なにをやっているのか
[白井屋ホテル 新築グリーンタワー外観]前橋のまちなかに突如出現した土手。壁面には芝生と雑草が共生しており季節によってその表情を変える。
[白井屋ホテルヘリテージタワー内観]旧白井屋の床と天井を抜いて生まれた圧巻の吹き抜け空間が生まれた。光るパイプはレアンドロ・エルリッヒによるインスタレーション。
「前橋のまちなかを活性化したい」その思いに国内外のクリエイターが集結。かつて絹産業でイノベーションを 興し日本近代化の先駆けとなった前橋において、300 年以上もの歴史を誇っていた白井屋旅館が幕を閉じたそ の跡地に、新たなアートと食文化の発信の場「白井屋ホテル」が2020年12月に誕生しました。
白井屋ホテルの全体設計を手掛けたのは建築家の藤本壮介。旧白井屋の建物を大胆にリノベーションしたヘリテージタワーと、利根川の旧河川の土手をイメージして新築されたグリーンタワーの2棟から構成されています。またレアンドロ・エルリッヒによるインスタレーションをはじめ、敷地内・各客室には建築に呼応するように様々なアート作品が展示されています。食においてはミシュラン 2 つ星の川手寛康シェフの監修のもと、上州の食文化と食材を活かしたメインダイニング「the RESTAURANT」から、気軽にご利用いただけるオールデイダイニングの「the LOUNGE」まで未知なるワクワクに溢れた 様々な食体験をお届けします。
我々、白井屋ホテル株式会社はホテルの企画運営を通して、まちなかの様々な活動やコミュニティと連携しながら、前橋のまちなか活性化に貢献したいと考えています。
なぜやるのか
2016年、前橋市が官民一体となって大規模な調査とインタビューをもとに戦略を策定。最終的に前橋出身のコピーライター糸井重里氏によって「めぶく。」というビジョンが生まれた。
明治初期の白井屋旅館 江戸時代より大火/戦災などにより改築を重ね、現在の 建物(旧館)は1970年代に建て替えられたRC造4階
明治初期には絹産業におけるイノベーションを興し日本近代化の先駆けとなった前橋、その街を江戸時代より彩ってきた旧宮内庁御用達「白井屋旅館」は森鴎外、乃木希典などの多くの芸術家や著名人に愛されました。しかしながら1970年代にホテル業へと転換するも、中心市街地の衰退とともに2008年に廃業を余儀なくされ、惜しまれながらも白井屋は江戸時代から続く300年の歴史に幕を下ろしました。
2016年8月に前橋市が官民一体の前橋ビジョン発表会で都市の指針として「めぶく。」を発表したのを契機に、新しい都市のあり方を模索する「前橋モデル」と呼ばれる様々な地域活動が活性化しています。特に前橋市の中心市街地“まちなか”では少しずつ魅力的なお店やコミュニティスペースなどが誕生し賑わいが戻りはじめています。また官民一体となった中心市街地の再開発から学生を中心に運営されるフェスティバルまで、街に関わる様々な立場の人たちが意見を交わし行動をはじめています。白井屋ホテルもこれらの活動と連携しながら、「前橋モデル」をグローバルに発信する起点として前橋の”まちなか”活性化に貢献していきたいと考えています。
どうやっているのか
2020年12月12日開業直前の記念撮影
「ワクワクを紡ぐ」
我々が掲げているビジョンです。
「前橋のまちなか活性化したい」という思いに賛同して頂いた地元の方、国内外のクリエイターなど多くの方の協力のもと白井屋ホテルは誕生し運営されています。しかし観光地でもない前橋にできた「アートデスティネーション」その前途は多難です。まだ創業して2年にも満たない会社は困難のデパートのようです。毎日が課題解決と挑戦の連続です。それは果てしなく広がる荒野のようです。
その目の前の景色を荒地と捉えるか?フロンティアと捉えるか?
我々はそのフロンティアにワクワクしています。
そして荒野を開拓する事に、一緒になってワクワクできる仲間を探しています。
このコロナ禍にもかかわらず、遠方から白井屋ホテルを訪れてくれるお客様がいます。
足繁く白井屋ホテルに通ってくれる地元のお客様がいます。
彼らもまた、この前橋に突如出現したアートデスティネーションにワクワクしてくれているのだと思います。
「アート作品の下でディナーを愉しむ体験」
「地元前橋では珍しい、華やかで洗練されたフルーツタルト」
「建築とアートが呼応する圧倒的な空間」
それぞれにとっての未知なるワクワクを求めて、お客様は白井屋ホテルに足を運んでくれています。
そのお客様のワクワクに寄りそうこと、もっとワクワクしてもらうこと、そしてそのワクワクを共有することで、新しいワクワクが生み出され、それが大きなうねりとなって街を創る原動力になると我々は信じています。