キーエンスからSaaSスタートアップへ。データドリブンで描く新たなキャリアとは

こんにちは。XAION DATA採用広報担当の丸山です。

私が社員インタビューを進める中で感じているのは、XAION DATAには、異なる業界や専門分野から集まったメンバーが多く在籍しているということ。

それぞれが多様なバックグラウンドを活かしながら、新しいフィールドで活躍しています。

今回お話を伺ったのは、2025年3月に関西オフィスのカスタマーサクセス（以下：CS）として入社した林さん。

キーエンスで技術営業、そして組織の立ち上げまで経験された林さんが、なぜスタートアップへのキャリアチェンジを決断したのか──その背景と、実現したいビジョンについて伺いました。

プロフィール

林 佑太郎（はやし ゆうたろう） 
関西オフィス プロダクトサクセス本部 AUTOBOOST CS

経歴
大阪府立大学 工学域 機械工学類 卒業
株式会社キーエンス：
　工場自動化用センサーの営業、技術営業（コンサルティングエンジニア）を担当
　ロボットビジョン領域の技術営業チーム立ち上げに初期メンバーとして参画し、
　仕組みの構築や売上目標の大幅達成に貢献

2025年3月よりXAION DATAに入社

製造業の“現場”から、SaaSの“データドリブン”な世界へ

ーーーはじめに、前職での担当業務について聞かせてください。

新卒でキーエンスに入社し、FA（ファクトリーオートメーション）領域で工場向けセンサーや画像処理システムを扱っていました。

製造現場の検査や品質管理工程を自動化する提案営業を2年ほど担当し、より専門的な提案を行う技術営業（コンサルティングエンジニア）にコンバートされました。

キーエンス時代に注力していたことは、技術的な知識を活かして、顧客の理想と現実の間にあるギャップを埋める提案です。 顧客の要望をただ叶えるのではなく、より安定的かつ再現性の高い解決策を一緒に考えることが、私の基本スタンスでした。

ーーーご自身が携わったプロジェクトの中で、特に印象深かったものがあれば教えてください。

特に印象的だったのは、自身の担当していたロボットビジョン領域（視覚で判断し、行動できるロボットを実現するための技術）で技術営業チームの立ち上げに携わったことです。全国の営業を巻き込んだ体制を作り、最終的には売上目標を大幅に達成することに成功しました。

当初は各営業が個別に顧客へ提案していましたが、知識の差や支援体制の不足から成果が出にくい状況でした。
そこで、技術営業がリモートで全国の営業担当を支援できる体制とすることで、対応スピードが向上し、商談数も飛躍的に増加しました。

さらに、競合製品の導入を検討している顧客情報を、効率的に技術営業チームに展開させる仕組みを構築したことで、“売れないと思われていた案件”から受注が次々と生まれ、営業全体の意識も「競合は脅威ではなくチャンス」へと変化していきました。

最年少メンバーとして組織設計やKPIの整備にも関わり、課題発見から実行・改善まで一貫して携われたことは、今の自分の糧になっています。

キーエンスからXAION DATAへの転職を決めた理由

ーーー大手企業からスタートアップへの転職は、ある種のリスクテイクでもあると考えます。 転職を決断された背景や具体的なきっかけがあれば教えてください。

転機を迎えた28歳の頃、より大きな裁量を持って働ける環境に挑戦したいと考えていました。大手で培った営業力・組織づくりの経験を、よりスピーディに成果に変えられる環境に身を置きたいと思ったのが転職の原点です。

転職を決めた最大の理由は、前職で尊敬していた薄木さん（関西事業部 部長）の存在です。

キーエンス時代、薄木さんは私の所属していた営業グループの責任者で、仕事への姿勢やマネジメントに深く共感していました。

その薄木さんがXAION DATAに転職されると聞き、事業の将来性やカルチャーといったリアルなお話を伺う中で「自分もこの会社でチャレンジしてみたい」という想いが強くなったんです。結果として、薄木さん転職後から半年程度で私もXAION DATAに入社しました。

―――林さんが選考プロセスで感じたXAION DATAの魅力を教えてください。

まず驚きを感じたのは、スタートアップでありながら技術力と基盤がしっかりしていることです。大手クライアントへの導入実績も多いため、単なる勢いではなく、技術と信頼で成長している企業だと確信しました。

また、XAION DATAは開発チームのレベルが非常に高く、営業やCSの成果を裏付けるプロダクト品質があると感じました。

面接を通じて印象的だったのは、経営陣がオンとオフを切り替えながら仕事を楽しんでいる姿でした。「仕事のやりがいと家庭の両立」という価値観が自分自身の理想と重なり、この会社に自然と惹かれていきました。

