなく、
数字を見る
→ 次の施策を決める
→ 実行する
→ また振り返る
という流れをつくることで、EC運営を少しずつ「仕組み」に変えていきました。
商品ページについても、人気商品の見せ方や関連商品への導線などを継続して改善しています。
客単価5,000円台、CVR3%台後半を継続
こうした支援を続けた結果、繁忙期・閑散期を問わず、客単価5,000円台を安定して維持し、コンバージョン率も3%台後半を継続的に確保できる運営につながりました。
数字だけでなく、運営体制にも変化が生まれています。
複数モールの業務が特定の担当者だけに集中する状態を減らし、担当者様が不在でも運営が止まりにくい体制へ。
セール申請やクーポン設計の手戻りも減り、繁忙期でも以前より落ち着いて対応できるようになりました。
そして大きかったのが、担当者様自身が、日々の細かな対応だけではなく、「これからECをどう伸ばすか」を考える時間を持てるようになったことです。
EC担当者が一人でも、一人で運営する必要はない
ECの担当者が少ないこと自体が、必ずしも問題なのではありません。
問題になるのは、商品登録も、セール対応も、ページ改善も、販促企画も、分析も、すべてを一人で抱え込んでしまうことです。
社内で持つべき業務と、外部の専門チームに任せる業務を整理する。
そして、日々の運営を安定させながら、担当者が本来考えるべき「次の施策」に時間を使える状態をつくる。
今回の事例は、**「EC事業の成長に、伴走する」**という支援の一つの形です。
EC運営を代わりに行うだけではなく、
お客様と一緒に、継続してECを成長させられる体制をつくる。
これからもオタツーは、そんなEC運営を支援していきます。
