株式会社シンシア・ハートの会社情報 - Wantedly
株式会社シンシア・ハートの魅力を伝えるコンテンツと、住所や代表・従業員などの会社情報です。すべての人がいくつになっても自分の未来に期待し、今を生きること、明日が来ることにときめくことができる社会をつくります。
https://www.wantedly.com/companies/company_8103698
こんにちは。株式会社シンシア・ハートで代表取締役をしている堀内猛志(takenoko1220)です。
このnoteでは、起業を志してベンチャー企業に新卒入社したのに、結局17年も所属してしまった結果、38歳6ヶ月にしてやっと起業した人間のヒューマンストーリーという名のポエムブログを書いています。
2026年6月23日で、妻が亡くなって1年が経ちました。そして、この日は当社の創業記念日でもあります。妻を亡くしたときの自分と、創業したときの自分を、同時に思い出す日です。
だからこそ、僕はこの日を、初心に立ち帰る日にしました。自分は初志を貫けているのか。そのことを省みる時間にしようと思ったんです。今月は、その振り返りの記録を残していきたいと思います。
自らに立てた3つの誓い
【1】最高の理想を描きながら最悪の事態に備える
【2】思いついたことはすぐにやる
【3】相手を慮りすぎず、本気で向き合う
誓いを行動に変えた1年
合理だけでは割り切れない退職の痛み
クールヘッドとウォームハートの間で
ブランディングを問い直す
今月のまとめ:僕の大切な人たちへ
ともちゃんへ
メンバーへ
このnoteを読んでいる皆さんへ
メンバーを募集しています
僕は、妻が亡くなったときに誓った3つのことがあります。
これらはどれも、僕の後悔が元になっているので、まずはその経験と思いを書いていきます。
僕は、基本ポジティブな人間です。普通の人なら「ヤバいかも」と思うタイミングでさえも、「いや、イケるだろ」と思う方です。
実際に、妻がステージ4のがんであるとわかったときも、脳に転移したときも、その後、脳梗塞で倒れたときも「大丈夫だ。未来はある」と確信していました。
裏を返せば、終わりを考えることや、その話を妻にすることが嫌だったから、そう思いたかったという気持ちもあります。
でも、最悪の事態が起こる前提で妻と話をしなかったことで、妻がこの世を去ってしまった後、僕はとても苦労しました。妻は僕とどんな話をしたかったのか。陽翔をどういう風に育ててほしかったのか。
これまでの人生、僕は数えきれないほど失敗してきましたが、後悔はほとんどありません。失敗は次に生かそうと、ポジティブに捉えているからです。だからこそ、あの時に戻れたら……と考えることもほぼありません。
でも、妻とのことに関しては、本当に後悔しています。もし、妻の病気を初めて知った日に戻れるのであれば、彼女とずっと先の未来の話をしながら、亡くなるかもしれないことも、一緒に会話したい。
だからこそこれからは、どんなときも、最高の理想を描きながら最悪の事態に備えようと心に決めています。
多くの人は「いつかやろう」と思っていることがたくさんあるのではないかと思います。でもそれをなかなかやらないのは、きっと「いつかがある」と思っているからです。
でも、今の僕は、「いつかはないかもしれない」という前提に立っています。
妻には、亡くなる前に行きたかった場所や、やりたかったことがあったはずです。僕だって、連れて行ってあげたい場所や一緒にやりたいことは山ほどありました。
1つ目の誓いの話にもつながる考えですが、いつかがないとすれば、今すぐにでも行動を起こすことが絶対に必要なのだと、妻を亡くしたときに改めて感じました。
病気が判明する前、妻は、仕事の忙しさなどもあり、食事や生活リズムの面で不摂生が続いていた時期がありました。心配ではあったのですが、妻はそういったことを注意されるのを好まなかったので、僕も「もう大人だし、自分の体だしな」と、特に言わずにいました。
でも、今となってみれば、もっと真剣に「そんなこと続けてたら体に悪いよ。死ぬかもしれないよ」って言えばよかったと思うんです。
結局のところ僕は、「こんなこと言われたくないかな」「こういう話は嫌だろうな」と相手を気遣っているふりをして、自分が傷つくことから逃げていただけでした。
妻を怒らせ、喧嘩になることと、今の痛みを比べれば「なんで言わなかったんだ」としか思いません。短期的で些細なストレスを怖がらずに、本気で向き合うべきだったと、強く思います。
妻を喪うという人生最大の痛みを経てもなお、これらの誓いを体現できなかったら、僕は本当にクソ野郎でしかありません。果たしてこの1年の僕は、どうだったのか。
結論からいうと、完璧ではないにせよ、僕の中では「できた」という実感があります。
