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【Buzz日記Vol.9】元CRAが語る治験業界の課題と新しい価値│社員インタビュー

Buzzreachの日々を、できる限りオープンに書き綴る「Buzz日記」。

等身大の私たちを様々なテーマで発信することで、共感する方や一緒に働く仲間と出会えたら嬉しいです。

Vol.9

こんにちは!広報の石塚です。

今回は7月、8月、11月に入社した元CRA*の3名に、元CRAが感じる治験の課題、今後Buzzreachで実現したいこと等、赤裸々に語っていただきました!

*CRA…臨床開発モニター・依頼者(製薬会社)の意向をくみ取り、治験実施医療機関への指示や確認を行い、治験の開始から治験中のモニタリング、治験終了の諸手続きなど臨床開発業務全般を担う。(以下、モニター)

左から、K.Mさん、Y.Tさん、C.Kさん

石塚:本日はよろしくお願いします。早速ですが、皆さんはCRA時代にどのような課題を感じていましたか?

K.M情報伝達のためのコミュニケーションに課題を感じていましたね。

CRC(治験コーディネーター(Clinical Research Cordinator))さんや、医師、依頼者、と関わる機会が多い中で、統一した情報を共有しながら試験を進めていく必要があるのですが、情報が円滑に伝わらなかったり途中で途絶えてしまうと、試験の進捗に影響を与えてしまいます。

石塚:例えばどのようなコミュニケーションでしたか?

K.M:モニターが一番コミュニケーションを取るのはCRCさんなんですよね。報告書を作成するにあたり、データの問い合わせをメール等で行うのですが、現場で働く方たちなので忙しくてなかなか返事を貰えない状況になってしまうことも。

また、担当者さんが変わる時に、上手く情報が引き継がれずに、認識のズレが生じてしまうこともありました。

Y.T:私は、治験実施計画書の組み入れ基準を満たした患者さんが臨床の現場にいない、との声を医療現場から頂くことが多く、なぜこの患者さんを試験に組み入れられないのだろう?と悩むことがありました。

臨床の現場や実態と治験実施計画書で求められることにギャップを感じることがありましたね。

石塚:患者さんから試験の進捗などの詳細を聞かれることはないですか?

Y.T:モニターは直接そういったことは聞かれないですね。聞かれるとしたら現場のCRCさんや医師の方々だと思います。

K.M:そうなんです。僕らは直接患者さんと接することなく、カルテやCRCさんからの情報を介して進行していくので生の患者さんの声が届きにくい。

だからこそ、僕らがやっていることって結局どうなってるの?っていうところが多くて、モチベーションを維持することが難しい部分でもあります。

C.K:確かに。試験が終わって結果が開示されたら、「この薬効いてたね」「ここ問題なかったね」というのがわかるのですが、何もわからない状態で結果開示までのあいだ試験の過程で起こる問題等が続いていると、モチベーションの維持は難しいのかなというところですね。

石塚:逆に褒められることはありましたか?

C.K試験を早く終えられたときですね。

Y.T:それに尽きますね。最後のモニタリング報告書を提出した際に「次の試験もよろしくお願いします」とメッセージをいただいたときは嬉しかったですね。


石塚:ギャップやモチベーション維持の難しさ等をCRAでご経験されてきたと思います。では、Buzzreachを知ったきっかけや入社の動機は何でしたか?

K.M:私は治験業界、医療業界、マーケティングという軸で探していたときにエージェントさん経由でBuzzreachを知りました。

治験業界にITが浸透していないのはモニター業務の中で感じていたところで、Buzzreachはプラットフォームの構築というまだ世の中にないものを作る会社だと知り、治験を全体的な目線で解決しようとしているところがすごいと思いました。

患者さんが集まらないのはもちろん大きな課題ですが、だからと言ってそこが解決したら治験が円滑に進むのかというと必ずしもそうではない。ITの力を使えば、今まで以上に早く患者さんに新薬を届けられるし、無駄な時間やお金を削減できる方法っていっぱいあるなと。

当たり前とか常識だと思っていたことを良い意味で壊せるなって思ったのが、Buzzreachのサービスだったんですよね。

C.K:私は2年ほど前、モニターをやっていたときの試験でBuzzreachの被験者募集に携わっていました。それがBuzzreachを知ったきっかけですね。

そもそも転職を考えたきっかけというのも、モニターという仕事自体が「体力勝負」「根性論」的なところがあって、先ほど課題であがったコミュニケーションの面で、本当はそういうところにこそやりがいがあるのですが、実際に蓋を開けてみると、連絡手段の面で連携が取れていないがために各部署へ情報が行き渡っておらず、ひたすら体力勝負でやり続けるということが多い。そうすると特に女性は出産を機に他部署へ行かされてしまうなんてことも。

そうして転職を検討していたとき、モニターを違う方面から自分が助けることができるのではないかと思いBuzzreachへの入社を決めました。

K.M:わかるな〜。解決できるところがわかってて、でもまだ解決できる媒体がないっていうもどかしさはありましたよね。ここをこうしたらモニターがもっと生き生きして働けるというポイントって結構あると思うんです。

Y.T:うんうん。私のきっかけはデジタルヘルストレンド2022の雑誌でした。その中で治験に関連している会社も数社あったのですが、Buzzreachの取り組みが自身が考えている課題感に一番ヒットして、最初にお話を伺いに行ったという経緯があります。

石塚:皆さん課題感を持って入社されていると感じます。実際に入社して感じたギャップや、自分のミッション、役割はありますか?

