なにをやっているのか
▍日本の航空機製造を支える、少数精鋭の専門商社
村上実業株式会社は、1963年の創業以来、航空機や宇宙機器の製造現場に欠かせない海外製の専用工具、部品、設備を提供し続けている専門商社です。
お取引させて頂いているのは、防衛省や三菱重工業、川崎重工業、SUBARUといった日本を代表する大手重工メーカーの方々。航空機という、一点の妥協も許されない精密な製品がつくり上げられるその最前線で、世界中の最先端テクノロジーを届ける架け橋としての役割を担っています。
▍村上実業の「実業」とは?
約20年前、社名をかっこいい横文字に変えようという案が出た際、著名なデザイナーから「村上実業の方がカッコイイ。若い子もそれを見抜く」と一蹴され、誇りを持ってこの名前を残しました。 村上実業の「実」は「Real(リアル)」と訳されます。これからの時代は、むしろ「実業」の方がリアルな会社と認識されると信じて社名の存続を決定しました。
▍商社であり、点検・メンテナンスのパートナー
単に製品を仕入れて販売するほかにも、納入した設備の定期点検やアフターフォローまで一貫して手がけることで、収益の安定性と顧客との深い信頼関係を両立させています。
多くの人が「タイパが悪い」と避けたがる、人と人との「摩擦」や「紆余曲折のあるプロセス」にこそ、AIには代替できない『信頼』が宿ると私たちは信じています。
メーカー側と調整した上で、導入させていただいた設備が、最先端の機体と関わって空へ飛び立ちます。そのスケールの大きなものづくりの裏側を支える手応えは、本気で現場と向き合った野武士のような人間がたどり着く格別のやりがいです。
なぜやるのか
日本の空を、足元から強くしていく。
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航空宇宙産業は、今後さらなる成長が期待される領域です。しかし、その製造現場では、海外の優れた技術や機材を導入する際、言語の壁や複雑な輸入手続き、そして導入後の細やかなサポート体制が常に課題となっています。
▍「質実剛健」の精神で、本物の価値を届ける
村上実業が創業以来大切にしている精神に「質実剛健」があります。 これは単に地味で堅実という意味ではありません。見栄や虚飾を捨て、本当に必要な『実(Real)』だけにフォーカスするという合理主義です。
かつて当社の創業者は、どれだけ会社が成長しても「同じ時間に到着するならエコノミーで十分」と、見栄を張って上のクラスに乗ることを最後まで拒み続けました。
ブランド品や豪華な社長室で自分を大きく見せることには一切興味を持たず、ただひたすらに現場での信頼構築に労力を注いだのです。
現在の村上実業も、その「魂」を受け継いでいます。しかし、「昨日の合理は今日の不合理」になるのが今の時代です。
従来のやり方に固執するのではなく、高い生産性を生む最新のガジェットや働きやすいオフィス環境など「本当に必要なもの」には惜しみなく投資をし、常に“最高の合理”をアップデートし続けています。
現在の社長も、社長室を持たずに、各営業所を飛び回る事を信条としています。
派手な宣伝や過度な拡大を追うのではなく、この「質実剛健(真の合理)」の判断基準を持ち、目の前のお客様の課題に対して真摯に向き合う姿勢。それこそが、安全性が最優先される航空業界において、村上実業らしい存在価値になると信じています。
▍次世代へ、本物の商社マンの「タスキ」を繋ぎたい
日本の製造技術は世界最高峰ですが、それを支える機材や工具の多くは海外製です。私たちが海外メーカーと協業し、最適な機材を現場に届け続けることで、日本の航空機産業はもっと進化できるはずです。
しかし、私たちが次世代に繋ぎたい「タスキ」は、単なる業務の引き継ぎではありません。
現社長は、自身の最大の役目を「村上実業の良い部分(大らかさや、人を信頼して任せる文化)を残し、不健全な部分を改めて、綺麗にしてから次世代にタスキを渡すこと」だと語っています。 マニュアルやルールで人をガチガチに管理するのではなく、現場(Real)で懸命に働き、人と人との強固な信頼関係を築きます。絶対的な信頼があるからこそ、上司は「やってみなはれ」と部下に大きな裁量を任せることができるのです。
