SNSマーケティング・インフルエンサーの裏側を設計する「SNSマーケター」とは?株式会社EMOLVA・榊󠄀原社長が渋谷女子インターナショナルスクールで女子高生に伝えた、偶然のバズに頼らない「売れる仕組み」の本質
1. 導入:「今日は、"皆さんがバズる方法"は教えません」
株式会社EMOLVA(エモルバ)代表の榊󠄀原です。
先日、ご縁をいただきまして、「渋谷女子インターナショナルスクール(通称・渋女)」にて女子高校生の皆さん向けに、特別セミナーの教壇に立たせていただきました。
▼プレスリリースはこちらから:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000155.000021425.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000151.000021425.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000143.000021425.html
渋女に通われている生徒の皆さんの多くは、「将来インフルエンサーになりたい」「クリエイターとして活躍したい」という、本当に素晴らしい夢を持っていらっしゃいます。そのお気持ちや目標は本当に素敵ですし、私自身も心から尊敬し、応援しています。
ただ、私は講義の冒頭、皆さんの前で少し意外に思われるようなことをお話しさせていただきました。
「今日、私は——"皆さんがバズる方法"は、教えません」
驚かせてしまったかもしれませんが、私が本当にお伝えしたかったのは、インフルエンサーとして前に出る楽しさのその先にある、知ったら世界の見え方がガラッと変わる「もっと面白い世界」のお話です。
今回は、私が女子高校生の皆さんに本気でお届けした講義内容をベースに、これからの時代に最も必要とされる存在である「SNSマーケター」の本質について、この記事を読んでくださっている皆さんの元にも丁寧にお届けしたいと思います。
2. ブームの真実:地球グミもドバイチョコも、すべては"仕掛けられたブーム"です
講義の最初、生徒の皆さんに、最近SNSや街中で大流行したトレンドの画像を見ていただきました。
地球グミやドバイチョコ、ラブブのぬいぐるみなど、どれも「かわいい」「欲しい」と大きくバズったものばかりです。
皆さん、やはりとても流行に敏感で、ほとんどすべてをご存じでした。そこで、私はマーケティングを考える上で、とても大切にしている事実をお伝えしたのです。
「これらはぜんぶ——"たまたま"流行ったわけではないんです。実は、誰かが裏で流行るように丁寧に仕掛けているんですよ」
偶然バズったように見えるトレンドの裏側には、実は狙ってヒットを創り出している人が必ず存在します。その、表舞台にはあまり出てこないけれど市場を動かしている主役こそが、「SNSマーケター」というお仕事です。
SNSの世界には、大きく分けて2つの役割があります。
- 「出る側」:自分が前に出て発信する、インフルエンサーやクリエイターの皆さん
- 「仕掛ける側」:自分は表に出ないけれど、何をどう流行らせるかを裏側でしっかりと設計する人
私たちの会社が生業としており、今回の講義のテーマでもあるのが、この「仕掛ける側」のお仕事です。あまり表には知られていませんが、本当に奥が深くて面白い世界が広がっています。
3. 私の背景:なぜ、私が「仕掛ける側」と「出る側」の両方をお話しできるのか
ここで少しだけ、私自身の自己紹介をさせてください。
私は、企業の皆さんのSNSを「仕掛ける側」として、全体の戦略を一緒に組み立てたり、日々の運用をお手伝いさせていただいたりする、SNSマーケティングの会社「EMOLVA」を経営しています。おかげさまで、今年で12期目を迎えることができました。
ただ、私自身は——実は「出る側」の人間でもあります。
会社の経営をしながら自分自身でもSNSでの発信を続けておりまして、いくつかのアカウントを合わせた総フォロワー数は50万人を超えています。おかげさまでTikTokでは230万回再生や100万回再生を記録する動画もあり、"バズる仕組み"を肌感覚でも、データに基づいたロジックでも、深く勉強させていただいてきました。
また、大変ありがたいことに、YouTubeの経済番組「人財版 令和の虎」では3代目主宰も務めさせていただいています。
このように「出る側」と「仕掛ける側」の双方をリアルタイムで泥臭く実践しているからこそ、女子高校生の皆さん、そして日々ビジネスと誠実に向き合っていらっしゃる企業の皆さんに対しても、本質的なSNSの構造についてお話しすることができると考えています。
4. Marketの現実:「良いものを作れば、いつか売れる」の時代は終わってしまいました
講義の中では、現代のものづくりやマーケティングにおける、少し厳しい現実についてもお話しさせていただきました。 「良いものを作れば、いつか売れる」。
昔はそれが正解だったかもしれませんが、今の時代は残念ながら、それだけでは通用しなくなってきているのです。
身近な例として、みんなが大好きなコンビニのデータをご紹介します。
- 1つの店舗に並ぶ商品は、約3,000点です。
- 毎週、新商品が約100点も店頭に入ってきます。
- そしてわずか1年で、商品の約7割が入れ替わってしまいます。
- せっかく世に送り出された新商品も、ほとんどが2週間で姿を消してしまいます
つまり、どんなに素晴らしい情熱を込めて作った商品であっても、消費者の皆さんに存在を気づいていただけなければ、わずか2週間で棚から消え去ってしまうのが、今の市場の現実です。
