今回から始まるFloraの社員インタビューの新シリーズ!
第1弾は新卒1期生としてジョインした望月みやびさんに竹中がインタビューしました。
中高一貫の女子校から、ドイツ文学・ジェンダー研究を経て、Floraへ。
なぜフェムテックの世界に飛び込み、数ある企業の中からFloraを選んだのか。
Vol.1では、みやびさんのこれまでの歩みと「フェムテック」と「Flora」にたどり着くまでのストーリーを聞きました。
目次
プロフィール
Well-Being 開発部 望月 みやび
“女性として扱われる違和感”から始まった、ジェンダーへの関心からフェムテックへ
「地に足のついたフェムテック」との出会い
プロフィール
Well-Being 開発部 望月 みやび
2000年、神奈川県生まれ。趣味はミュージカル鑑賞と美術館巡り。
上智大学 文学部に入学し、ドイツ文学を学ぶ。大学院に進学し、2023年から2024年までドイツのKatholische Universität Eichstätt-Ingolstadt大学に留学。
2025年に上智大学文学研究科ドイツ文学専攻卒業。
“女性として扱われる違和感”から始まった、ジェンダーへの関心からフェムテックへ
ー みやびさんは栄えある新卒1期生ですが、Floraを知ったきっかけは何だったんですか?
私は「フェムテックで働きたい」という気持ちが先にあって、フェムテック縛りで就活をしていました。Wantedlyはもちろん、フェムテック系の会社は全部調べて、Floraもその中で見つけた会社のひとつでした。
当時Floraでは新卒は募集していない状況だったのですが、ダメ元で自分からメッセージを送ってみようと思って連絡したのがはじまりです。
ー 直談判されたんですね!すごい!
そもそもフェムテックに興味を持ったのはどういう経緯があったんですか?
私は中高6年間女子校に通っていて、あまり性差とか女性だからといったことを気にせずに過ごしてきました。
それが大学に入った途端、男性からも女性からも「女性」という枠で見られるようになったんです。例えば「飲み会はかわいい女の子がいた方がいいよね」とか「女性は痩せていた方がいい」とか、そういう言葉が日常的に飛び交うようになって、自分の「個」じゃなくて「女性」という属性で扱われている感じがして、違和感を覚えました。
一時期は、「女性」としてあるべき姿でいなきゃけいけないのかなと固定観念に囚われて、「女性はおしとやかに」「あまり喋らず、ただニコニコしていればいいの」といった周りの言葉を鵜呑みにしてあえて個を消すようにしていた時もありました。
そんな時に、「アヴァンギャルド芸術」や「カバレット(ドイツ語で芸術キャバレーを指す)」の授業を受講しました。特定の人物に焦点を当て、その人の人生や作品を深く掘り下げるという内容で、その中で出会った女性たち、特に修士論文のテーマにも取り上げたアンネマリー・シュヴァルツェンバッハやエーリカ・マン、表現主義の画家ガブリエーレ・ミュンターなどの存在が私に大きな影響を与えてくれました。
彼女たちの共通点は、自分を「女性」という枠組みに閉じ込めることなく、ただ自分がなりたいものになり、したいことをして生きるという強い信念を持っていたことです。それに気づいた時、私は性別に縛られず、自分の望む道を選ぶ自由が自分にもあるのではないかと、はっとさせられたんです。
その後、大学院に進み、ジェンダー学をはじめ、時代を切り開いてきた多様な女性たちの学びを深める中で、先人たちが歩んできた道を自分も辿ってみたい、開拓者として進んでいきたいという気持ちが芽生え、フェムテックに関わりたいと思うようになりました。
ー 大学でドイツ文学を学ぼうと思ったきっかけは何だったんですか?
もともと本や芸術に興味があって、大学は文学部に行くと決めていました。特にミュージカル『エリザベート』が好きで、ドイツ文学を選びました。
今振り返ってみると、エリザベートもハプスブルク家の皇女であるにも関わらず、伝統的な皇室の中で枠に囚われず、自由を求め続けた女性で、そういった彼女の生き方にも影響を受けていたかもしれないですね。
「地に足のついたフェムテック」との出会い
ー なるほど。では、フェムテックの会社も色々ある中で、どうしてFloraに入社しようと思ったんですか?
実はFloraへ入社する前は、生理管理アプリを提供する別のフェムテック企業でインターンをしていたんです。
私自身、生理やPMSに悩んだ経験があり、その経験から同じような悩みを持つ女性たちをサポートしたいという気持ちが強くなり、インターンを始めました。しかし実際に働きながら、個人の生理管理に特化したサービスではなく、もっと女性に対して広い視点や多角的なアプローチで取り組みたいと思うようになりました。
Floraはまず最初に市場調査をしてどういったところにニーズがあるかを調べてから実際のサービスやプロダクトに落とし込んでいて、ちゃんと多様な観点でもって女性の声に耳を傾けている印象がありました。ここなら、女性の本当のニーズに合わせた地に足のついたフェムテックができるんじゃないかと思いました。
ー 「地に足のついたフェムテック」素敵な表現ですね!
私が勝手に呼んでいます(笑)。
もうひとつ、生理に関してはピンクだったりふわふわしたキャラクターだったり、"かわいい"イメージのある商品やサービスが主流なのにも少し抵抗感がありました。
フェムテックの会社にいながら珍しいかもしれないですが、生理とかPMSとか性のことって、むしろ私はあまり語りたくないタイプなんです。どちらかというと恥ずかしい気持ちがあって。「恥ずかしがらずにオープンに話していこう」という空気には乗り切れないところがありました。
でも実際は、恥ずかしいと思っている人や話したくない人ほど知識不足で困っていたり、どこに相談すればいいか分からずに悩んでいたりすると思うんです。生理がピンクでかわいい世界観に包まれているのも、なんだか肯定しないといけない強制力を感じてしまうというか……いや生理ってそんなかわいいものじゃないよって思って。
「大丈夫だよ」と優しい言葉をかけて寄り添ってもらうよりも、「今この時期はこういうホルモンの変化が起きていて、こういう症状が出やすい」といった具体的な事実の方が私は知りたいし、困っている人こそ正確な情報を求めているんじゃないかと思うんです。
なので、FloraのMoonlyを見たときに、海外の考え方やデザインがベースになっていて、変に女性らしさを押し付けない媚びない感じがすごく魅力的だと思いました。
かわいさで飾ろうとせず、症状を症状として淡々と扱ってくれて、データに基づく情報を教えてくれて、実用的な機能として支える感じがあって自分が欲しかったのはこういうアプローチだなと感じました。
ー たしかにそういう意味でFloraは「地に足のついたフェムテック」と言えるかもしれないですね!
ここまで、みやびさんがフェムテックに興味を持つようになった背景や、Floraを選んだ理由を伺ってきました。
Vol.2では、新卒1期生として実際にどんな仕事をしているのか、やりがいや今後挑戦したいこと、そしてFloraで一緒に働きたい人について聞いていきます。
Vol.2に続く(12/11公開予定)