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独学でエンジニアを目指すために大事なこと

いざエンジニアになろうと考えた時、まず思い浮かぶのは「プログラミングスクール」だと思います。スクールであれば初心者のためのロードマップが設定されており、サポートも受けられるので知識がゼロからでも始めやすいでしょう。

しかし、スクールはまとまったお金がかかってしまったり、スケジュール調整でハードルが高いのも現実です。特に、興味がある程度の場合、高い料金を払って入学しても向いていなかったら……と思うとなかなか手が出せませんね。

そのような場合に独学という選択肢が浮かびますが、果たして独学で「現場で通用するエンジニア」にはなれるのでしょうか。今回は「独学×エンジニア」というテーマで必要なことなどを解説していきます

「独学でエンジニアになれる!」という意見

独学の手段が豊富

現在は昔に比べて独学の手段が豊富です。学習の基本である書籍の種類も増え、図解やイラスト中心の分かりやすいものも増えています。

また、解説動画を無料で視聴できたり、学習アプリも充実しているため手軽に取り組むことができるのも大きな特徴です。

未経験OKの求人がある

IT化はどんどん進み続け、エンジニア不足が深刻な問題となっています。そのため、育成に力を入れる企業が増えたことで「未経験OK・歓迎」の求人が増えています。スクール卒や独学から実務経験なしで就職を決めている人も多数います。

「独学のみでエンジニアになることは難しい……」派の意見

開発は難しく挫折する人が多い

根本的な問題ですが、プログラミングは仕組みを理解したり専門的なコードを覚えたりと複雑難解です。特に、学習に取り組んで初めてその世界に触れる人がほとんどであるため、理解が追いつかず挫折してしまう人が多くいます。

エラーが出た場合なども解決に時間がかかるため「ひとり」という環境は想像以上に厳しいです。時間的な問題以外にもうまくいかないことが多いと学習継続のモチベーションにも影響します。

まとまった時間が必要

プログラミングを身に付けるには、かなりの学習時間を要すため、独学ではそのための学習計画やタイムマネジメントを自ら行う必要があります。社会人や学生など時間が限られている人は特に難易度が高いと言われています。

就職が難しい

エンジニアは技術職です。企業は技術力を求めているのでロースキルエンジニアや実務経験なしの場合、よほど他の強みがない限り就職へのハードルが高くなってしまいます。

育成環境が整っていて未経験を採用している企業でないと独学からエンジニアとしての就職は難しいです。

独学の方法

では実際にエンジニアになるための独学は何をしたら良いのでしょうか。独学の方法について紹介します。

テキスト本で学習→手を動かす

初めは難易度の低い書籍を購入し、読み進めながら実際に手を動かします。書籍は順序立てて書いてあるので、1ページずつ進めることで基礎からしっかりと学ぶことができます。

学習サイトやアプリを活用

ネット環境さえあればコストがゼロで始められます。PCはもちろん、スマホ対応をしているものも多く、手軽にスキマ時間を使っての学習が可能です。UIが完成されているものが多く、分かりやすいので本格学習を始める前のお試しや学習初期の基本学習には一番良い方法でしょう。

動画学習

YouTubeなど動画での学習は、上級エンジニアが直接解説してくれるので分かりやすさではNo.1です。実際に動かしている状態を画面で見ながらの解説は、イメージも付かない駆け出しエンジニアにとってありがたい環境です。

勉強会に参加する

企業が開催する勉強会やエンジニアコミュニティなど、プログラミング学習を行う外部環境は数多くあります。企業の勉強会は採用が目的の場合が多いので、身構えずに気軽に参加できます。どのレベルであっても学習を続けなければいけないエンジニアは、イベントやコミュニティに参加することでスキルアップや人脈にもつながるので積極的に参加してみましょう。

既存サービスを作る

いきなり最初からオリジナルのサービスを作ることはハードルが高いので、まずは既存のサービスを真似たものを作ります。すでに完成された見本があることと、どんな機能を作ればよいかなど細かい設計部分が省けるので難易度がかなり下がります。

その他、独学でエンジニアを目指すために必要なこと

まずはIT/プログラミングの基礎知識を付けることが必要不可欠です。どのエンジニアでも基礎部分は同じなのでエンジニアを目指すと決めた段階から基礎学習を始めましょう。

そして現時点での自分のレベルを把握し、開発、Web、インフラなど目指すエンジニア像を設定します。そうすることで必然と学習すべき言語などが決まって来るので、実際に手を動かしながらの学習がスタートできます。

何かひとつの言語を習得できれば幅を広げていきやすくなるので初めの1,2年はそういうものだと意識しつつ頑張ることが重要です。

独学からの就職

エンジニアとして就職をするには通常、経験や実績が必要です。実務経験がある場合は基本情報技術者試験やPM、ネットワーク系の資格の取得もアピールポイントになります。しかし駆け出しエンジニアでは資格の取得はあまり現実的ではないので、まずはひとつの言語を学習しポートフォリオをしっかりと作り、学習してきたことを伝えられる環境を整えましょう。

そこから未経験OKの募集に応募することが一般的です。

独学からフリーランスとして活躍できるか

独学エンジニアでいきなりフリーランスとして活動するのはかなり厳しいです。実際には「クラウドソーシングで簡単な案件を受けるだけ」というレベルが多数です。個人で案件を受けるには、企業での開発経験がある上で、取引先や他のエンジニアとの人脈を構築していることが重要となるので、まずは組織での開発経験を積みましょう。

エンジニア出身、PRUMの経営層にきいてみました

── 「独学でエンジニア」という部分について、どう思いますか?