私たちは今、会社の歴史を見直し、この古き良き「ムラカミらしさ」を再構築している最中です。 だからこそ、単に効率よくタスクをこなす優等生ではなく、この人間味のある「商社マンのタスキ」を受け取り、次の時代の村上実業を共に創り上げてくれる仲間を探しています。
▍「人」の想いが、プロジェクトを動かす
村上実業はメーカーのように自ら製品を作るわけではなく、作る人と使う人を繋ぐのが仕事です。文化や商習慣が異なる海外メーカーとの取引では、納期遅れなどのトラブルが日常茶飯事です。
その際、システムやマニュアルではなく、相手の温度感を落ち着かせ、しぶとく交渉をまとめるのは「あなたと仕事がしたい」という熱意や、人間同士の信頼関係に他なりません。 また、海外のエリート部隊でも「能力」より「信頼」が重視されるように、どんなに優秀でも信頼できない人間はチームの足を引っ張ってしまいます。ビジネスの最終的な局面で相手を動かすのは、デジタルな合理性ではなく、ウェットな関係性なのです。
どうやっているのか
▍「裁量」を支える信頼と、現場型営業に必要な「言語化」
村上実業は少数精鋭の組織であり、入社年次に関係なく大きな裁量が与えられます。 しかし、私たちの言う裁量とは、単なる放任や「自由にやっていい」という軽いものではありません。緻密に考え抜き、本気で挑む者に対しては、たとえ失敗したとしても背中を押します。そんな強固な『信頼関係』が土台にあって初めて成立するものです。
では、その信頼関係はどうやって築くのか? 私たちは現在、トークノート(社内チャット)での「言語化」を重要視しています。
ここで行うのは、無味乾燥な業務報告ではありません。日々の仕事の中で何を感じたのか、どんな失敗をして何を学んだのか。自分の喜怒哀楽や弱みすらもテキストにした「自己開示」です。 物理的に離れた営業所やリモートワーク環境下において、相手が何を考えているか見えないことは組織にとって最大の不安(不健全)に繋がります。だからこそ、素直に自分の内面を言葉にして発信し、ぶつけ合うことが必要です。
そうやって互いの人間性を知り、組織全体のベクトル(方向性)を合わせる努力を積み重ねた先にこそ、言葉を交わさずとも通じ合う最強のチームワークが生まれる、というのが私たちの考え方です。
▍私たちが全日出社を選ぶ理由
人間は本来、誘惑に弱い性質があると言われています。リモートワークでは、家族の用事やプライベートな誘惑に流されやすく、仕事と生活の境界が曖昧になります。過去には、リモートを導入したことによる失敗もありました。また、入社後、仕事を覚える際にリアルなオフィスにいれば、上司の顔色を見たり、電話の音や職場の空気を感じ取ったりすることで「見て盗む」ことができます。リモートでは細かな指導やミスへの即座のリカバリーができません。
同じ空間で時間を共有し、喜怒哀楽を共にする「リアル」な関わりがあってこそ、言葉を交わさずとも通じ合う「阿吽の呼吸」や、真の信頼関係が育成されるからです。リモートの時代が終わり、全日出社を自ら選択できる方と私たちは一緒に働きたいです。
▍「自学自習」が成長を加速させる
当社には、手取り足取り教えるスクールのような研修制度はありません。基本はOJTを通じて、上司や先輩の背中を見習い、自ら学び取る姿勢が求められます。
特に英語に関しては、完全に自学自習のスタイルです。仕事で必要だから勉強するのではなく、自らの可能性を広げるために主体的に取り組む。そんな向上心を持つメンバーを、私たちは信頼し、役割を任せていきます。
仕事内容として、海外メーカーからエンジニアが来日して商談や作業をともに行う時もあります。英語を聞く、話す能力に対して前向きに高みを目指す方と一緒に仕事がしたいと考えております。
▍村上実業にとっての「営業」とは?
商社マンの営業とは、単に右から左へモノを流す御用聞きではありません。 特に大型設備の導入には長い年月を要する場面もあります。その中でお客様とメーカー側の中間に立ち、トラブルに対する解決策を議論して出口を見出すサポートをすることを「営業」として定義しております。