今回は、COOの林さんにインタビューをしてきました。
電気機器のメンテナンス現場から、オーストラリアでのワーキングホリデーを経て、IT業界へ足を踏み入れた林さん。COOを務めながら、自らもAIシステム開発の現場に立つプレイングマネージャーとして活躍する彼が、いかにして強いエンジニア組織を作ってきたのか。林さんのこれまでの歩みと、 ERASの魅力、今後の展望についてお話を伺いました。
経営者を助けたい。ワーホリでの出会いがIT業界への入り口に
——新卒で社会人になられてからのキャリアを教えてください。
大学卒業後は、電気関連の会社に入社し、大型機械のメンテナンスを担う現場監督として約3年間働いていました。責任あるポジションを任せてもらい、仕事自体にもやりがいは感じていました。
ただ一方で、組織の雰囲気はどちらかというと保守的で、「このまま定年までの道のりが、なんとなく見えてしまった」感覚があったんです。
もちろんそれが悪いわけではありません。でも当時の自分には、どこか物足りなさがあった。
そこで、「今しかできない挑戦をしてみたい」という想いが強くなり、思い切って会社を離れ、オーストラリアへ1年間のワーキングホリデーに行きました。
——ワーホリからIT業界へ飛び込んだきっかけは何だったのでしょうか?
オーストラリアでは、バリスタや飲食店のホールなど、接客業に従事していました。そこで出会った、2人の経営者の存在が、今のキャリアの原点になっています。
一人は、ビジネスセンスに長けた敏腕経営者。もう一人は、人柄は本当に素晴らしいのに、経営はあまり得意ではなさそうな方でした。
その姿を間近で見ているうちに、「能力や想いがあっても、それを支える仕組みがなければうまくいかないこともあるんだ」と気づいたんです。
そして同時に、「こういう人を技術で支えられる存在になりたい」と思うようになりました。
これから確実に成長していくであろうITの分野なら、自分の英語力も活かせるかもしれない。挑戦するなら今しかない。そう考え、日本に戻った後、IT業界へ飛び込む決意をしました。
惹かれたのは「社長の人柄」。ERASでの挑戦とCOO就任の裏側
——そこからERASに入社された経緯を教えてください。
SES企業に入社し、ネットワークインフラやセキュリティ機器のサポートエンジニアとして3年間の経験を積みました。現場での対応力や技術的な基礎を磨くことができた、貴重な時間だったと思っています。
ERASとの出会いは、前職の同期からの紹介がきっかけでした。
正直なところ、当時は強い転職意欲があったわけではありません。
しかし、一度話を聞いてみようと社長にお会いしたことで気持ちが変わりました。
事業の話以上に印象に残ったのは、その人柄でした。会社の未来をまっすぐに語る姿勢と、社員一人ひとりに本気で向き合おうとする姿勢。「この人と一緒に挑戦してみたい」と自然に思えたんです。
結果として、他社を見ることなく入社を決めました。条件ではなく、誰と働くかで選んだ転職でした。
——入社後はどのような業務を担当し、COOに就任されたのですか?
入社後は、まず情報システム部門で半年から1年ほど業務を担当しました。社内のIT環境を整えながら、組織全体の動きや課題を内側から理解する期間でもありました。
その後、より事業の中核に関わる領域に挑戦したいという想いから、自ら手を挙げてAIシステム開発部へ異動した後、約1年前にCOOに就任しました。
「現場の温度感を知る」プレイングマネージャーとしての信念
——現在はCOOと現場のエンジニアを兼任されているそうですね。割合はどのくらいですか?
体感としては、経営に関わる業務が3〜4割、現場のエンジニア業務が6〜7割ほどです。肩書きとしては経営側ですが、あえて現場にも立ち続けています。理由はシンプルで、現場の温度感を知らずに正しい判断はできないと思っているからです。
数字や資料だけでは見えないことが、現場にはたくさんあるので、エンジニアとして手を動かし、お客様と向き合い、チームの空気を肌で感じる。
その積み重ねがあってこそ、経営としての意思決定にも説得力が生まれると考えています。
どちらかを選ぶのではなく、あえて両方を持つ。それが今の自分のスタンスです。
——技術面で今一番向き合っている課題は何でしょうか?
やはり、AIの進化スピードにどう追いつき続けるか、という点です。
正直に言ってしまえば、すべてを追いかけるのは不可能です。だからこそ、情報収集の仕組み化に力を入れています。
具体的には、AIにあらかじめ自分が必要とするテーマや条件を設定しておき、コマンド一つで複数の媒体から最新情報を自動取得できるようにしています。これにより、以前であれば2時間かけて記事や論文を探していた作業が、今では1分ほどで整理された状態で手元に届くようになりました。
大切なのは「努力量」よりも「構造化」。
変化が激しい時代だからこそ、追いつくための仕組みを作ること自体が、エンジニアの仕事なのかもしれません。
逆境を乗り越えた強いチーム。属人化を脱し、次なるステージへ
——ERASのエンジニア組織での課題や、強みについて教えてください。
「会社としての一体感をどうつくるか」は常に向き合っているテーマです。
SESというビジネスモデル上、社員の約9割がクライアント先に常駐しています。だからこそ、現場ごとに環境も文化も違う中で、会社との接点が薄くなってしまえば、帰属意識も生まれにくい。
その課題に対して、私たちは待つのではなく、意図的に接点を設計しています。
例えば、定期的な帰社日を設け、メンバーが自ら提案した技術テーマをみんなで議論・実装する場をつくっています。会社が一方的に用意する場ではなく、「自分たちでつくる場」にしているのが特徴です。
一方で、組織の強みは、逆境への強さだと思っています。
これまで厳しい局面を経験してきたメンバーが多いため、トラブルが起きても慌てるのではなく、「これからどうする?」と前向きに対話ができます。
また、最新トレンドへの感度も高く、AIを積極的に活用しながらお客様に価値提供してきた実績もあります。
変化を恐れず、使えるものはすぐ試す。そんな空気があります。
——今後さらに伸ばしていきたいポイントはありますか?
これから取り組んでいきたいのは、「属人化の解消」です。
今までは、個々のエンジニアの対応力に支えられてきた部分も正直あります。ただ、それに頼り続ける組織では持続的な成長は難しいのが事実。
なので、クリエイティビティや個人の強みは残しつつ、個人の頑張りに依存する組織ではなく、仕組みで強くなる組織へ。いまはその過渡期にいます。
——最後に、ERASにはどのような方が合っていると思いますか? また、求職者へのメッセージをお願いします。
ERASに合うのは、変化を前向きに楽しめる人だと思っています。
IT業界はもちろん、AIの進化によって環境は目まぐるしく変わっています。その中で、「様子を見る」のではなく、「まずやってみよう」と一歩踏み出せる人。完璧でなくてもいいので、成長したいという欲を持っている人とは、きっと相性がいいはずです。
組織としては、20代後半から30代前半〜中盤のメンバーが中心で、年齢が近い分、率直に意見を言い合える風通しの良さがあります。綺麗事だけで終わらせず、必要なことはきちんと伝える。でも、その根底にはリスペクトがある。そんな関係性が築けています。
私たちはまだ発展途上の組織です。だからこそ、「完成された場所で働く」のではなく、「一緒につくっていく」ことに面白さを感じられる人と出会えたら嬉しい。
少しでも共感する部分があれば、まずは気軽にお話ししましょう。
選考というよりも、お互いのこれからをすり合わせる時間になればと思っています。