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【CROグループマネージャー/社員インタビュー#2】‐「ユーザーにとってもっといいものを作りたい!」フロントエンジニアだった私がCROコンサルタントに転身した理由

こんにちは。記事を開いていただいてありがとうございます。  

電通デジタルの福島と申します。私はもとFE(フロントエンドエンジニア)で、現在CRO(Conversion Rate Optimization、コンバージョン率最適化)コンサルタントをしております。

私の経歴や考えをもとに、FEとCROコンサルタントは近いということを知っていただき、少しでも当社に興味を持っていただけると幸いです。



フロントエンドエンジニア(FE)時代に感じていたこと

私は、電通デジタルに入る前はFEとして働いていました。                     もともとCSSやJSを書くのが好きで、書いた結果がすぐに画面に反映されることが楽しくてスキルを身に着けていったのですが、いつからか要件が決まったものを作ることに少しずつ疑問を持つようになっていました。そのときは明確に言語化できていなかったのですが、「もっと良いものを作りたい」という気持ちがあったと思います。

次第に、開発案件の中でも上流と言われる部分にも関わるようになり、また、サイトやサービスローンチを目的とする開発チームではなく、既存サービスの改善に携わるチームに入ったりしていく中で「もっと良いものを作りたい」が「ユーザーにとってもっと良いものを作りたい」に変わっていきました。システム開発の言葉でいうと、SoRではなくSoEを大事にしたい、ということに気づきました。(簡単にいうと、きれいなコードや完璧なデザインでリリースするよりも、エンドユーザーが喜んで使ってくれる細かなリリースや改善ができることが個人的にもうれしかったのです)


デジタルマーケティングへの興味

キャリアを重ねる中で、ずっとFEだけだったわけではなく、前職の改善チームの中ではスクラムのプロダクトオーナーのような立場になりました。

毎週10本くらいの小型リリースを回しながら、サイトのKPIを改善していくことがチームの目的です。その際、リリースといってもABテストでのデザイン検証を伴うものも多くありました。

ABテストは、単純に画面デザインをAパターンとBパターンを出しわけて比べるものから、新機能を追加して、そのあるなしで効果を計測したり、画面ではなくユーザーの状態(過去に購入したことがあるか、最近の行動は何に興味がありそうか等)をもとにした出し分けなど、毎週かなりの数をこなしていました。そのためのABテストのパターン案を考えたりする仕事がメインの時代でした。

そのような仕事を通じて、自分が直接開発しなくても、KPI良化につながるリリースをチームで行うことも楽しい、と気づいたと同時に、今まで自分はエンジニアリングの人だと思っていましたがビジネスの人になっても面白いのでは、と思うようになりました。

その後、別の案件にアサインされましたが、そこでは当時出始めたばかりのReactで大規模なWebアプリ開発のFEに戻りました。そこでは、エンドユーザーが使うことに満足することよりも機能開発が中心となり、エンジニアとしての満足感が以前よりも薄れているような気がしていました。


CROコンサルタントとしての可能性を見出す

そのあたりから転職活動を始めたのですが、当時は「CRO」という言葉に馴染みがありませんでした。この記事を読んでいただいている方も、CROを知らない方が多いと思います。

簡単にいうと、サイトやサービスのコンバージョン率を向上させることであり、そのためにはあらゆることを考えるべきで、逆にいうと何をしてもいい、というビジネスモデルです。

私もたまたま求人票の中でその言葉を知り、今までやっていたことは実はCROだったのか、と気づいたことで、これまで点在していたキャリアがつながったように思いました。

ちなみに、CVRを向上させるためには、向上させたことを示す必要があります。そのため、ABテストで計測しながら、この施策ではCVRが0.5%向上した、などの数値実績を積み上げていきます。

FE時代の経験から、画面を変更改善するときに必要な実際の作業が想定できたため、スケジュールやタスクへの落とし込みは容易でした。たとえば追従ボタンを追加する場合の工数感や、画面内の文言を変更する場合の作業イメージ、画像を差し替えるために必要なここのあたりはとは何か、といったことが分かるスキルです。このあたりはFE出身として自信を持って良い部分、いまFEのみなさんにも、まさに当てはまる部分かと思います。



CROコンサルタントとしてのキャリア展開

そして転職して大きく変わったことは、自社サービスとしてのWebサイトを作ることではない点です。つまり、コンサルタントとしての動き方です。

「こんな機能を作りましょう」「こんなABテストをしましょう」だけではクライアントは納得してくれません。「現状の課題はトップページの情報が整理されていないことで、それを解消するためにはメッセージをシンプルに絞るべきと考えます。専門用語を使ったサービス名を並べるだけでなく、実績や品質の部分をメインに訴求するパターンで検証してみませんか?」といった具合の提案が必要となります。

ただ、それもFEの方であれば、言語化できていないにしても感じている部分が多いのではと思っています。「もっといいものを作りたい」「自分ならこうする」といった思いをベースに、ユーザーはこっちのパターンだとどう思うか?といった想像力も使い、かつ、電通デジタルではこれまでの支援実績や広告・CX・システム的な知見もあるため、クライアント企業にとって何が最適化を考えての提案が可能ですので、想いをもってどんどん提案していくことができますし、それが良しとされている風土があります。


あなたもCROコンサルタントとして活躍できる

CROコンサルタントが求められる理由は、大きく2つです。

1つ目は、まだまだCROという言葉の認知が大きくないため、CROに取り組んでいない企業が多いということ。サービスは良くてもしっかりエンドユーザーのアクションにつなげられていない場合、CROコンサルタントの出番です。

2つ目としては、サイトの在り方や役割がどんどん変わっていく中で、いろいろなツールやサービスが乱立している状況で、CVR向上の観点からは何をすべきなのかをしっかり考える役割自体が必要になってきている点です。

チャットボットを導入すればすべて解決でしょうか?ABテストもツールを入れただけでは何も起こりませんし、メールやLINEで誘導してもそれが何の目的かがブレていると、結局はユーザーを困らせてしまいます。

もっと良いものを作りたい気持ちから、いまあるサービスをもっともっと良くしていく、ひいては、今まさにサイトに来てくれている人に「わかりやすい、使いやすい、思っていたことができた」と感じてもらえるようにしていくために、サイトを全体リニューアルではなく、継続的に良くしていくことが重要です。コンバージョンやアクションを指標に、ユーザー体験を良くしていくことができる。それがCROだと、私たちは考えています。

電通デジタルのCROグループでは、元FEもいれば、広告領域のスキルを持つ人、デザインに強い人など様々な背景をもつメンバーがCROコンサルタントとして活躍しています。

ずっとエンジニアとして働きたい、コードを書きたいという気持ちもわかりますが、それを使う人にしっかり届けたいと思われた方は、CROに向いていると強く思います。


電通デジタルのCROコンサルタントへ転身して良かったと感じる点

私の場合、特に仕事面においては、いろいろなサイトの勝ちパターンやベストプラクティス、ナレッジみたいなものが掴めてきていることが成長と感じられることにとても満足しています。

具体的には、前職では扱っているWEBサービスの内容が限定的だったのに比べ、電通デジタルのクライアント企業は多岐にわたるので、担当してから初めて関わる業種のサイトも多く、そもそも業界知見が広がります。金融や保険など、一般的に説明がわかりにくくなりがちなサイトが私の改善提案で効果につながった経験は今も自信につながっています。

自分で転職する際には考えもしないようなサイトに関われることが、意外に自分に合っているものを見つけられる機会になるかもしれません。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

CROに少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。気になった方はまずはカジュアル面談からOKなので、気軽にお話しましょう!

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