これからの時代、勝負を分けるのは素晴らしいモノを「作る力」だけでなく、その価値をしっかりと届ける「知ってもらう力」です。作る力と知ってもらう力、この両輪がそろって初めて、商品はお客さまの元へと届きます。
5. SNSの重要性:企業にとってSNSは「やらないといけない」大切なライフラインです
では、その「知ってもらう」は、今どこで起きているのでしょうか。
現代を生きる人々の情報源は、テレビや新聞から、完全にインターネットやSNSへとシフトしました。インターネット広告費がマスコミ4媒体を抜いたデータが示す通り、世の中の認知の主役は完全にSNSに移っています。
だからこそ、今の企業にとってSNSは「余裕があったらやった方がいいもの」ではなく、「ビジネスを続けていくために、絶対にやらないといけないもの」になっているのです。企業がSNSを使うべき理由は、主に以下の2点にあります。
- タダで、世界中に真心を届けられる点
かつてテレビCMを流そうと思ったら、1本で数千万円という莫大な費用が必要で、大企業にしか許されない手法でした。しかし現在、TikTokやInstagram、YouTube、Xなどはすべて0円からスタートすることができます。お金がなくても、小さな会社が大企業と同じ舞台に立てる素晴らしい武器です。 - まだ見ぬ未来のお客さまに、向こうから見つけてもらえる点
昔は広告費を払い続けなければ知ってもらえませんでしたが、今は「おすすめ」フィードを通じて、まだ私たちのことを知らない潜在顧客のほうから出会いに来てくれます。投稿の質さえ高ければ、知名度ゼロの無名なブランドであっても、一晩で何万人に届き、ファンになっていただけるチャンスがあるのです。
お客さまが「知る→気になる→比べる→買う」という一連のマーケティングプロセス(ファネル)の真ん中には、いつもSNSが存在しています。
SNSこそが、消費者とブランドが出会う「最初で最大の接点」と言えます。
6. 運用の難しさ:24通りの掛け合わせを片手間で運用するのは、非常に困難です
しかし、このSNS運用という領域は、皆さんが想像されている以上に複雑でデリケートなものです。
主要なプラットフォームだけでも6つ(Instagram、TikTok、X、YouTube、LINE、Facebook)あり、それぞれに対して打てる施策が4種類(インフルエンサー起用、口コミ・UGCの創出、公式アカウントの育成、タレント起用)あります。
これらを掛け合わせると、実に「24通り」もの組み合わせの中から、企業の抱える課題に合わせて最適な手段を真剣に選ばなければなりません。
さらに、TikTokなら「冒頭3秒での惹きつけ」、Instagramなら「発見タブのアルゴリズムに沿った関心の捉え方」、Xなら「人の心に優しく刺さる言葉の拡散」、YouTubeなら「サムネイルへの徹底的なこだわり」など、媒体ごとに全く異なる専門知識が求められます。
これほど高度な専門性を必要とする領域を、企業の担当者様が通常業務の片手間で運用されるのは、本当に無理に近いのが現状です。だからこそ、全体の戦略を親身になって組み立て、「売れる仕組み」を設計する専門家——「SNSマーケター」が、今市場から強く求められています。
手前味噌ではありますが、私たちEMOLVAでは、東京都庁舎のプロジェクションマッピング「TOKYO Night & Light」や「EXPO 2025 大阪・関西万博」といった誰もが知るようなプロジェクトのSNS設計をはじめ、資生堂様、花王様、RIZAP様、シチズン様など、500社以上の素晴らしいクライアントの皆様とお仕事をさせていただいてきました。
これほど多くの素晴らしい企業や官公庁の皆様が、私たちを信頼してパートナーに選んでくださっている事実こそが、このお仕事の責任の重さと必要性を証明していると感じています。
7. 未来へのエール:「出る側」×「仕掛ける側」のハイブリッドとして、最強のマーケターを目指しませんか
講義の締めくくりに、私は渋女の生徒の皆さんへ向け、これからの時代を豊かに生き抜くためのメッセージを贈らせていただきました。
インフルエンサーとして前に出て発信する楽しさ(出る側)。
そして、その裏側でお客さまの気持ちを大切にしながらトレンドをコントロールして市場を動かす力(仕掛ける側)。
「この両方の視点と、相手を思いやる気持ちが分かる人が、これからのビジネス市場において一番強い人になれるんですよ」
実は、その「仕掛ける側」の素晴らしい大先輩は、彼女たちのすぐ近くにいらっしゃいます。渋女の校長である赤荻瞳先生です。
赤荻先生はかつて雑誌『egg』の編集長として、「誰を表に出し、何を流行らせるか」を裏で温かく支え、決めていらっしゃった、まさにど真ん中の「仕掛ける側」のプロフェッショナルです。みんなが憧れて入ったその学校自体も、マーケティングという「仕掛ける力」によって、大切に生み出されたものなのです。
今回、私が高校生の皆さんにお伝えできた内容は、マーケティングという広大な世界のほんの入り口にすぎません。
SNSという強力な武器を扱いながら、お仕事への「情熱」と、しっかりとした「論理」を融合させ、世の中の素晴らしいモノやサービスを一人でも多くの方に広げていく。
これがEMOLVAの企業理念であり、私たちが誇りと誠意を持って取り組んでいるお仕事です。
単なる「投稿の代行作業」としてではなく、市場に温かいブームを巻き起こす「仕掛ける側のプロフェッショナル」として、私たちと一緒に謙虚に学び、圧倒的な成長を遂げてみませんか?
「自分を磨きながら、誰かのために市場を動かす仕事がしたい」、そんな熱い想いと優しい心を持った未来のマーケターの皆様にお会いできるのを、私は心から楽しみに待っています。