株式会社シンシア・ハートの会社情報 - Wantedly
株式会社シンシア・ハートの魅力を伝えるコンテンツと、住所や代表・従業員などの会社情報です。すべての人がいくつになっても自分の未来に期待し、今を生きること、明日が来ることにときめくことができる社会をつくります。
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こんにちは。株式会社シンシア・ハートで代表取締役をしている堀内猛志(takenoko1220)です。
このnoteでは、起業を志してベンチャー企業に新卒入社したのに、結局17年も所属してしまった結果、38歳6か月にしてやっと起業した人間のヒューマンストーリーという名のポエムブログを書いています。
2025年もあっという間に最後の月になりましたね。これまでの創業noteにも書きましたが、今年の後半はキャパオーバーの状態が続き、なかなかインプットする余裕がありませんでした。
僕の中では、10月くらいから回復してきた実感はあったのですが、今日になって11月を振り返ってみたときに「先月と比べて段違いに頭の働きが変わったな」と感じました。実際に、気持ちもより前向きになり、インプットしたことをスループットして構造化したり、ことば化したり、行動に意味付けしたりすることを楽しめた1ヶ月だった気がします。
来年に向けてのいい仕込みもできたので、今回の創業noteでは、会社や経営者としてのビジョンについて、改めて考えたことを書いていきたいと思います。
40代が全世代の起点になる
二等分で済まなくなったキャリアの道筋
「人にしてもらう」は本当に幸せか
一人ひとりが幸せを感じられる“仕事”を
輝く老齢期を迎えるために
20歳までの土壌づくり
20〜30代の成長期
40〜50代の開花期
60代からの結実期
40〜50代はまだまだ中盤
抽象から具体へ動き出す
メンバーを募集しています
第一に考えたのは、「会社として掲げるビジョンを達成するために、どういうストーリーを描いて推進していくか」ということです。もちろん今までも考え続けてきたことではあるのですが、ぼやっとしていた部分をよりくっきりとさせてみました。
まず、シンシア・ハートのビジョンは「全世代がときめくAgelessな社会をつくる」です。とはいえ、今の僕の力量では全世代を包括するような力はありません。
そこで、戦略としては、ターゲットを狭めて動いていく必要があります。それがどこなのかを考えた結果、やはり集中すべきポイントは40代だという結果に行きつきました。
自分自身が40代であり、解像度が高いことも理由の一つですが、僕は、今後の社会を見据えたときに、絶対にこの世代が起点になると思っているからです。
では、なぜ40代が起点になるのか。それは、この時期に“キャリアの中盤”が生まれるからです。
60歳で定年退職が当たり前の時代は、20〜30代がキャリアの前半、40〜50代がキャリアの「後半」とされていたので、あまり「中盤」という考え方はありませんでした。ところが現代では、その上限がどんどん引き上げられています。さらに、人生100年時代と言われる中、僕は、この先80歳まで働かないと社会が持たなくなるだろうとも考えています。
その理由は2つです。まず、社会の制度的な問題。少子高齢化が進む中で、60歳以降を高齢者扱いしていると、若手の労働人口だけで支えることができないのは明確ですよね。もう1つは「長生きすることは本当にハッピーなのか」という問題。少々強めのワードを用いますが、かつては「死ねる幸せ」というのがあったのではないかと、僕は思っているんです。
日本では、他の世代に比べて、60歳以上の高齢者で自殺者が多いというデータがあります。つまり、長生きできる世の中になった一方で、高齢になったときに自ら人生を終えたいと考える方も多いということです。
ここで、「成熟の4段階」という理論を紹介します。人には年齢に応じた4つの成熟段階があり、それに合わせて「何に幸せを感じるか」も変わるという考え方です。
第一段階は、生まれてから小学校高学年・中学生くらいまでの「人にしてもらう幸せ」。人から何かをしてもらうことで、自分が愛されているという実感や幸福を感じます。
第二段階は、およそ20代までの「自分でできる幸せ」。親や周りの大人がなんでもやってくれることではなく、自立や自己成長、スキルアップに対してハッピーを感じるようになります。
第三段階は、30代以降の「人にしてあげる幸せ」。仕事で部下や後輩ができたり、私生活で子どもが生まれたりと、育てることや相手の成長に幸せを感じる段階です。
第四段階を迎える年齢は人によって異なりますが、高齢者になり、身体が思うように動かなくなってくると、再び「人にしてもらう幸せ」を感じるようになります。
でも、僕は、第四段階で「幸せ」ではなく「辛さ」を感じてしまう人も多いと考えているんです。特に、社会に貢献してきた人ほど、人の役に立てなくなったこと、人に迷惑をかけることに、辛さを感じるのではないかと思います。
寿命が伸びたことによって、本当は「人にしてあげる幸せ」を感じたいのに、それができないまま生き続けなければならない。今と比べて、昔はその期間が短く済んだことを、僕は「死ねる幸せ」だと捉えています。
たとえ高齢であっても、身体も心も元気であれば、成長欲求や承認欲求は維持されるはずです。それなのに、60〜70代以降も会社が雇い続けてくれるケースは非常に少ない。そこで、多くの方々は、嘱託社員や警備員など、以前とは大きく異なる仕事に就かざるを得なくなります。
でも、自分なりに唯一無二な形で頑張ってきた人が、急に誰でもできるような仕事に就くことで満たされるでしょうか。違いますよね。
国は、健康寿命を伸ばして介護費や医療費にかかる予算を減らすとともに、足りない労働力を高齢者の方で補おうとしているように感じます。しかし、人間は機械ではありません。単にヘッドカウントで人員をあてがうのではなく、一人ひとりの希望やバイタリティに答えられるような受け皿が必要です。
