FiberCrazeの採用ページを開くと、最初に目に入る言葉があります。
「世界が誇る素材を創る」
正直に書きます。
私がこの会社に関わり始めたとき、この一文が出てきた時に、心からワクワクしました。
素材で、世界。 しかも社員数名のスタートアップが、です。
この言葉の意味が少しずつ世界に広がりつつあると思っています。 だからFiberCraze株式会社の採用ページに書いてあるミッション・ビジョン・バリューを、中にいる人間の目線で紐解いてみたいと思います。
「ひび割れを機能に変える」って、どういうこと?
FiberCrazeの技術を一言でいうと、「ひび割れを意図的に起こして、素材に新しい機能を持たせる」ということになる。
……これだけだと、まだわかりにくいと思う。
たとえば、革製品は使い込むと自然にひび割れが入る。 普通はそれを「劣化」と呼ぶ。
FiberCrazeがやっているのは、そのひび割れを「狙って、コントロールしてナノスケールの小さなサイズで起こす」こと。 繊維やフィルムの表面にナノレベルの微細な亀裂を入れることで、通気性や吸水性、さらには抗菌性まで、もともと持っていなかった機能が生まれる。
劣化ではなく、進化。 壊すのではなく、拓く。
これが「クレーズ技術」と呼ばれるもので、岐阜大学の研究室から生まれた。取締役CTOの武野明義氏が教授として20年以上にわたり研究開発してきた賜物だ。
採用ページには書いていない、ここ数年の話
FiberCraze株式会社の採用ページには、ミッション、ビジョン、バリュー、募集職種が整理されている。
でも、そこには載っていないことがある。 ここ数年で、FiberCrazeがどれだけ動いたか、という話だ。
岐阜大学発ベンチャーとして認定されたのが2021年。 シードラウンドで4,000万円を調達したのが2023年。 LVMHプライズ受賞ブランド「doublet」のパリコレクションにCraze-tex®が採用されたのが2025年。
高機能性素材を開発する岐阜大発ベンチャー「FiberCraze」、シードラウンドで初の資金調達4000万円を実施(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000098513.html
FiberCrazeが開発する高機能性繊維Craze-tex®、doubletのParis Fashion Week Fall-Winter 2025に採用(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000098513.html
そして2026年。 初期の量産フェーズに入った。
研究室の中で「できる」と証明された技術が、パリのランウェイを経て、工場のラインで「つくれる」ものに変わろうとしている。
この変化は、文字にすると1行だけど、中にいると景色がまるで違う。
研究と量産は、別の競技だ。 丁寧に条件を揃えて再現する研究と、スピードとコストと品質を同時に追う量産。 その橋を架ける人が、今まさに必要になっている。
少数精鋭で、世界を本気で目指している
FiberCrazeには5つのバリューがある。 その中で、私が一番リアルに感じるのは「1人1人が最後の砦」という言葉だ。
社員数名。 誰かに任せる余裕はない。 だから全員が、自分の仕事の最終責任者になる。
これは厳しいことでもあるし、面白いことでもある。
代表の長曽我部は、Forbes JAPAN 30 UNDER 30に選ばれた研究者であり経営者だ。
社内では、Slackで直接やりとりをして、火曜朝の「全体ミーティング」で全員が同じテーブルにつく。
大企業で言えば役員会議にあたるような場に、入社初日から座れる。 そういう距離感の会社だ。
ミッションが「現実味を帯びてきた」瞬間
2026年4月8日(水)、テレビ東京の新たな経済番組第1回でFiberCrazeが特集されることになった。
番組名は『アンパラレルド 〜ニッポン発、世界へ〜』。 「比類なきもの」という意味だ。
ニュース:テレビ東京『アンパラレルド』にて、弊社技術が特集されます
(FiberCraze株式会社webサイト)
https://www.fibercraze.com/ja/news/wakabayashi-keizai
代表の長曽我部が、技術のメカニズムや、脱プラスチックへの貢献、そして30年後の「着るインフラ」という構想について語っている。
私はこの番組の収録を間近で見ていたわけではない。 でも、放送が決まったとき、社内の空気が少し変わったのを感じた。
「世界が誇る素材を創る」。
この言葉が、スローガンから、リアルに実現するスケジュールに変わりつつある。
今、この会社に必要な人
採用ページにはいくつかの職種が並んでいる。 COO候補、事業開発マネージャー、量産製造ライン設計者、研究補助員、長期インターン。
でもこれは「ポジションの名前」であって、本質はもっとシンプルだと思っている。
研究フェーズから量産フェーズへ。 この橋を、一緒に架ける人。
技術はある。市場もある。資金調達も動いている。 足りないのは、それを「事業」として回す体制だ。
フルリモート、フルフレックス。 自由な環境は用意されている。 でも「自由に働く」のと「自由に創る」のは、少し意味が違う。
ここは、自分で考えて、自分で動く場所だ。 その代わり、自分が動いた分だけ、会社の形が変わる。
最後に
私はご縁があり、採用に関わる者として、この会社の「中と外の境界線」に立っています。
外から見ると、素材スタートアップ。 中から見ると、毎週のように景色が変わる、生き物のような組織です。
だからこそ、採用ページの言葉だけでは伝わらないことを、こうして書いてみました。
もし少しでも気になったら、まずは4月8日の放送を観てほしい。 FiberCrazeが何を目指しているのか、代表の言葉で、画面越しに感じてもらえると思います。
そのうえで「もう少し話を聞いてみたい」と思ったら、気軽に連絡をください。 カジュアルに、FiberCrazeの今をお話ししたいと思っています。