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2025年10月、Canvasの執行役員COO(最高執行責任者)に正式に就任した関 穣(せき みのり)。
新卒で入社したオプトでの新規事業開発、子会社の立ち上げと黒字化、フリーランスとしての独立、そしてIPO準備企業での管理部門経験——。一見すると華麗な「成功者のキャリア」に見えますが、その裏には「失敗したくない」という強い危機感と、泥臭い努力の積み重ねがありました。
「0→1」が得意な代表 小黒とCTO 山崎に対し、「1→10」で組織を盤石にする役割を担う関。
なぜ彼はCanvasを選んだのか? そして、彼が作る「挑戦者が報われる社会」とは?
自身の弱さを強さに変えてきたCOOが語る、Canvasで働くことの「真の面白さ」に迫ります。
ーCanvas入社前のキャリアについて教えてください
学生時代は漠然とアパレル業界に憧れていましたが、実際にアルバイトを経験してみて「仕事として一生突き詰めるのは違うな」と気づきました。そこから、自分が好きで得意なWebの業界へ舵を切りました。
いくつかの企業の面接を通して、「Web広告の運用者で終わるのではなく、デジタルを武器にビジネスそのものを動かせる人間になりたい」と思うようになりました。
オプトに内定をもらったあと、早くビジネスに関わりたいという思いから週5で内定者アルバイトをさせてもらいました。ただ、配属当初は当然ながらルーティンワークが中心です。そこで、朝早く出社して午前中に自分のルーティンタスクを終わらせ、「他に手伝えることはありませんか?」と、新規事業部の仕事を自ら取りに行くことにしたんです。
その必死さが伝わったのか、内定者ながら新規事業のリサーチという、本来なら任されないような業務に関わらせてもらえるようになりました。
ー当時、特に意識していたことはありますか?
ある上司から言われた、「自分より2階級上の人が何を考えているか想像しろ」という言葉です。これが私の仕事観を大きく変えました。でも、新人の想像力なんてたかが知れていますよね(笑)
だから、「想像するより、直接聞きに行こう」と行動に移しました。内定者アルバイト時代に、OJTの先輩にサポートをしてもらいながら、部長や本部長クラスの方々、約30名ほどにランチの時間でアポイントを取りまくりました。「部門の方針資料」を読み込んで、「なぜこの戦略なんですか?」と質問をぶつける。若気の至りで生意気に見えたかもしれませんが、視座の高い先輩方の思考をインストールできたことは、今の私の大きな財産になっています。
ーその圧倒的な行動力はどこから来るのでしょうか?
実は、原動力の根っこにあるのは「恐怖心」なんです。
中学生時代のサッカーチームでの挫折経験から、「期待に応えられないのが怖い」「失敗したくない」という思いが強くて。
でも、当時出会った尊敬する上司に見せてもらった「死ぬまでのマインドマップ」を見て、考え方が変わりました。「どうせ一度きりの人生なら、不安に怯えるより、理想の状態から逆算して準備し尽くせばいいんだ」と。
「30代で経営に携わり、時間とお金の自由を得る」そう決めたら、今やるべきことが明確になります。オプトで実績を作り、信頼という貯金を貯める。誰かに依存せず、自分の足で立てる実力をつける。フリーランスになったのも、独立したいと悩みながらなかなか一歩を踏み出せない同世代の仲間に、「一度会社を離れて、また法人に戻るキャリアだってあるよ」というサンプルを自ら示せるようになりたかったからです。
自分の選択肢を広げるために働いてきた結果、今のキャリアに繋がっていると感じます。
ーそして、Canvasへ。入社の決め手はなんですか?
フリーランスを経て、直近は株式会社TORIHADAでIPO準備や人事労務など、バックオフィス業務を経験させてもらいました。
ビジネスサイドと管理部門、両方のスキルセットが揃ったタイミングで、かつての戦友である代表の小黒から「会社を大きくするために力を貸してほしい」と声をかけられたのがきっかけです。
Canvasの魅力は、代表の小黒とCTO山崎という、強力な「0→1(ゼロイチ)」の作り手がいることです。彼らは新しいアイデアを形にするのが本当に速い。
一方で、アクセル全開で進む分、社内の仕組みやオペレーションが追いついていない「カオス」な側面もありました。
でも、それこそが私の出番だと思ったんです。彼らが切り拓いた道を、私が舗装して「通りやすい道路(仕組み)」にする。そうすれば、もっと速く、もっと多くの仲間と一緒に遠くまで行ける。
「0→1」が得意な彼らと、「1→10」が得意な私。この補完関係なら、最強のチームが作れると確信しました。
ー現在の具体的なミッションを教えてください
大きく3つあります。
1つ目は、主軸事業である「Revive(リバイブ)」の事業成長を加速させること。
2つ目は、小黒が進める新規事業の立ち上げ支援。
そして3つ目が、Canvasを「働きがいのある組織」にするための基盤整備です。評価制度や業務フローを整え、社員のみんなが余計なストレスなく、本質的な仕事に集中できる環境を作ることが私の役目です。
ー最後に、Canvasに興味を持っている方へメッセージをお願いします
私は「失敗したくない」というネガティブな感情を、「だからこそ誰よりも準備する」という行動に変えてきました。だから、新しいことに挑戦するのが怖いという人の気持ちは、よくわかるつもりです。
Canvasが掲げる「挑戦者が報われる社会を作る」というパーパス。これは、ただ無鉄砲に挑戦することを推奨するわけではありません。「挑戦したいという想いを持つ人が、安心して打席に立てる環境」を作りたいという意味です。
「こうなりたい」という意思さえあれば、それを実現するためのルートは私が一緒に考えますし、会社としてバックアップする仕組みも整えていきます。
今はまだ「カオス」な部分もありますが、会社が急成長していく過程を、最前列で一緒に楽しみませんか?
自分のキャリアを自分の手で切り拓きたい方、お待ちしています!
編集後記
「行動力がある厳しい人」という前評判でインタビューに臨みましたが、実際にお話しした関COOは、誰よりも「人の弱さ」や「不安」を理解している、非常に理知的で温かいリーダーでした。
「失敗したくないから、徹底的に準備する」その慎重さと戦略性があるからこそ、Canvasのメンバーは安心してアクセルを踏めるのだと感じます。
情熱的なビジョナリーである代表と、それを強固な仕組みで支えるCOO。このバランスの良さが、Canvasの次の成長を決定づけるはずです。
「自分のキャリア、このままでいいのかな?」と迷っている方こそ、ぜひ一度、関さんとお話ししてみてください。きっと、ヒントがもらえるはずです。