Y.T:感じたこととしては、現場のCRCさんなどニーズを肌で感じている人たちがプロダクトの開発にしっかり携わっているんだなということ。

そして私は今、「VOICE*」のオペレーションをやっているのですが、「治験のことだけをやってるんじゃないんだ」というのがギャップでした。

*様々な病気に関する日々の健康状態や生活に関するアンケートをひろく一般の方にご回答いただき、収集したデータを専門医や研究者などの専門家、製薬企業へ共有し、悩みの解決、そして未来の医療に繋げることを目的とした患者等主観情報収集アプリ

C.K:その中でモニターの経験を活かせるところはどのようなところでしょうか?

Y.T:私が前職で行っていた仕事の一つにセントラルモニタリングというのがあります。病院に行って実際のデータをチェックするのではなく、取得したデータを施設ごと・患者さんごとに評価して、ここ外れ値があるんじゃないか、ここのデータ変じゃないか、そういうところをチェックしていくというようなモニタリング手法です。

そこで横軸で評価していくことをやっていたので、今「VOICE」で収集している膨大なデータを、「ここ変だな」「ここ達成できてないから課題だな」という風にピックアップするのには活かせているんじゃないかと思いますね。

石塚:「VOICE」のミッションとしてはどんなことがありますか?

Y.T:オペレーションを滞りなく進めることは現在のタスクで、将来的なこととしては「Patient and Public Involvement」(医療分野における「患者・市民参画」)を促進できる運用・運営、患者さんが自ら課題を感じて能動的に研究への参画を進められる社会を目指していければなと思います。

C.K:私は被験者募集の面で携わっているのですが、ミッションという点では、医療機関とサテライト施設として契約していただいた後に、患者さんのご紹介につながりづらいという課題について聞いていて、実際に医師がどんな温度感でお話を受けているのかを知った上で、どうやったらもっと興味を持ってもらえるかを検討していきたいと思っています。

会社としても課題の一つの部分だと思うので、どういう方向性でアタックすれば響くのかを考えて改善していきたいです。

K.M:私は今、治験業務管理ツール「Study Works(治験実施医療機関向けに開発された治験業務管理システム)」の開発や運用を主に担当しています。開発業務では、エンジニアとしっかり意思疎通をはかりながら、こちらの要望と実現可能性のあるものを作りあげるバランスを取ることがまた難しくて。

だからこそ、自分のミッションとしてモニター経験を活かすことはもちろん、多くの関係者と協力しながら一つのユーザーだけが良しとするサービスではなく、全ユーザーが本当に必要とする多角的なシステムを作りたいです。スタートアップは自分で考えて、0から作ることができる環境があると思うので成長していきたいと思います。

石塚:皆さん自身の課題を感じて入社されているので、果たすべき役割やミッションも明確ですね。では最後に、将来的にBuzzreachをどんな会社にしたいですか?

K.M:そうですね、将来的には業界経験者だけではなく様々なバックグラウンドを持つ人それぞれの強みを掛け合わせて、新しい価値を生み続けられる会社だと面白いですよね。

それを思ったきっかけはやはりStudy Worksの開発なのですが、今まで自分が携わってこなかった職種の方々と一緒に仕事をすることで、自分では気づけなかったことを知れたんですよね。

なので、常に新しい風が入る会社にしていきたいなと思います。

Y.T:おお〜!私はもっとコミュニケーションが活発な会社にしたいですね。

「大きな組織」が効率的に動いていれば、より良い商品が売れるとか、社会に大きなインパクトを残すことができるとか、必ずしもそうではないという考え方を聞いたことがあります。医薬品の分野でも、個人の繋がりや非公式なやり取りが、結果的に超大型医薬品の開発に繋がったというエピソードもあります。

異なるバックグラウンドを持った人たち同士の一見関係ないような雑談なんかが、世の中に価値のあるものを作り出していくのかなと思います。異なる部署、異なる役割の人同士でもっとコミュニケーションが取れる会社だと嬉しいですね。

石塚:その点は私の課題でもあるので、がんばります!

全員:笑

C.K:私は二つあって、一つ目は課題のところでも話した、CRAの課題を解決して様々な試験や医療機関で当たり前にBuzzreachのプロダクトを使ってもらえるようになること。

二つ目は人が長く勤められる会社になればいいなと思います。私も後輩ができたらしっかりサポートしたりコミュニケーションの取り方を気をつけたり、会社全体がそういう風になったらいいなと思いますね。

ー今回お話を伺って、皆さん前職の経験を活かして成長していきたいという思いが感じられました。会話の中で3人の掛け合いが息ぴったりだったのも印象的でした!本日はありがとうございました!

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