2011年、中国の大学から帰ってきて、そのまま会社に入った。
正直、経営のことなんて何もわからなかった。
売上も利益も、原価も、何一つ理解していない状態。
で、どうなったかというと、いきなり現場にぶち込まれた。
NC旋盤を触れ、と。
研修なんてない。
マニュアルもない。
教えてくれる人もいない。
とりあえずやれ。自分で覚えろ。
それがスタートだった。
最初は本当に何もわからない。
どうやって刃物をつけるのか、どうやって寸法を出すのか、全部ゼロ。
でも関係ない。とにかく機械を回す。
金属を削って、切り子を出して、納品する。
それがすべてだった。
当時、父親から言われたのはこれだけ。
「機械を触る以外は仕事じゃない」
正直、違和感はあった。
これでいいんだろうか、と。
でも、その時はそれ以上何も言えなかったし、考えもまとまらなかった。
ただ、目の前の加工をこなすしかなかった。
今思えば、この時点で何かがおかしかった。
でも、その時の自分には、それを言葉にする力がなかった。