システム開発において業務理解が重要な理由
WEBシステム開発エンジニアとして求められるのは、単なるプログラミングスキルだけではありません。特に業務システムを開発する場合、ビジネスの流れやユーザーの課題を理解していなければ、適切なシステムを作ることはできません
今回は、教育業界における LMS(Learning Management System) を例に、業務理解の重要性を3つのポイントに絞ってお話します
1. システムの目的を理解しないと、本当に役立つものは作れない
開発するシステムが 何のために存在するのか を理解しないと、ユーザーにとって使いにくいものになってしまいます
LMSを開発するときに「授業動画をアップロードできる機能を作ればいい」 と思って実装したとします。しかし、実際には 「学生ごとに進捗を管理し、講師が適切なフィードバックを行える機能」 が必要だったらどうでしょうか?
要件を表面的に捉えるのではなく、 ✅ 誰が使うのか? ✅ どのような課題を解決するのか? ✅ どの業務フローに関わるのか? をしっかり把握することで、より実用的なシステムを設計できます
2. 業務フローを理解しないと、かえって非効率なシステムになる
業務の流れを知らずに開発を進めると、むしろ現場の負担が増えるシステムになってしまうことがあります。LMSの出席管理機能を考えてみた場合、講師が「毎回、出席状況をエクセルで管理している」と聞いたとき「じゃあLMSに出席データを手入力できる画面を作ろう!」と考えるかもしれません
しかし、実際の講師の業務を詳しくヒアリングすると「授業中に出席を取るのが手間なので、自動で記録される仕組みがほしい」と思っていることがわかるかもしれません
この場合、学生が授業開始時に自動ログインすることで出席を記録する機能を作れば、講師の負担が大幅に減ります。業務の流れを深く理解することで、ユーザーの本当の課題を解決できるシステムが作れるようになります
3. ビジネスの仕組みを理解しないと、適切な技術選定ができない
業務の仕組みを理解していないと、システム開発の方向性を誤ってしまうことがあります。LMSの動画配信機能を開発する際「最高画質のストリーミングを実装すればいい」と思うかもしれません。
しかし、ビジネスの視点で見ると、✅受講者が全国にいて、通信環境がバラバラ ✅モバイルデータ通信で学習する生徒もいる ✅動画配信コストを抑えたい といった制約がある場合があります
このような場合、動画の解像度を自動調整するストリーミング技術、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の活用、キャッシュ機能の導入といった工夫が必要となるわけです
つまり、ビジネスの要件を理解することで、単に技術的に優れたシステムではなく、現場で本当に役立つシステム を設計できるようになります
まとめ
業務理解がシステム開発において不可欠な理由を、教育業界のLMSを例にお伝えしてきました
- システムの目的を理解することで、真に役立つ機能を作れる
- 業務フローを把握することで、現場の負担を減らすシステムを設計できる
- ビジネスの仕組みを理解することで、適切な技術選定ができる
開発エンジニアとして価値の高いシステムを作るためには、技術力だけでなく、業務を深く理解する力が欠かせません。日本教育クリエイトの開発チームメンバーは、技術だけでなく、業務を深く理解する力を身につけることを意識して開発にあたっています。
面接の際にも、こうした業務理解の視点を持って話すことで「この人は現場で活躍できるエンジニアだ!」と評価されやすくなりますよ😊