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なにをやっているのか

「予測不能な未来を楽しもう」をコンセプトに、現在7人の起業家メンバー(ラボメンバー)と1名の事務局メンバー(コーディネーター)が着任し、それぞれの事業や役割に邁進しています。 2017年に南相馬市から株式会社小高ワーカーズベースが運営を受託し、事務局を発足、その後約3年間で様々なことに取り組んできました。 まずは、地域資源や課題を棚卸するワークショップを開催し、プロジェクト設計の種づくり。そして事務局の核を担うコーディネーターの採用募集、着任。 コーディネーターが活動をはじめてからは地域資源の活用や、課題の解決にフォーカスしたプロジェクトの設計からはじまり、説明会の企画・運営、選考などの募集採用活動に取り組みました。 起業家メンバーが着任してからは、拠点の運営や事業サポート、情報発信や地域住民・行政とのつなぎなどを事務局として支援しながら、それぞれの事業が自走し、任期後も地域で持続できる未来を目指し、ビジネスを作っています。 ◆NCL南相馬 2019年度活動報告書 2019年度末に、これまでの活動やメンバーへのインタビューを掲載した活動報告書を作成しました。より詳しい活動概要を知りたい方は、下記URLよりご覧ください。 https://drive.google.com/file/d/1dth34QpvAScV8qdPA4mi56RwGfdfzbdD/view?usp=sharing ◆起業家メンバー(ラボメンバー)と事務局メンバー(コーディネーター)の役割 どちらのメンバーも総務省の地域おこし協力隊の制度を活用し、最大3年間報酬をもらいながら活動するという立場は共通しますが、それぞれ役割が異なります。 ・起業家メンバー(ラボメンバー) 自身の推進するプロジェクトが任期後も地域で自走していくよう、活動します。 プロジェクトによって方法は様々ですが、着任後リサーチやステークホルダーとの関係構築からはじまり、イベントの企画運営やプロダクトの開発、資金調達や拠点の整備、サービスのローンチや店舗運営などまで、スピード感をもって取り組みます。 ・事務局メンバー(コーディネーター) 各関係機関や異なる立場との折衝・連携をしながら、上記起業家メンバー(ラボメンバー)をサポートし、伴走します。 ワークスペースの運営や勉強会の企画、市内外への広報、地域住民や行政との連携、事務局独自プロジェクトの推進などが主な活動です。 ◆今後の展望 起業家メンバー(ラボメンバー)の推進するビジネスは、どれも独自のアイデアが盛り込まれ、前例がないものばかりです。 独創的なアイデアを現実に実装するためには、いくつもの壁や困難を乗り越えなければなりません。そんなハードな状況に、一人で立ち向かうのではなく、同じく起業を目指す仲間や事務局メンバーと共に楽しみながら取り組む。そんな風景が生まれることが、新しい地域のあり方を作っていくと信じて活動を続けていきます。

なぜやるのか

◆1000人を雇用する1つの企業より、10人を雇用する100の多様な企業を NCL南相馬が拠点とする南相馬市は東日本大震災と原発事故により甚大な被害を受け、住民避難に伴う人口流出と同時に産業の流出・廃業も多く起きました。まちが住民にとって住みやすい場所となり、暮らしを育むためには、衣食住を賄う商業施設を始めとした事業や産業の存在が欠かせません。 事業や産業を生み出す際、企業誘致といった方法が考えられます。しかし、1000人雇う企業を1社誘致する方法では、再び災害や事業環境の変化が起こった時、その大企業は撤退してしまいます。その後残されるのは、自ら事業を興すことが出来ず、結果的に仕事を求めてその地域から出ていかざるを得ない人たちでしょう。 わたしたちは、1000人を雇用する1つの企業に依存する地域ではなく、10人を雇用する100の多様な事業者が躍動する、自立した地域社会の実現を目指しています。 ◆「起業家コミュニティ」の必要性 この地域で100の多様な事業を生み出すためには、「同じ価値観を共有し切磋琢磨し合える起業家コミュニティ」が必要だとわたしたちは考えています。 困難や壁に直面したときに、同じように起業を目指す仲間がそばにいて刺激をもらったり、足りないスキルを補いあったりしながら困難を乗り越えていく。そんな風景が日常になれば、自然と100の事業がうまれていくだろうと思っています。

どうやっているのか

◆NCL南相馬が大切にしている価値観 ・変化はコントロールできない。変化に振り回されるのではなく、先んじて自ら変化しつづけよう。バージョンアップし続けよう。 ・挑戦は尊い。挑戦者はすべからく応援しよう。 ・どんな場面でも経験と学び・成長の機会ととらえ、楽しむ心を持ち続けよう。 ・理想を追求し、実現するための情熱を燃やし続けよう。 ・相手の考え、価値観、リソースを自分のことのように大事にしよう。尊重しよう。