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【INTERVIEW#9】プロ向けジェルネイルブランド"Raygel(レイジェル)"のリブランディングに込められた想いとは。

伊集院 穂香
大学卒業後、2017年4月にビューティガレージ(以下、BG)へ新卒入社。入社後約2年間、営業部門(アカウントサービスチーム)にて美容サロンへの提案営業に従事した後、2019年5月にマーケティング部門(編集企画チーム)へ異動。現在はBG STYLE(美容サロン向けカタログ)の制作やECサイトの特集ページ、PBの販促物の企画・ディレクションなど、ネイル関連をメインに担当。

今回は、ネイル事業のMD(マーチャンダイザー)部門と一緒にプロフェッショナル向けのネイルブランド「Raygel(レイジェル)」のリブランディングを担当した伊集院さんに、ブランドのはじまりやリブランディングへの想いについて教えていただきました。

ー当社プライベートブランド「Raygel(レイジェル)」のはじまりについて教えてください。

プロフェッショナル(ネイリスト)向けジェルネイルブランド“レイジェル”は2013年にBGネイル事業のMD(マーチャンダイザー)の企画で誕生しました。
皆さんが想像する“ジェルネイル”は「ソフトジェル」と言われるもので、このソフトジェルは2000年以降にジェルネイルの主流となりました。当時のソフトジェルは高価格の製品が多く、ネイルサロン側もメニュー単価を上げざる得ない状況の中、ネイルサロンの急激な増加で施術メニューの価格競争により利益の確保が難しいという課題がありました。そこでレイジェルは、多くのネイリストの声を集めて2年かけて改良を繰り返し、ネイリストがソフトジェルに求める「ツヤ」・「発色」・「持ちの良さ」・「ロープライス」の全てを実現した“高品質かつ圧倒的ロープライスの革新的なジェルネイルブランド”として発売しました。また、発売から2年後の2016年には「純国産」や「化粧品登録済み」に変えたことで、よりお客様が安心して使用できる商品へと進化をしてきました。



ーそんな中、2022年5月にリブランディングに至った経緯を教えてください。

時代の流れに合わせて「より幅広い層に愛されるジェルブランド」に進化させていきたいという想いからリブランディングに至りました。
ネイル業界のトレンドは、アパレル業界のトレンドに近く“季節のトレンドカラー”や“デザイン”、“時代の傾向”によりどんどん移り変わります。2015年以降に制定された「SDGs(持続可能な開発目標)」の一つに“ジェンダー平等”が掲げられており、現在はアパレル業界でも女性はレディース、男性はメンズの服を着るという固定観念を取り払った“ジェンダーレスファッション”として、誰でも自分を自由に表現する時代になっていることから“可愛い”に対する捉え方が多様化しています。
そんな中、レイジェルも時代に合ったジェルネイルブランドに進化させていく必要がありました。


ー「より幅広い層に愛されるジェルブランド」を目指して、どこを変えたのでしょうか。

“レイジェル”というブランド名や発売当初の想いはそのままに、パッケージデザインとバルク(中身)のカラー展開、テクスチャーなどを変えました。
2013年発売当初のメインビジュアルは“フェミニンで可愛い小さな女の子”でした。
「可愛い=ふわふわで小さな女の子」というイメージや、パッケージロゴの“フェミニンな筆記体” が多様化している今の時代にマッチしていないと感じたため、”可読性の高いスタイリッシュなデザイン”へ変更したいという気持ちがありました。また、近年のネイル業界では、爪に優しい“フィルイン”という技術や粘土のようにこねて作る“3Dアートジェル”、様々な色を使用した“個性的なネイルアート”が流行しているため、レイジェルの商品ラインナップを拡充し、より多くのネイルデザインに対応できるジェルブランドへと変えました。


ー”Raygel(レイジェル)”という商品名にはどのような意味が込められているのでしょうか?

“レイ(ray)”という言葉には“輝く・光を反射させる”という意味があり、発売当初のレイジェルは「爪先から美しく輝くように」という意味を込めて名付けられました。
2013年の発売から約9年、ブランドの認知度も上がってきていることや、発売当初からご愛顧いただいているお客様(ネイリスト)も多くいらっしゃる中でのリブランディングは少し挑戦ではありましたが、お客様からは「メインビジュアルの可愛い女の子が洗練された大人に成長した」と“変わった”ではなく“成長した”と捉えていただけるようにしたいという想いがありました。
そのため、その名をつけた時の意志をしっかりと受け継ぎながらも「爪先が美しく輝くように」という“ネイル自体の輝き”から「内側から輝きを生み出す」という“ネイルをつけることで内側(心)から輝く”という意味合いに解釈を変え、ブランドページ(beautygarage.jp/pickup/raygel)に落とし込みました。


ーリブランディング後、お客様(ネイリスト)からの反響はありましたか?

