福田 敦彦/ライフデザイン事業部(トータルフューチャーヘルスケア) シニアアソシエイト
秋田大学大学院 理工学研究科 生命科学専攻を修了後、2021年に東北テクノアーチ株式会社へ入社。知的財産の事業化提案営業に携わり、幅広い分野の先端技術を社会へつなぐ役割を担当。2024年8月、より広い視点で事業開発に挑戦するためイーソリューションズへ転職。ライフデザイン事業部にて、「トータルフューチャーヘルスケア(TFH)」の事業開発に取り組む。
イーソリューションズ入社を決めた理由
研究とビジネス、その両方に向き合う仕事を求めて
学生時代、予期せぬ病気を経験したことから、疾患の原因を追求したいという想いがありました。大学・大学院では生命科学を専攻し、研究分野に没頭。しかし、新卒時の就職活動では、スターバックスでのアルバイトを通じて感じた「人を動かす仕事」に興味が広がり、営業職を中心に検討していました。
そんな中、たまたまTLO(技術移転機関)でのインターンシップを経験できる機会を得ました。それは、「まだ世に知られていない技術を社会へ届ける」という、とても新鮮で魅力的な仕事でした。研究と対人スキルを活かせることに惹かれ、新卒でTLOである東北テクノアーチに入社を決めました。
意思決定者を動かす力を身につけたい
前職では専攻の生命科学にとどまらず、幅広い技術分野に触れ、知識を深めながら提案スキルを磨いてきました。ただ、技術の優位性をアピールするのみでは事業化につながらないことを痛感し、次第に「企業の意思決定者の視座をもっと学びたい」というキャリアの目標ができていきました。そこで、転職活動を進める中で出会ったのがイーソリューションズでした。
設立間もない子会社であるトータルフューチャーヘルスケア(TFH)では、大手企業や国内外のスタートアップの意思決定者と直接連携しながら、新規事業を創ることができます。この環境なら、自分が追い求めていたキャリアの目標を実現できると確信し、入社を決意しました。
現在の業務内容とやりがい
ライフデザイン事業部に所属しながら、トータルフューチャーヘルスケア(以下、TFH)の事業推進を担当しています。具体的には、次の2つのプロジェクトに深く関わっています。
転倒検知システム実証実験の運営
急変の早期発見サービスの中で、住空間での転倒事象を早期発見する転倒検知システムの実証実験を進めています。私は介護施設や社員寮などでの実証実験を管理・推進し、そこで得られたデータを基にデバイス開発元への技術改良依頼やオペレーションの検討を重ねています。
また、新たな実証実験の計画立案や、クライアントとの課題整理・合意形成も担当しています。サービス導入を想定した現場とTFH社内の事業開発チーム、システム開発チーム、外部の技術開発企業をつなぎ、より実用性の高いサービスを目指して試行錯誤する毎日です。
不動産業界向けの新規事業提案
もう一つ、不動産事業を行う企業向けに、転倒検知システムを標準搭載した新しい住宅モデルの提案を行うプロジェクトも担当しています。提案先企業の経営幹部に向けたプレゼン資料の作成から、戦略設計、提案活動まで、一連の業務に帯同し、経営層向けの提案の手法を学んでいます。資料作成においては、TFHのマネジャーや社長という社内の上位者との壁打ちを繰り返し、精度の高い提案内容に仕上げています。
「若手でも経営者の視点を学べる」魅力的な環境
入社してから痛感しているのは、若手でもプロジェクトの中心に立ち、クライアント企業の意思決定者と直接向き合う機会を持てることの素晴らしさです。
私たちが提案する先は、主に大手企業の経営幹部の方々です。このような方々に提案する際は、単なるアイデアではなく、実現可能性のある戦略や計画を説得力のある形で示す必要があります。そのため、TFH社長でありライフデザイン事業部長でもある藤本さんやマネジャーと意見を交わしながら、提案の骨子を磨き上げています。
一つひとつの提案経験やプロジェクトを通じて、少しずつ経営者の意思決定に寄り添う方法を学ぶことができています。若手だからと補佐的な役割にとどまるのではなく、大きな裁量をもって進められる環境がある。それがイーソリューションズの大きな魅力だと感じています。
今後もっと挑戦したいこと
上述の通り、日々の仕事の中で経営者の視座を実践で学ぶことができており、転職時に望んだ通りのことができていると感じています。
一方で、特に実証実験では、検証の協力者や被験者の方々の“生の声”を聞き、自分の目で技術やサービスの精度を確かめられる機会を得られています。この経験は、自分のキャリアの価値観を上塗りするような、想定外の学びとなりました。
現場の声をプロジェクトに反映できる点に非常にやりがいを感じていますし、現場感覚とビジネス視点を掛け合わせ、より良いサービスを創りたい、技術選定プロセスへの関与も、さらに増やしていきたいと考えるようになりました。
自分たちが胸を張ってお勧めできるサービスを作り、社会へ広く届ける。それが、私たちの価値だと思っていますし、そこにチャレンジしたいです。
メッセージ:専門性を活かし、社会に新たな価値を生む事業創り
研究や技術への探求心は、社会を変える力を秘めています。イーソリューションズでは、その専門性を活かし、新たな価値を生むプロフェッショナルを求めています。福田さんのように、技術とビジネスの架け橋となり、ともに未来を創り上げませんか?
編集後記:挑戦と学びが新たな価値を生み出す
福田さんのストーリーには、「自分の中にある専門性を活かして、どれだけ社会に貢献できるか」を問い続ける姿勢が見えました。技術視点、現場感覚、そして意思決定者を動かすビジネス視点―これらを掛け合わせて価値を創出する取り組みは、当社の未来を支える大きな力となっています。 こうした挑戦を積み重ねる一人ひとりの社員が、イーソリューションズの確かな基盤を築いています。