入社後、新たなフィールドで得た実感

ーーー現在はどのような環境で働かれていますか？

大阪オフィスでAUTOBOOSTのCSを担当しており、約30社のクライアントを支援しながら、導入から運用定着までを一貫してサポートしています。

XAION DATAでは、CS担当者一人ひとりが専任の担当顧客を持ち、目標のヒアリングから、それを達成するためのツール活用設計、導入後の改善提案まで、一貫して伴走支援を行います。

私が日々の顧客対応で大切にしているのは、顧客の漠然とした要望を具体的な提案に昇華させることです。顧客自身が気づいていない本質的な課題を見つけ出し、より効果的なターゲット選定やメッセージ内容を再提案することで、価値を提供できていると感じています。

私の勤務している大阪オフィスは少数精鋭のチームで、職種や役職を越えた連携が非常に活発です。セールス、CS、開発が同じテーブルで議論し、意思決定が速いのが特徴ですね。スタートアップらしいスピード感の中で、互いにリスペクトを持って働ける環境が整っています。

また、本社との距離も感じません。東京メンバーとオンラインで日常的に連携しながら、会社全体の成長を日々身近に感じています。

―――大企業と比較して感じたXAION DATAならではのカルチャーは何ですか？

入社当初、非常に新鮮だと感じたのは、意思決定の速さと、現場への距離の近さです。

前職では、何かを変えるために複数の承認フローを通す必要がありましたが、XAION DATAでは業務プロセスの改善などを担当者に直接提案し、「やってみよう」と決まれば即日動くことができます。

そして、役職や部署の垣根がありません。セールス・CS・開発・マーケティングなど、みんながチーム一体となって議論し、PDCAを回してしていきます。

このスピード感と一体感は、スタートアップならではの魅力だと思います。

組織の風通しが非常によく、代表にも「やすさん、この件どうでしたっけ」と直接聞けるフラットな関係性が面白いですね。

AUTOBOOSTを“営業データ活用の標準”へ導くために

―――今後、事業成長にどう貢献していきたいですか？

まずは、AUTOBOOSTを日本企業の「営業データ活用のスタンダード」にすることです。そのためには、導入支援の型化やナレッジの共有体制を整備し、顧客成果を最大化していきたいと思っています。

また、CSとして顧客支援から得た知見を開発チームにフィードバックし、プロダクトの進化にも貢献していきたいです。

個人的には、スタートアップで成果を出すためには「目標意識」と「論理思考」が欠かせないと考えています。

上場という目標を自分ごととして捉え、ゴールから逆算して、顧客支援の品質向上・再現性のある成功パターンの構築・チーム全体のスキル強化など、一つひとつを確実に積み上げていきたいですね。

―――大手企業からスタートアップへの転職を検討している方へのアドバイスをお願いします。

XAION DATAのようなスタートアップ企業は、自身のポジションの枠を超え、会社全体を見通して、組織の重要な意思決定に関われるのが魅力です。代表や経営層と直接議論し、自らの意見が事業方針に反映されるスピード感は、大企業ではなかなか得られません。

現在のXAION DATAは正社員約50名の組織規模。その分、経営陣との距離が驚くほど近く、会社が成長していく瞬間を間近で見ることができます。

代表や経営陣がどのように考え、組織を成長させていくのかを日々肌で感じられるのは、今のフェーズならではの醍醐味。「自分の力をより広い範囲で発揮したい」「事業全体を理解して動きたい」そんな想いを持つ方にとって、最適な環境です。

あらゆるバックグラウンドを持つ人が、それぞれの視点を持ち寄り、新しい変化を生み出す──私は、その積み重ねこそが組織をより強く成長させていくのだと考えます。

そんな多様な経験を持つ方々とともに、XAION DATAの次のステージを築いていけたら嬉しいですね。

インタビュー担当者から一言

林さんとの対話を通じて最も印象的だったのは、キーエンスでの6年間で培われた、顧客の本質的な課題を見抜く力と、組織の立ち上げから売上を2倍にするまでの実行力。

そして何より、信頼する先輩の背中を追ってスタートアップへ飛び込む決断力に覚悟を感じました。

さて、最後に宣伝です！

「さまざまなバックボーンを持った方に、新たな風を吹き込んでほしい」という林さんの言葉通り、XAION DATAには多種多様な経験を持つメンバーが集まり、互いに刺激し合いながら日々成長しています。

大企業での経験を活かしつつ、スタートアップならではのスピード感と裁量で新たな価値を生み出したい──そんな想いをお持ちの方にとって、最適な環境がここにあります。

XAION DATAでは、「AI × DATAで世界中の価値を最大化する」というミッションに共感いただける方を積極的に募集しています。

現在募集中のポジションについては、弊社の公式サイトをご覧ください。

▶︎ 株式会社XAION DATA 公式サイト

また、まずは話を聞いてみたいという方は、ぜひ採用広報担当・丸山のLinkedInまでお気軽にご連絡ください。

皆様とお話しできることを楽しみにしております！