市場の声をどうプロダクトに落とし込むか|はなびAIのプロダクト部門の考え方
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こんにちは。はなびAI株式会社 プロダクト担当です。
はなびAIでは、HatiLabやHajiBoxといったプロダクトを通じて、AI、HPC、エッジコンピューティング、ロボティクス領域における研究開発と現場でのAI活用を支える取り組みを進めています。前回の記事では、マーケティング担当より、展示会や商談、情報発信を通じて得られる市場の声をどのように社内に共有しているのかについてご紹介しました。
今回は、プロダクト部門の視点から、そうした市場の声をどのように受け止め、プロダクトづくりに活かしているのかについてお話しします。
目次
プロダクトづくりに正解はない
市場の声をそのまま機能にするわけではない
HatiLabで考えていること
HajiBoxで考えていること
優先順位を決める難しさ
部門を越えて考えること
まだ完成していないからこそ、面白い
今後に向けて
プロダクトづくりに正解はない
HatiLabやHajiBoxが関わる領域は、まだ市場としても技術としても変化の大きい分野です。AI、HPC、エッジAI、ロボティクスといった技術は日々進化しています。一方で、実際の現場で求められることは、業界や利用環境によって大きく異なります。そのため、最初から完璧なプロダクトの形が決まっているわけではありません。大切なのは、仮説を立て、外部の声を聞き、技術的にできることを確認しながら、少しずつプロダクトの形を具体化していくことだと考えています。
市場の声をそのまま機能にするわけではない
展示会や商談、パートナー企業との会話の中では、さまざまな要望や意見をいただきます。ただし、外部からいただいた声をそのまますべて機能として追加するわけではありません。
- その要望は一つの企業だけの課題なのか。
- 他の業界や現場にも共通する課題なのか。
- 今すぐ対応すべきことなのか。
- 将来的に重要になるテーマなのか。
- 技術的に実現可能なのか。
- プロダクト全体の方向性と合っているのか。
こうした点を整理しながら、何を優先すべきかを考えています。
プロダクトづくりでは、「声を聞くこと」と同じくらい、「整理して判断すること」が重要だと感じています。
HatiLabで考えていること
HatiLabは、HPCやAI向けの計算リソースを管理・活用するための統合計算ソフトウェアプラットフォームです。研究機関、大学、企業のR&D部門などでは、AI学習、シミュレーション、大規模データ処理、モデル評価など、さまざまな計算タスクが発生します。その中で、計算リソースの管理、タスクの実行、進捗確認、ログ確認、結果の整理といった運用面の課題があります。HatiLabでは、こうした課題に対して、単に多機能な管理画面をつくるのではなく、実際の研究開発フローの中で使いやすい形を考えることを大切にしています。
- 利用者がどのタイミングでタスクを投入するのか。
- どの情報を見たいのか。
- エラーが起きたときに何を確認したいのか。
- チームで利用する場合、どのような管理が必要になるのか。
こうした具体的な利用場面を意識しながら、プロダクトの方向性を検討しています。
HajiBoxで考えていること
HajiBoxは、現場でAIを動かすためのエッジAIコンピューティング基盤です。AI検品、監視、自動巡回、測量、インフラ点検など、現場に近い場所でAIを活用するユースケースを想定しています。エッジAIの難しさは、利用される現場によって条件が大きく変わることです。
- 屋内なのか、屋外なのか。
- 通信環境は安定しているのか。
- どのようなカメラやセンサーと接続するのか。
- どの程度のリアルタイム性が必要なのか。
- どのようなAIモデルを動かすのか。
- 導入後、誰がどのように運用するのか。
HajiBoxでは、こうした現場側の条件を意識しながら、AIを実際に動かせる形にすることを目指しています。単に性能の高いハードウェアを提供するだけではなく、現場で使われることを前提に、構成や運用のしやすさも考えていく必要があります。
優先順位を決める難しさ
スタートアップのプロダクトづくりでは、やりたいことも、やるべきことも多くあります。しかし、すべてを同時に進めることはできません。だからこそ、何を先に進めるべきかを考えることがとても重要になります。
- 技術的に重要なこと。
- 市場から求められていること。
- 将来的な事業展開につながること。
- 今のチーム体制で現実的に進められること。
こうした複数の観点を見ながら、優先順位を整理しています。
プロダクト部門では、マーケティングや事業開発、技術チームと情報を共有しながら、今どこに注力すべきかを考えています。
部門を越えて考えること
HatiLabやHajiBoxのようなプロダクトは、一つの部門だけでつくれるものではありません。マーケティングは、市場の反応や外部の声を集め企業や研究機関との対話を通じて、具体的な課題や導入可能性を整理します。
プロダクト部門は、実現方法や開発上の論点を検討しそれらの情報をつなぎながら、プロダクトとして何をどう形にしていくかを考えます。
それぞれの役割は異なりますが、最終的には同じ方向を見ながら進めることが大切です。
はなびAIでは、部門を完全に分けて考えるのではなく、必要に応じて相談しながらプロダクトづくりを進めています。
まだ完成していないからこそ、面白い
HatiLabもHajiBoxも、まだ成長途中のプロダクトです。完成されたものをただ運用する段階ではなく、これからさらに改善し、形を整えていく段階にあります。だからこそ、大変なこともあります。仕様が変わることもありますし、外部の声を受けて考え直すこともあります。一方で、自分たちの判断や行動がプロダクトの方向性に反映されやすいフェーズでもあります。
- 何をつくるべきか。
- 誰に届けるべきか。
- どのような価値を提供すべきか。
こうした問いに近い距離で関われることは、今のはなびAIならではの面白さだと思います。
今後に向けて
はなびAIでは、今後もHatiLabやHajiBoxを中心に、AI、HPC、エッジAI、ロボティクス領域でのプロダクトづくりを進めていきます。市場の声を聞きながらも、ただ要望を積み重ねるのではなく、プロダクトとして本当に価値のある形を考えていくこと。技術的な実現可能性と、現場での使いやすさの両方を見ながら判断していくこと。研究開発と現場でのAI活用をつなぐプロダクトとして、少しずつ実用的な形に近づけていくこと。これからも、こうした考え方を大切にしながら、プロダクトづくりに取り組んでいきます。
今後もWantedlyを通じて、はなびAIのプロダクト開発や事業活動について発信していきます。