今回は、2025年9月8日~9月13日に、愛知県常滑市のAichi Sky Expo 愛知県国際展示場で開催された、公益社団法人 自動車技術会が主催する学生フォーミュラ日本大会2025 -ものづくり・デザインコンペティション-についてお伝えいたします。
目次
学生フォーミュラ日本大会2025現地レポート
私が、「学生フォーミュラ日本大会2025」に伺った9月10日は、空は雲ひとつない快晴で、気温は30度を超える真夏日。会場に到着してすぐに、来場者特典として配布されたミニうちわが大活躍しました。多くの来場者が汗をぬぐいながら、学生たちの情熱と技術に目を向けていました。
テクノプロ・デザイン社も注目する大会
乗り物全般、特に車開発に強みを持つテクノプロ・デザイン社としても、この大会は非常に注目すべきイベントです。学生たちが限られた時間と予算の中で、創意工夫を凝らして車両を完成させる過程は、まさに実践的なエンジニアリングの縮図。将来、彼らが社会に出てから活躍する姿を想像すると、企業としても大きな期待を寄せざるを得ません。
車検審査に挑む学生たちの姿
私が伺った9月10日は、車検審査の真っ只中。車検には、ICV(Internal Combustion Vehicle:ガソリン車)とEV(Electric Vehicle:電気自動車)の2種類があり、それぞれ異なる基準で厳しく審査されます。安全性や規則遵守を確認するこのプロセスは、動的審査に進むための関門です。
ピットエリアでは、緊張した面持ちで審査を受ける学生たちの姿が印象的でした。中には残念ながらNG判定を受け、再調整に追われるチームも。一方で、車検を無事通過したチームは、誇らしげな表情で車両をピットから出し、仲間と喜びを分かち合っていました。
そして、車検を通過したチームも「明日から天気が崩れる予報なので…」と天候への不安を語る様子もありました。自然との戦いもまた、エンジニアリングの一部なのかもしれません。
一般来場者も楽しめるガイドツアー
こちらの大会では、一般来場者向けに「ガイドツアー」が実施されており、通常は立ち入りできない観戦エリアやピット裏などを案内してもらえます。私もこのツアーに参加し、学生たちが車両を整備する様子や、審査員とのやり取りを間近で見ることができました。技術的な解説も交えたツアーは非常に充実しており、エンジニアリングに興味のある方には特におすすめです。
ガイドツアーで見学中に、動的イベント審査員として参加しているテクノプロ・デザイン社のエンジニアに会えました!
毎年暑い時期に開催されている大会ですが、コロナ後は暑さも厳しく、天候の変化も激しくなっています。
会場が今回のAichi Sky Expoに移ってからは、海に面した駐車場にコースを設定しており、車両を走らせるコンディションは一層厳しくなっています。
そんな中でも、車検を通過して動的セクションにたどり着き、エンデュランスまで走り切るチームが増えており、学生チームのレベルアップを感じました。
毎年動的イベント審査員をしているテクノプロ・デザイン社のエンジニア O.Tさん
過去最多の来場者と完走チーム数
今年の大会は、プレス発表によると、来場者数は23,491名と昨年(19,956名)を大きく上回り、現地参加チーム数も83チーム(昨年は75チーム)と増加。車検通過チーム数は64チーム(昨年は48チーム)、エンデュランス完走チーム数は45チーム(昨年は29チーム)と、技術力の向上が数字にも表れています。
この結果に、私自身も驚きを隠せませんでした。特にエンデュランス(長距離走行)を完走するには、車両の信頼性とチームの連携が不可欠。多くのチームがこの難関を乗り越えたことは、チームの努力と成長の証です。
来年に向けた挑戦はすでに始まっている
会場で話を聞いた学生たちは、大会終了後すぐに来年に向けた車両の設計やデザインを始めると語っていました。「今年の反省を活かして、もっと軽量化したい」「新しいモーター制御に挑戦したい」など、すでに次のステップを見据えている姿に、私も胸が熱くなりました。
この大会は、単なる競技ではなく、未来の技術者を育てる教育の場でもあります。自ら考え、作り、走らせるという一連のプロセスを通じて、学生たちは実践的なスキルとチームワークを身につけていっていることを実感しました。
最後に
皆さま、本当にお疲れ様でした。また、感動をありがとうございました。
灼熱の太陽の下、汗を流しながら車両と向き合う姿は、まさに“未来を創る力”そのもの。来年はどんな革新が見られるのか、今から楽しみでなりません。
(C) 2025 自動車技術会
お読みいただきありがとうございました。
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