まずひとつ思うのは、独学に2年ぐらい費やす人がいますが、あまり効率が良くないと思っています。趣味でやってる場合を除いて、エンジニアになりたいのであればできるだけ早く業界での経験を積むことが大事です。

── 技術がないことに関してはマイナスに思う必要はないですか?まったくエンジニアスキルがないレベルの場合、どこまで勉強したらよいのかなと思います。

もちろん入る企業にもよりますが、入れば先輩エンジニアに出会えたり、新たな道が開けます。結局は価値のあるエンジニア/ビジネスマンになりたいはずなので、どれだけ独学で勉強したかというよりも、結果的にどれだけキャリアが上がったのかが1番大事だと思います。

キャリアや自分の業務の質を上げていくために独学は必要ですが、目標の部分を考えずに独学だけしても早い段階で行き詰ってしまいます。

独学で学べることと比較して、現場でしか学べないことが占める割合がすごく大きいんです。なので、学習のスタートが早いに越したことはありませんが、同時にその業界に飛び込むのも早い方が良いですね。あと、1人で学習していると何からやっていいのか優先順位の付け方もわからなくて、必要ないことまでやってしまう可能性も多いです。

まずは現場に行ってみる。もしその現場に行くために何をしたら良いかわからないのであれば、面談の時に聞く。企業や環境によって求められるものも違うので、「自分はこういう風になりたいんです」「こういうことをやりたいんです」と伝えれば、それなりにアドバイスくれる人もたくさんいます。

また、すぐに面談に行かなくても、SNSや勉強会など現役のエンジニアとコミュニケーションを取る手段はいくらでもあります。コミュニケーションをとって、今の自分に何が必要なのかをまず知ることができれば、コツコツ地道に独学をする必要もなく、必要なものだけこなして最低限のハードルをクリアして就職、そこからまた勉強する方が効率的ですね。

── スクールに行かなくても独学から現場で通用するエンジニアになれるのかという観点ではどうですか?

スクール卒業レベルのエンジニアであれば独学でも問題なくなれます。むしろ世の中にある学習コンテンツからどれだけ吸収できるかがエンジニアの資質として1番大事だとも思います。

── 中村さんは、その職業訓練校を卒業して就職という流れですが、自分で勉強、独学というのはありましたか?

僕は学校以外でも休日は1日本屋にいたりとずっと勉強をしていました。ただ、僕の場合はもう楽しかったんですよ。とにかく楽しくて、趣味になってました。

── 当時はYouTubeや学習サイトでプログラミングを解説してくれるような学習環境は全くなかったですよね。それに比べたら、今の学習環境はどうでしょうか?

確かに情報を得やすくはなりましたね。ただ、いつでもどこでも情報にアクセスできるようになっただけであって、エンジニアとして成長しやすくなったかでいうと、「学習の最初のハードルが低くなってる」という感じで、結局今も昔もエンジニアとして成長するためにやらないといけないことは変わってないんですね。

学習は進むにつれて難易度が上がっていきますよね。最初の入り口には入りやすくなったのですが、結局そのあとの乗り越えなくてはいけない部分は変わらないことを意識しておく必要があります。

── 最近では未経験OKの求人が増え、業務経験なしで就職がしやすくなっている印象ですがその辺りはどうでしょうか?

それは明確に多くなっています。 日本のシステム開発の需要は、2030年までに年間130%ずつ増えていくと言われています。

明らかに上がるので、エンジニアは本当に足りていないんです。中途のエンジニアを採用することは難しく、どこの会社も未経験から採用する流れになっています。

PRUMはすでに育成環境が整っていて、挫折しないような仕組みも作れているので、コツコツ頑張れば3~5年で結果が出ると思います。
前職で年収が高くなかった人も、エンジニアになって一回年収が下がっても、5年後には倍になってる可能性もかなり高いです。

── エンジニアははじめに乗り越えるハードルが少し高いんですね。そこさえ越えれば、 あとは割とスムーズに行けると。

中村さんみたいに楽しんでる人は稀で、10人に1人ぐらいです。そうではない人の方が多くて、ほとんどの人は辛いんです。「マジで意味わからない」「何がわからないかもよくわからない」といった感じです。

だから途方もないし、いつまでこんな辛いことしなきゃいけないんだとみんな思うんですね。
ただ、続けていれば必ず越えられます。

── 超えるまでに、挫折する人が多いのでしょうか?

かなり多いと思います。正確に言うと、そこでエンジニアをやめるのではなく、学ぶことをやめちゃうんですね。もういいやと。ただ、現場の仕事はだらだらやっていれば、なんとなくできるようになってくるんです。

でも2年くらい経つと、成長実感もなく、成長している周りと比べてしまって向いてないと思って辞める人が多いですね。

楽しいとはいえ、僕も「エンジニアって終わりがないな」という見えない圧力みたいなのは常に感じているんです。なので、そこにあまり意識を向ける必要はないかなと思います。

楽しくない人でも、めちゃくちゃ楽しかった僕でも、エンジニアという大きな壁は見えないから、それを理由に挫折しそうになるんだとしたらもったいないですね。

独学でエンジニアを目指すなら効率よく短期間で!

結論として、独学でエンジニアになることはできますが、「どれだけ学習できるか」が肝心です。理解力、継続のためのモチベーションの維持などハードルが高いことは確かですが、学習環境は日に日に整い最初のハードルは下がっているので、挑戦する意味は大いにあることでしょう。また、成長速度を上げるためにも、あまり長い期間ひとりで勉強するのではなく、早い段階で外部環境に飛び込むことが大きなポイントです。

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