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想いを原動力に、違和感をアイデアに【ANY代表インタビュー】


高性能マシンを中心としたエステを軸に、補正下着や化粧品の開発・販売など、人々の『キレイ』をサポートするために誕生した株式会社ANY。

目指すのは、『だれでも気軽にエステに通える世界をつくる』こと。

エステとはこうあるべき、という固定概念を覆し、新規会社だからこそできるスタイルでエステ業界の課題を解決していく会社だ。

エステのスタンダードを変えたいと語るANY代表の中島。

静かに淡々と、だけど確かに感じるその熱は、いったいどこから来ているのか…

彼がエステ業界にかける想いの強さ、その核の部分に迫っていきたい。

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【インタビュアー/ライター】

ー伝えたいことを、伝えたい人に、文章で響かせる会社ー
株式会社ストーリーテラーズ
ストーリーライター 庄子加奈子

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乱暴にいうならば、「不合理をぶっとばしたい」

今の日本で、日常的にエステに通える人たちは、ごく一部。

なぜなら、『エステ=贅沢なもの』という常識があり、実際の施術単価も高額なものが多いからだ。

でも、それでいいのだろうか。

本来エステというのは、『キレイになりたい』と願うすべての人のためにあるべきではないのか。

美は一日にしてならず…

日常的なメンテナンスが美しさを磨くカギとなるのに、なぜ、多くの人が日常のなかにエステを取り入れられずにいるのだろうか。

中島は、この状況を変えたいと思った。

「高額なお金を払える人しかキレイになれない世の中なんて、そんなのおかしいじゃないですか」

そう語る中島からは、怒りにも似た闘志を感じた。

「内面からにじみ出てくる美しさの源泉は、自己肯定感だと思います。僕たちは、だれもが気軽にエステに通える世界をつくることで、女性が自分に自信を持ち、本来の美しさを取り戻すお手伝いをします。

僕たちならきっとできる。

今までのエステ業界には無い独自の視点でアプローチし、知恵と工夫で必ず実現してみせます」

彼は本気でエステ業界にイノベーションを起こそうとしているのだ。


失敗や後悔が教えてくれた『僕の使命』

「僕、人の気持ちや痛みがわからない子どもだったんです。まわりにたくさん迷惑もかけてきました」

学生時代の自分を振り返り、そう話す中島。

気にかけてくれた人たちと向き合うこともできず、現実と向き合うことができなかった幼稚な自分。

そんな自分に嫌気がさし、

「いつまでもこのままではいられない。変わりたい。人の気持ちに寄り添い『だれか』に必要とされる人間になりたい

そう、強く思うようになっていった。

そして高校時代、進学を機に心理カウンセラーの道をめざし、専門学校で2年間医療心理学の勉強に没頭した中島は、専門学校3年目の実地研修先として訪れた介護病院で、この業界の現実を目の当たりにすることとなる。

「今は職場環境も随分と改善されていると思いますが、20年前は全く違っていて…この環境で将来家族を養っていくことは無理だ、と感じ、結局、福祉業界に進むことを諦めました」

あれほどがむしゃらに勉強してきた心理学の道を、志半ばで諦めることとなる。

中島にとってこれが、人生で最初の大きな挫折経験となった。

「その後は一気に方向転換し、就職活動で縁のあったセキュリティ会社に就職しました

新卒で心身ともにフレッシュだった中島は、とにかく一生懸命に目の前の仕事に打ち込んだ。

その結果、管理担当役員に抜擢され、周囲の期待に応えるべく、寝る間も惜しんで仕事に没頭していった。

そして、誰の目から見ても順風満帆な出世コースを歩んでいた矢先、まさかの出来事が中島を襲う。

会社が倒産したのだ。

「当時、管理部の担当役員だった僕は、約170人の社員に解雇通告をする役割を任されました。家族や自身の生活のために必死で働いている50~70代の人生の先輩たちのクビを、20代の自分が切らなければならない。

