NExTeSメンバーインタビュー #04|品質保証|「守りの品質」から、仕組みを創る「開拓する品証」へ。プレイングマネージャーとして描く、NExTeSの最適解
私たちは「The ADVENTURERS ~人と地球の両立のため、エネルギー問題を解決する冒険者たち~」をミッションに掲げ、「持続可能なモノづくりで未来永劫続くエネルギー問題を解決する」というビジョンの実現を目指し、独自の高度なバッテリー制御技術(BMS)を核としたリチウムイオン電池製品の開発・製造・販売、サービスの提供を行っています。
メンバーインタビューでは、これから一緒に冒険に挑戦してくれる未来の仲間に向けて、NExTeSではどんな人が働いているのかを紹介しています。
第4回は、NExTeSの品質保証部の部長、M.Iさんにインタビュー。
大企業からあえて仕組みのないベンチャーに身を投じ、ゼロから土台を築く道を選んだ理由とは。試作開発フェーズから量産フェーズへの進化を担ってきた、Iさんの考える「NExTeSらしい品質保証」について伺いました。
【プロフィール】
生産本部 品質保証部
部長/M.I
大学卒業後、大手自動車メーカーに入社。工場の品質管理からキャリアをスタート。その後、大手電機メーカーにて品質保証、本社部門での全社的な品質マネジメントに携わる。NExTeSでは量産化体制を支える品質保証部の部長として、仕組み作りから現場判断まで幅広く統括している。
運と縁。そして「一気通貫で携わりたい」という直感
—— Iさん、今日はよろしくお願いいたします。改めて、これまでの歩みを振り返ると、誰もが知る大企業を経験されてきていますよね。そもそも、最初のキャリアとして品質管理の道を選ばれたのは何か理由があったんですか?
いえ、実は最初から「品質をやりたい!」というわけではなかったんです。大学の推薦枠で運よく(笑)大手自動車メーカーに入社したんですが、入った当初は、やりたいことが明確にあったわけではなくて。
研修期間中にいろんな部署を経験する中で、例えば設計部署のように一つの製品・部品を技術的に突き詰めるよりも、製品の上流から下流まで広く携わりたいと思ったんですよね。
品質の業務なら、設計も製造も、販売後のアフターサービスまで全部に関われる。そこに魅力を感じて、希望を出したのが始まりでした。
——なるほど。全体を俯瞰してみたいという想いがスタートだったんですね。その後、大手電機メーカーに転職される際にも品質保証を選ばれていますが、当時はキャリアの転換も考えられましたか?
これもまた運が良かったなと思うんですが、当時リーマンショックの直前くらいで、転職市場が活況でして、就職氷河期だった私たちの世代はどこの会社でも手薄でした。いろんな選択肢があったのですが、やはりこれまでの経験を即戦力で活かせるのは品質の領域だと思って。
当時はPCバッテリーの発火問題などが世間を賑わせていた時期で、「品質」という業務のプライオリティが高まっていたんです。自分のスキルが最も社会や会社に貢献できる場所がそこだという確信もありました。
——そんな2社を経て、いよいよNExTeSに入社されましたが、大企業からベンチャーへの転身って、大きな決断だったと思います。なぜ、あえてNExTeSだったのでしょうか?
大手電機メーカーでは、最終的には本社部門で会社全体の品質を維持管理するような仕事をしていました。それはそれでやりがいはありましたが、次はもう少し小回りの利く環境で働きたいな、と。
NExTeSを選んだ理由はいくつかありますが、一つは、蓄電池という事業の将来性ですね。あと、もうひとつは「いい意味でキラキラしていなかった」ことですね(笑)
——「キラキラしていなかった」ですか!(笑)詳しく聞かせてください。
ベンチャー企業のイメージって、SNSで社員が肩を組んでポーズをとっているような、華やかな発信が多いじゃないですか。正直、SNS発信に抵抗がある世代の人間としては、そこに飛び込んでいく自信がなかった。
でもNExTeSは、面接で会う人たちや会社の雰囲気にすごく落ち着きがあった。「この場所なら、自分らしく落ち着いて仕事に向き合えそうだ」と感じたんです。
それに、試作開発から量産へと移行するフェーズで、私の持っているノウハウがまさに必要とされている。そのマッチングが決め手でした。
「守る」だけじゃない。何もないからこそ、最適解を「創る」面白さ
——入社されてから約4年になりますが、当初と今では、会社の雰囲気はだいぶ変わったのではないですか?
そうですね。ここ2年くらいで若いメンバーや女性社員も増えて、本当に活気がでました。当時は「開発者の会社」という色が強かったけど、今はメンテナンス部隊がいたり、それこそ広報ができたり、会社としての軸が広がってきた。
仕事もしやすくなったと思うし、今のこの活気ある雰囲気は好きですよ。
—— Iさんは、大企業での品質管理といまのNExTeSでの仕事、一番の違いはどこに感じていますか?