僕は、個人が何をもって幸せを実感するのかを考え、それに見合った役割を与えられるような社会を作りたいと考えています。
とはいえ、僕のフィールドである転職市場でいうと、60〜70代での転職は厳しいと思います。ただし、「プレイヤーとしては役割を終えたけど監督はできる」「週3日の短時間勤務でも価値を残す」といった働き方で力を発揮し、社会に貢献している方は大勢います。
それができるのは、その年齢に至るまでのキャリアでたくさんの経験を積み、スキルや知識を身につけてきた方です。
そこでここからは、僕が描いているキャリアのイメージを植物に例えながら、いかに職業人生を歩んでいくかを考えていきたいと思います。
生まれてから20歳までの期間は、花を咲かせるための土づくりの時期です。
よく、人間はDNAで最初から決まっている部分と環境によって後から変わる部分があるといいますが、いくらポテンシャルのあるDNA(=種)を持っていても、環境(=土)がダメなら、植物はうまく育ちません。
だからこそ、水があったり、太陽があったり、動物が関わったりと、いろんなものが混ざり合って、いい土をつくること。つまり、社会に出るまでに多様な経験を積むことが大事なんです。この時期が、この後のキャリアを大きく左右していくと思います。
そして、20〜30代は、将来花を咲かせるために、種から芽を出し、茎を伸ばし、葉を茂らせる時期です。これは、ステータスを底上げし、キャリアの戦闘力を高めるための期間だと思ってください。
少し話が逸れますが、ここで本物の植物の話を紹介します。
アボカドはなかなか結実しないため、農業としての生産性が低いといわれる植物です。ところが、ある農家さんは、ペットボトルの重りをくくりつけて枝をたゆませると、収穫量を増やせることを発見したといいます。どうやら、植物も生物なので、枝がたゆんでいることに危険性を感じ、生命維持本能で実をつけるのだそうです。
これを聞いて、僕はキャリアにも通ずるところがあると感じました。20〜30代は、いわば雨風に耐える修行期間です。自分で自分を甘やかすことなく、あえて負荷をかけることで、花を咲かせるまでに成長することができるのだと思います。
続く40〜50代は、たくさんの花を咲かせる時期です。茎をどれだけ太く強くしたって、それだけの植物だったら、周囲からは興味を持ってもらいにくいですよね。
とはいえ、花を咲かせること自体がゴールではありません。どんな花を、どのくらい咲かせられるかによって、その後の60〜70代は変わってきます。そういった意味で、僕はこの時期をキャリアの開発力を高める期間だと捉えています。
「花を咲かせる」という言い方をしたので少々イメージしにくかったかもしれませんが、要するに、この時期に必要なのはアウトプットをたくさん出すことです。20〜30代でたくさんインプットして、40〜50代でアウトプットする。
だからこそ、時にはこれまでいた場所から一歩外に出てみることも必要になるんです。
たくさんの花を咲かせた後には、たくさんの実がなります。ここからは、植物自身がどうこうするのではありません。植物の周りには、動物たちや虫たちがやってきて、花粉や実を遠くに運んでくれます。それによって、次の場所で生きるチャンスを繋いでくれるわけです。
人間も同じです。40〜50代で美しい花やたくさんの花を咲かせていれば、その分だけ集まってきてくれる人が多くなります。その人たちが、自分の仕事を次の世代につなげてくれたり、仕事のチャンスをくれたりするんです。
花や実の形は人それぞれで、新しい場所に芽を出す人もいれば、そのまま大きな木として成長し続ける人もいるでしょう。こうして植物が命をつないでいくように、さまざまな形で職業人生が続いていくことを、僕はキャリアの生命力と名付けました。
花を咲かせるためには、しっかりとした土壌や茎、葉が必要です。つまり、キャリアの生命力を長く保っていくためには、50代までをいかに過ごすかが重要なのだと、僕は考えています。
これまで、職業人生は、40〜50代で一花咲かせて終了だと捉えられてきました。でも、現代では、花を咲かせることがゴールではなくなっています。その先をより楽しむため、そして、サステナブルに次の世代に繋げるための中間地点なんです。
僕が思うに、20〜30代で戦闘力を高めるためのインプットは、経験値を積み上げていく「足し算」です。一方で、40〜50代の開発力は、それまでに積み上げてきたものを掛け合わせてアウトプットする「掛け算」です。
掛け合わせをしないと、花は限られた数しか咲かせられないし、素敵な花も咲きません。だからこそ、僕は、花を咲かせて終わりだと思っている方や、40〜50代の“キャリアの中盤”にアウトプットができていない方に対するサポートをしていきたいと思っています。
今回はイメージの話だけになってしまいましたが、改めてビジョンを見つめ直したことで、自分が何を目指し、何を成したいのかがよりクリアになりました。
それに、僕としては、抽象的なところを押さえてから、具体的な戦略と戦術に落としていく方が簡単だと思っています。ビジョンを実現するための方法は、その時々の状況に応じていかようにも変えられるからです。
ビジョンが明確になった今、あとは動き出すだけです。まずは今回考えたことを基に、いろいろな展開を試してみようと思います!
僕が代表を務める株式会社シンシア・ハートは、おかげさまで5月末で第3期を終了し、6月から第4期を迎えました。
当社の掲げるビジョンは「全世代がときめくAgelessな社会をつくる」こと。年齢に関係なく、全ての人が自分の未来に期待し、今を生きること、明日が来ることにときめくことができる社会をつくるため、全力を尽くしていきます。
そんな当社では、現在創業メンバーを募集中です。COO候補をはじめ、キャリアアドバイザーや求人ライターなどさまざまなポジションがあり、副業やフルリモートといった働き方も選べます。
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