仕事だから仕方がないとは言え、社員の皆さんに対して、自分がもっとできることがあったのではないか…と、今でも考えてしまうことがあります」

専門学校時代、心理カウンセラーの道を諦めた時のように、中島は、またもや道を失った。

人生二度目の挫折だ。

とは言え、この経験から中島は、経営する上で大切なことに気づくことができたと言う。

「経営者の判断により、多くの社員やその家族が路頭に迷うことになる。だからこそ経営者は、自分のエゴで経営を行ってはいけないと強く感じました。

と同時に、『人が進んでやりたがらないけれども、絶対に誰かがやらなければならない仕事』がある。それを自分が引き受けて、しっかりと向き合うことで、『だれか』を救うことができる。

だったら僕は、そういった汚れ仕事も進んで受け入れる人間になろうと、その時思ったんです」

そうして中島は、次への一歩を踏み出していく。


嫌われ役だからこそ紡げる、再生の物語

その後、中島の人生を大きく変える出会いがあった。

「人材紹介会社から紹介されたある経営者によって、人生が大きく変わりました。その人は、豪快で面白く、人や事業とまっすぐ向き合う人。

話をしてすぐに、『この人と一緒に働きたい』と思いました。

それが、中央電力の創業者であり当時代表の、中村誠司という人でした」

兄貴肌で面倒見の良い中村の元には、当時、後輩経営者から事業の相談がたくさん寄せられていた。

中村は彼らをサポートするべく、事業再生や経営支援を行う組織を新設。

その責任者になるべく、中島は自ら手をあげた。

「事業再生や経営支援は、生半可な覚悟でできるわけではありません。未来ある起業とは違って、厳しい現実と向き合いながら嫌われ役を買って出ることも多く、誰もが進んでやりたがらない仕事でもあります。だからこそ、僕の出番だと思いました」

中島はかくして、事業再生事業に取り組み始めた。

最初に担当したのは、結婚相談所の事業再生だった。

「そこで初めて、お客様がどんな想いで、どれだけの期待を込めて、結婚相談所にお金を支払って下さっているかがよく分かりました。決して安い金額ではない中で、その会社を信じてお金を払って下さっている。そのお客様の想いを、会社は絶対に裏切ってはならない、と気づいたんです」

経営者は、社員やその家族の生活を守るだけではなく、お客様の人生をも預かっている。

その大きな責任を肌で感じながら「この会社を倒産させてなるものか!」と、必死で事業再生に取り組んだ結果、

その企業は大手結婚相談所に事業承継され、今もなお、多くの人達の想いに寄り添い続ける会社として存続しているという。

「いろんな挫折や失敗があったから、今の自分があるんです」

と、中島。

続けてこんな想いを話してくれた。

「こうした経験があったからこそ、自分が事業を経営する上で、本当に大切にしたいことに気づくことができました。今回のエステ事業も、従業員のため、お客様のため、失敗する訳にはいかないですから。絶対に成功させます!」

挫折や後悔を経験しているから強くなれる。

中島は、その言葉を自分の人生をもって体現している人。

そして誰かの力になること、不平等や不合理を解決することを使命としている人でもある。

「エステのスタンダードを変えたい」という次なる目標は、中島の生き方そのものなのかもしれない。


めざすは業界ナンバーワンのエステKING

「僕、エステ王になりますよ」

飄々と、でも少し照れくさそうに語る、ANY代表の中島。

「女性の内面、自己肯定感からにじみ出る美しさ。それが、その人の持つ本来の美しさだと思います。僕たちがエステ業界の常識を覆すことで、多くの女性を笑顔にしていきたいんです。

あ、あと、エステ王になった後のことも、実は考えているんですよ」

と…

エステ業界を一新した後、彼はまた新しい業界の不合理を正しにいくのだろう。

中島が見据える未来を、この先も追っていきたい。

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