ビューティワールドジャパン(美容業界のイベント)でのお披露目では、「以前のレイジェルよりも使いやすそうなテクスチャーで、カラー展開もすごく可愛い」、エデュケーター(※1)の方々からも「様々な色を使った個性的で洗練されたアートができるようになったので、デザインの幅が広がった」などと沢山の方々よりご好評をいただいております。
今までのレイジェルはベーシックなカラーが多かったのですが、絶妙なくすみカラーやトレンドカラーを取り入れることで、よりファッショナブルなネイルデザインができるようになり、SNSでもエデュケーターの方々がとても素敵に使いこなしてくださっていて、新しいファンがついてきてくれている印象がありますね。

(※1:エデュケーター: ネイリストや一般のお客様へ所属メーカーの商品や技法のデモンストレーションを行なうなど、メーカーの推奨する技術や技法を教える権利を有する人。)


ー今回のプロジェクトで、伊集院さんは何を担当しましたか?

ネイル事業のMD(マーチャンダイザー)部門の担当者と一緒に、BGのレイジェルに対する想いを共有しながら、ブランドの方向性を決め、競合調査やロゴデザインや天面、チラシのデザイン、ブランドページ(beautygarage.jp/pickup/raygel)の企画など、販促物のデザインディレクションを中心に担当していました。

ー元々、伊集院さんがプロジェクトにアサインされた経緯は?

理由はいくつかありますが、一番は”オタクの域でネイル好き”だったからです。
私は2017年4月にBGへ新卒で入社しました。入社後すぐに「美容の会社ならではの技術を身につけたい」と考え、BGの先輩社員にアドバイスをもらったり、動画を見たりしながら趣味でジェルネイルを勉強し始めました。そこからネイルがどんどん楽しくなっていき、今では友人やBG社員に施術をしてあげられるまでに成長しました。(笑)
そして、営業部門から2019年5月にマーケティング部門(編集企画チーム)に異動した時から、チームのメイン業務である“カタログ制作”や“ECサイトの特集ページの企画・ディレクション”もネイルカテゴリを中心に担当をさせていただいています。



ー今回のプロジェクトの中で特に印象的だったことはありますか?

ブランドのイメージムービーを作成したことです。
プロフェッショナル向けのジェルブランドでイメージムービーを作成している企業は少ないのですが、「よりブランドの世界観が伝わるように」という想いから制作に踏み切りました。
“ネイリストの皆様に響きそうなカット”や“レイジェルの艶や輝きがより伝わるような構成”を考えて、どういうシーンを入れ込むかなどの会議を重ねました。プロフェッショナル向けのムービーなので、一般の方ではなく、ネイリストの皆様に商品の魅力が伝わりやすい内容を考えていくことがとても難しかったですね。妥協せずに何度も撮影し、修正を重ねてやっと完成したのですが、実際に形になった時はとても嬉しかったです。



ー最後に、今後のブランドの目標を教えてください。

レイジェルの今後の目標は、”ネイリストの皆様に愛されるプロフェッショナルブランドであり続けること”です。最近では、セルフネイラー向けのブランドを含め、多くのネイルブランドが誕生しており、その中でもブランドを長く愛し続けてもらうことは、そう簡単なことではないと思っています。
だからこそ、愛され続けるためには、今まで以上に価格もクオリティも妥協しない、ネイリストの皆様に寄り添った商品づくりが不可欠です。
これからも、WEB販促や紙媒体販促など、私にできる最大限で商品づくりをサポートしていきます!


Raygel(レイジェル)
ブランドページ:beautygarage.jp/pickup/raygel
公式Instagram:instagram.com/raygel.nail_official/

Beautygarage(ビューティガレージ)
ECサイト:beautygarage.jp
コーポレートサイト:beautygarage.co.jp


伊集院さん、とても貴重なお話ありがとうございました。
当社では年齢や勤続年数に関係なく、どんどんチャレンジしていきたいという方をお待ちしています。
皆様のご応募、心よりお待ちしております!

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