大企業では、過去のやり方やルールがすでに決まっていて、それをいかに守らせるかが主眼になっています。でもNExTeSは「何もないところから、何を守るべきか」を決めていくフェーズです。
守備的な「守り」の仕事だけじゃなく、仕組みそのものを開拓していく品証だと思っています。「NExTeSにとっての最適解は何か?」を自分たちで定義して形にしていくプロセスは、今のフェーズならではの面白さだし、一番のやりがいですね。
——品質保証部は現在、少数精鋭で動いていますよね。最近新しいメンバーも増えましたが、どんな方たちがいますか?
主な役割が二つあって、一つは製品そのものやモノづくりの品質を管理する「品質チーム」。そしてもう一つは会社全体の品質マネジメントシステム(QMS)を構築していく「QMSチーム」です。もともとは私を含めて3人のチームでした。
品質チームのメンバーは、設計や中国の拠点と連携しながらプロジェクトを進めるのですが、柔軟に周囲とうまく取り計らいながらいい塩梅を見つけてくれる。現場の調整役として非常に頼りになる存在です。
QMSを担うメンバーは、キャリアが豊富で、ISO9001などの確固たる知見がある。その経験を活かして、会社のシステムをきっちりしっかり実践してくれています。
これまでメンバーも少なかったので、品質チームの現場実務に私自身が降りていって何とか対応していた部分も多かったんです。そこに新しいメンバーが加わったことで、今まで手が回りきらなかった部分やムラがあったところを解消して新しい取り組みに挑戦する余裕が生まれていくと思います。
——実際にIさんのチームを見ていると、メンバーとすごくフラットに連携されていますよね。すごく理想的な距離感だなと感じます。
正直に言うと、私は「上から指示を出して人を動かす」といったマネジメントにはあまり興味がないんです。せっかくこの規模の会社にいるんだから、自分もチームの一員として、モノづくりの輪の中にいたい。
強いリーダーシップで引っ張るというよりは、同じ目線で仕事を楽しめる、上下関係なくコミュニケーションが取れるようなチームでありたいと思っています。
教科書通りの正解を押し付けるのではなく、NExTeSにとって一番いい塩梅の仕組みを、みんなで話し合いながら決めていく。現場の状況をかみ砕いて、総合的に判断することを大切にしています。
目指すのは「品証が目立たない」平穏な世界
——今後のビジョンについても伺いたいです。NExTeSの「品証の最適解」ってどんなものだと思いますか?
モノづくりのサイクルが、当たり前に淀みなく回る状態にすることです。設計、試作、評価、量産。これが品質不具合などで止まることなく、スムーズに流れていく。
実は、品質の業務っていうのは、何事も起こらず、自分たちが日の目を浴びない時こそが最高の結果なんです。不具合が出て「品証が目立っているな」と言われるのは、本来あってはならない状況ですから。
——「品証が目立たないことが成功」ですか。深いですね。
もちろん、新しい製品を出すときはスピードも重要です。でも、量産前にやるべきことをしっかりこなせる土台があれば、スピードと安定は両立できる。
「やるべきことを適切にこなせる仕組みを構築し、結果としていい製品が世の中に出ていき、品証が目立つ場面がない」。
それを、これから入ってくる仲間と一緒にしっかりと作り上げたいですね。
——最後に、この記事を読んでNExTeSに興味を持ってくれた方へメッセージをお願いします。
NExTeSはいま量産という新しいフェーズを迎えたばかりで、まだない役割というものもあります。自分の領域をちょっと超えてカバーしあったり、分かれていく役割の中で最適解を見つけていったり。
そういった変化の中に実際に入り込んでやれる人にとっては、すごく面白い環境だと思います。
「こうあるべき」という固定概念に縛られず「私たちの会社にとって、今何が必要か?」を一緒に考えられるような、そんな方とこれからのチームを作っていけたら嬉しいです。
——本日は貴重なお話、ありがとうございました!
🎤インタビュアー:CC課 山口 綾夏
今回のインタビューで印象的だったのは、「何も起こらないことこそ、品質保証の理想」という考え方です。 目立たないけれど、確実にプロセスを支え、モノづくりの流れを止めない――プロとしての責任感と誇り高さを感じました。 また、これまで感じていた品質保証部のチームの和やかな雰囲気は、Iさんが「チームの一員としてモノづくりの輪の中にいたい」という想いを持っているからこそ生まれているのだと感じました。
培ってきた経験を活かして、守りの品証から開拓する品証へ。
決められたルールを「運用するだけ」ではつまらない、自分の手で最適な仕組みを作って動かしたいという想いのある方、ぜひNExTeSで一緒に挑戦しませんか?