1つ目の「最高の理想を描きながら最悪の事態に備える」で考えるのは、やはり会社のことです。今の僕にとっての「最悪の事態」は、大事なメンバーに給料を払えなくなること。会社として目指したい理想を描きながらも、同時に、何があってもメンバーの生活を守ることを絶対条件として、経営に向き合ってきました。
2つ目の「思いついたことはすぐにやる」では、特に息子とのことが思い浮かびます。今年だけでも、沖縄、弘前、伊豆と、いろいろな場所に陽翔を連れていきました。この後も、すでにいくつもの予定が入っています。
また、自分自身もいろいろなことに挑戦しました。ボイトレを始めてみたり、地元の理事会に入ってお祭りを仕切ってみたり。一瞬でもやりたいと思ったことには、躊躇なく飛び込みました。
3つ目の「相手を慮りすぎず、本気で向き合う」も、自分の中では及第点を付けてもいいのかなと思っています。家族やメンバーに対して、言いづらいことでもできる限り言葉にし、しっかりと向き合うことができました。
しかし、自分の中での評価と、現実は必ずしも一致しません。
この1年で一番心に残っている出来事は、メンバーの退職です。3つの誓いをサボったつもりは全くなく、全部ベストを尽くしたと思える中でも、一人が会社を離れるという事実を変えることはできませんでした。
ここでは詳細は書きませんが、決め手になったのは、本人がファイティングポーズを下ろしたことです。僕には、採用責任と育成責任があるので、ファイティングポーズをとってくれるのであれば、いくらでも付き合います。でも、本人にその意思がないのに無理にやらせてしまっては、お互いにつらいだけです。
だからこそ、合理的に考えれば、今回はこれ以外の結論はなかったなと思います。それでもこの出来事は、半身が削れるくらい、心に来ました。
退職は、悪いことばかりではありません。個人にとってはキャリアの分岐点であり、企業にとっては組織の新陳代謝という意味もあります。だからこそ僕は、前職で延べ1万人以上の退職を見送っていたときも、ある意味では仕方がないことだと思っていました。
でも、そうやって割り切れていたのは、役員とはいえ、自分がオーナーではない会社だったからだと、今回のことで実感しました。今の僕にとっては「会社=自分」であって、たった一人でもメンバーを失うことは、耐え難いほどつらいことです。
また、僕は、人事顧問として、企業の採用担当者に「採用計画だけでなく、離職計画も立てましょう」と伝えています。ここが甘くなると、採用の緊急度が高くなってしまうからです。
口でそう言うのは簡単ですが、その痛みに対して鈍感になってはいけないということも、改めて感じました。ここで思い出されたのは、『キングダム』で主人公・信を軍師として支える河了貂のことです。彼女も、あらかじめ仲間が死んでしまうことをわかっていて戦場に送り出していると、その苦しい胸の内を語っています。
合理的には正しい。でも、心は悲しい。「クールヘッド(冷静な頭脳)」と「ウォームハート(温かい心)」を両立させていくことこそ経営者の戦いなのだと、強く感じました。
会社のことを振り返ると、もう一つ大きな反省があります。それは、ブランディングについてです。
僕はここまで、サボっているつもりも、誰かを裏切っているつもりもなく、自分のベストを尽くしてきたという自負がありました。でも、そもそも「ベスト」として置いていた基準が低かったのだと気づかされたんです。
きっかけの一つは、メンバーに勧められた『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと』という本です。これを読んで、僕の中でブランディングの概念が大きく変わりました。
日本では、ブランディングというと、見せ方や高級感、表面的なかっこよさの話だと思われがちです。でも、本来はそうではありません。商品やサービスの価値を届け、理解してもらい、信頼や共感につなげていくことです。そのために必要なのは、発する全てのメッセージが矛盾なく同じ方向を目指していて、世界観がぶれることなく一貫していることなのだと、この本を通じて学びました。
振り返ってみると、僕の頭の中では整理されていたことでも、メンバーが同じように受け取っていたとは限らないことに気づきました。社内でも受け取り方にズレがあるのだとすれば、お客様にはなおさら伝わっていない部分があったのかもしれません。メッセージや行動が大きくは似ていても、細かく見るとちぐはぐになっていた部分があったのだと思います。
だからこそ、まだ規模の小さい会社である今のタイミングで、真の意味でブランディングに向き合おうと決めました。これは来月、再来月にすぐ結果が出る話ではありません。1年かけて、来年の今頃には「ここまでこだわってきたから、今の状態がある」と言えるようにしていきたいと考えています。
この1年、天国での暮らしはどうでしたか?
