東京新拠点への挑戦!チームの垣根を超えるシステム開発〈後編〉| 運営本部 本部長 山田 旗彦
「“ALL for ONE SPOON” 食の可能性をデジタルで広げ、『一さじの喜び』を届け続ける」
食事を通して人々に生きる喜びを届けるべく、高齢者福祉施設や医療機関向けに食事サービスを提供する、株式会社ナリコマホールディングス(以下、ナリコマ)。大阪府大阪市に本社を構え、関西を中心に成長を続け、この春からは東京拠点にも力を入れ、全国にサービスを拡大してきました。
今回はナリコマ 運営本部 本部長 山田 旗彦のインタビューの後編。ナリコマのシステム開発ならではの魅力、そして新たに立ち上げるシステム開発チームの東京拠点について、詳しく語ってもらいました。
※前編はこちら
なお記事の執筆には、株式会社ストーリーテラーズさんにご協力いただきました。
果敢に挑戦できる風土がある。だから会社が成長する![]()
実を言うと、「この取り組みを行って良かったな」と一つに絞れるような仕事は、あまり思い浮かばないんです。というのも、ナリコマはとにかく会社の成長スピードが早く、何かひとつのシステムを改善しても、すぐにそのキャパシティを超えて成長する。
一般的な会社であれば、基幹システムは10年、長ければ20年ぐらい使い続けることもあります。しかし、ナリコマは5年周期で見直していかないと、システムの機能が追いつかない。そのくらいのスピードで、会社が右肩上がりに成長しているんです。
その対応は大変なこともありますが、ナリコマの面白いところでもあります。目的やゴールが明確であれば、多少チャレンジングでも「やってみよう」と後押ししてくれる。やりたいことがあれば、全部やらせてもらえる。
というのも、当社の会長は、もともと「年度予算を決めて、その中で予算を運用する」というやり方が好きではないんです。その都度、必要な取り組みには投資するし、不要だと思えばすぐに見直す。ですから、都度稟議を上げて、その内容をしっかり伝えれば、追加で必要な予算を投資してくれるんです。
ソフトウェアの開発や改善は、目に見える成果を出しづらいもの。どんなにお金をかけても、紙1枚の報告書でしか実績を説明できないんです。しかし、ナリコマには「見えなくても信頼して任せてくれる」風土がある。エンジニアにとっては、取り組みたいことに非常に挑戦しやすい環境です。
20年前から取り組んでいたDX化![]()
ナリコマはいい意味でエキセントリックな会社だと思います。ITに対する理解も投資も、常に時代の先を走っている。
最近よく「DX」と言われていますが、私たちからすると「ナリコマは20年前からDXに取り組んできた」という感覚です。20年前から、外部のパッケージソフトを自社開発ソフトに切り替え、現場の声をもとに改修を重ねてきました。
そのナリコマが今も「DX化」を掲げるからには、もっと高みを目指すべきだと考えています。世の中のDXのレベルでは足りない。先駆者として、もっと先を見据え、進化し続けなくてはならないですね。
3つの部署がシナジーを生み出す東京新拠点![]()
今回の東京オフィスのシステム開発チームの新規立ち上げは、営業・デジタルマーケティング・エンジニアの3つの部署が同じフロアで一つのチームとして協業する、これまでにない挑戦。お客様の声が直接聞こえる距離で開発できる環境を整備し、「こんな機能が欲しい」という営業メンバーの声に対して、「この仕組みで実現していきましょう」とエンジニアが即座に応えるようなシナジーを生み出せたらいいですね。
複数のチームのメンバーが顔を合わせて活発にアイデアを出し合い、トライアンドエラーを繰り返しながら、システムをつくり上げていく。そんなスタートアップのような楽しさがありながら、企業の安定性が確保されているので、新しい挑戦にはぴったりの環境です。
私には「ルンバ方式」と呼んでいる仕事への取り組み方があります。お掃除ロボットは、最初に掃除する道筋を熟考するのではなく、まずは進んで、壁にぶつかったらすぐに方向転換してまた進みます。それを高速で繰り返すことで、たとえ複雑な形の部屋であっても、しっかりきれいになりますよね。
このように、最初から正解を狙うよりも、トライアンドエラーを高速で回していった方が、最終的には一番早く良い形にたどり着けると思うんです。
ナリコマは、その「失敗とやり直し」を許容してくれる前向きな会社です。ですから、挑戦したいことがあれば、どんどんトライしてほしいですね。
リアルなコミュニケーションから新しい価値を生み出そう!![]()
東京は技術とトレンドの発信地です。全国のエンジニアの約4割が東京に集中し、アジャイル開発などの最新手法の求人も圧倒的に多い。私たちはそんな東京を起点にし、常に新しい技術を取り入れながら、開発を進めていきたいと考えています。
ゆくゆくは東京オフィスと大阪本社のエンジニアどうし、開発のトレンドや新しい技術の情報を交換しあい、お互いが高めあえるような体制にしていきたいですね。
東京オフィスでは、SFAやCRMなどのセールス系システムの開発拠点として中心的な役割を担っていただきます。単なる機能開発ではなく、営業活動データと製造部門の生産計画を連携させたり、お客様が意識しなくてもデータが蓄積される仕組みを構築したり、経営判断に直結するシステム開発を手がけていただきたいと考えています。
東京オフィスのエンジニアは、「人とのコミュニケーションを楽しめる方」にぜひ活躍してもらいたいですね。上流工程では、対話からヒントを見つけて形にしていくことが重要になります。営業やマーケティングのメンバーとの何気ない会話から生まれるひらめきを大切に、新しい価値を生み出してほしいです。そのため、週2、3回程度の出社が可能な方に来ていただきたいです。
異なるチームのメンバーとのリアルなコミュニケーションから、新たなナリコマの魅力を創造していく。技術の最前線でスピード感を持ってシステムをつくる、このような面白い機会はそうそうありません。
東京での「第二創業」を、私たちと楽しみながら担ってくださる方と出会えることを、心からお待ちしています。
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[執筆・校正・取材]株式会社ストーリーテラーズ 平澤 歩
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