紬希と一緒に、よく寝ていますか?
最近、僕とともちゃんが逆だったら、ともちゃんはどんなことを思うのかなと考えます。
「私を遺して死ぬなんて、信じられない!」
「天国で会ったらただじゃおかない!」
なんて、ムカつかれているんじゃないかな笑
僕は陽翔と二人で元気にやっています。
今度は一緒に、ホタルを見に行くよ。
陽翔はすくすくと育っていて、いっぱい食べて、いっぱい遊んで、いっぱい寝ています。
笑顔や寝相や拗ねた顔はともちゃんそっくりやで笑
陽翔の成長を感じるたびに、その喜びとともに、ともちゃんに見せたいな、ともちゃんと陽翔の成長の喜びを分かち合いたいなって思っています。
陽翔を寝かしつけた後に一人で晩酌する日常には、なかなか馴染めないね。
ともちゃんを思い出して涙した後は、陽翔をバックハグしながら寝ています。
陽翔にはたまに嫌がられたりしながらね笑
これからも、紬希と一緒に、陽翔の成長を天国から見守っていてね。
正直、退職したメンバーから「ちょっといいですか」とメッセージを受け取ったその日から、僕は夜も眠れないほど悩む日が続きました。その人を見送った後も、もしかして他のメンバーも悩みを抱えているのではないかと想像し始めると、本当に眠れないんです。
とはいえ、こんな風に気が小さい僕に気を遣って「心配させたくないな」「やっぱり言わない方がいいよね」とは思ってほしくありません。自分が眠れなくなることよりも、みんなに遠慮されることの方がずっと嫌なんです。
もちろん、僕がこんな性格なのはすでにバレていると思うので、「じゃあもっと大きく構えてくださいよ」「ウチの大将なんだからしっかりしてください」と言いたくなる人もいるかもしれません笑
でも、そうは言っても僕は僕です。合理だけで進めるのも、何も学ばずに進むのも、その痛みに慣れてしまうのも違うと思っています。ちゃんと痛みを感じながら、それでも前に進む。僕はそういう経営者でありたいです。
足踏みしながら、悩みながら、それでも前に進んでいるので、そんな部分も含めて、理解してもらえると嬉しいです。
僕たちは、売却を目的に短期勝負をしている会社ではありません。VisionやPurposeのために、長く続けていく会社です。だからこそ、細部にこだわり、自分たちらしいブランドをつくっていきたいと思っています。
本文でも書きましたが、ブランディングとは、表面的にかっこよく見せることではありません。メンバーに対して、そして、お客様に対して。社内外で違う顔をすることなく、一貫して思いを伝え続けることです。
僕がこうしてnoteに書き、メンバーにも社外の方にも読んでもらっているのは、そうやって裏表なく生きていきたいからでもあります。
おかげさまで、株式会社シンシア・ハートは、2026年6月で5期目を迎えました。僕たちが目指す「全世代がときめくエイジレスな社会」の実現のために、より真摯に、こだわって向き合っていきたいと思いますので、5年目もどうぞよろしくお願いします!
当社では、引き続きメンバーを募集しています。COO候補をはじめ、キャリアアドバイザーや求人ライターなど、さまざまなポジションがあり、副業やフルリモートといった働き方も選べます。
まずは業務委託という形からスタートできますので、当社のビジョンや、僕自身の生き方、思いに少しでも共感してくださる方がいらっしゃったら、以下のWantedlyからお気軽にご連絡ください。Wantedlyに掲載している以外にも、協力いただきたい業務はたくさんありますので、まずはカジュアルにお話ししましょう。ご連絡をお待ちしています。