目次
AIが広がるほど、必要になる仕事
第1章ー日常は、インフラの上で動いている
私たちが、関わっている場所
第2章ーなぜ、いま選ぶ価値があるのか
第3章ーどんな仕事をするのか
第4章ーキャリアの広げ方は、一本道ではない
業務の幅を広げる
職務の幅を広げる
技術の幅を広げる
第5章ー地味さの裏にある、確かな価値
こんな方に、向いています
おわりにーその裏側に、あなたがいる
AIが広がるほど、必要になる仕事
生成AIに一行打ち込むと、数秒で答えが返ってくる。もう誰も、その速さに驚きません。けれどその一行の裏では、世界中のデータセンターで膨大な数のサーバーが動いています。同じ瞬間に世界中から投げられる、何百万という問いかけ。それを一台残らず捌き切って、答えを返す。これは当たり前のことではありません。
その「止まらないはず」が、止まることもあります。2025年には、世界中で使われるクラウド基盤の障害で、無関係に見える無数のサービスが連鎖的にダウンしました。別の日には、ネットワーク基盤の不具合だけで、誰もが知る巨大サービスや生成AIまでもが世界中でエラーを起こしています。普段は表に出ない「土台」が少し揺らぐだけで、世界はあっけなく止まります。
ここで考えたいのは、その土台を誰がつくり、支えているのかということです。膨大なアクセスを捌けるよう基盤を設計し、24時間体制で監視し、問題が起きる前に手を打つ。この役割を担うのが、ITインフラエンジニアです。
そして、ここが重要な点です。AIは、この土台の上でしか動けません。AIがどれだけ普及し、高度になっても、それを動かすサーバやネットワークを設計し、安定して動かし続ける仕事は残ります。むしろ、AIが社会に広がるほど、土台を支える人の需要は増えていきます。「AIに代替されるかもしれない仕事」ではなく、「AIを動かすために必要とされ続ける仕事」。インフラエンジニアは、まさにその側であると言えます。
この記事では、インフラエンジニアという仕事の中身と、未経験からその市場価値を身につけられる場所として、我々株式会社IIJプロテックについて紹介します。
第1章ー日常は、インフラの上で動いている
普段の一日を、技術の視点で見直してみます。
改札にスマートウォッチをかざすとゲートが開く。コンビニのレジで電子マネーをタッチすれば、決済は一瞬で終わる。会社に着けばクラウド上のファイルがすぐ開き、メッセージには既読がつく。どれも滑らかで、いちいち「すごい」とは感じません。ですが、その一つひとつの裏に、止まらず動き続けるシステムと、それを支える人がいます。
改札を通る一瞬の裏では、膨大なデータが瞬時にやり取りされ、ネットワークが「交通整理」をしています。コンビニの決済が数秒で終わるのは、POSシステム(店舗の販売・在庫を管理する仕組み)を支えるネットワークが、混雑時でも詰まらないよう設計されているからです。
そして、こうした現場の多くに、IIJプロテックのエンジニアが関わっています。
私たちが、関わっている場所
IIJプロテックは、特定の業界に偏らず、社会のさまざまな現場でITインフラを支えてきました。たとえば、こんな領域です。
- コンビニのPOSシステムーレジでの決済がスムーズに流れるよう、その土台となるネットワークの設計に携わっています。あなたが今日タッチした、あの一瞬の裏側です。
- メガバンクの顧客管理システムー多くの人の大切な情報を扱う、絶対に止まってはいけない領域。その開発・運用の現場に立っています。
- 大手建設企業のクラウド環境ー巨大なプロジェクトを動かす業務システムやデータ管理の基盤を、クラウド上に構築しています。
- メーカーのネットワーク設計・構築ーモノづくりの現場を裏で支える、通信の血管のような部分を担っています。
- AI・クラウドを用いた最新案件ープロローグで触れた生成AIのような、これからの社会基盤になる技術にも早い段階で関われます。
私たちが属するIIJグループのサービスは、大手・中堅企業や官公庁を中心に約13,000社に導入されています。日々の便利さのどこかに、IIJプロテックの仕事が含まれている。インフラエンジニアは、それくらい広い範囲を支える仕事です。
第2章ーなぜ、いま選ぶ価値があるのか
ここまでで、インフラエンジニアが社会を広く支えていることは伝わったと思います。とはいえ、「重要な仕事なのはわかるが、自分が選ぶ理由になるのか」は、また別の話でしょう。ここでは、未経験のあなたがこの仕事を選ぶ価値を、3つに整理して説明します。
1つ目は、需要が伸び続けること。ITエンジニアはいま深刻に不足しており、国の予測では2030年に約45万人足りなくなるとされています。加えてプロローグで触れた通り、AIが社会に広がるほど、その土台を支える仕事の必要性は増していきます。需要が供給を上回り続ける分野に、早く取り組む価値は大きいといえます。
2つ目は、AIに置き換えにくいこと。インフラの設計や、運用を止めないための判断は、状況ごとに最適解が変わる仕事です。定型化しきれない部分が多く、人の経験と判断が求められ続けます。「将来AIに仕事を奪われないか」という不安に対して、明確に強い側に立てる職種です。
3つ目は、未経験から始められること。インフラの仕事は「要件定義→設計→構築→運用保守→運用監視」という工程に分かれていて、後ろの工程ほど手順が標準化され、未経験でも取り組みやすくなっています。「理系は苦手」「パソコンに詳しいわけでもない」という条件は、ほとんど問題になりません。実際、IIJプロテックに在籍する約500名のメンバーの多くが、IT未経験からのスタートでした。販売員からエンジニアになった人も、フリーターからキャリアを築いた人もいます。
入口は広く、入った先では市場価値が上がり続ける。これが、いまこの仕事を選ぶ価値です。
第3章ーどんな仕事をするのか
インフラエンジニアの仕事は、「道路をつくる」プロセスにたとえると分かりやすくなります。
家の前に新しい道を一本通すとします。まず「どんな道にするか」を決める。誰が何のために通るのか、車が通れる広さがいるのか。次に幅や長さを測り、必要な材料を洗い出す。それから地面をならし、コンクリートを敷き、固まるのを待つ。完成したら終わりではなく、傷めばひびを埋め、デコボコが酷くなれば直していく。
この一連の流れが、そのままインフラエンジニアの仕事に重なります。
1.要件定義ーどんな道を、誰のために通すのかを決める段階です。どんなシステムを作るべきか、その条件を見極める。最も重要な土台づくりです。
2.設計ー寸法や材料を細かく決めるように、要件を具体的な計画へ落とし込みます。
3.構築ー実際に地面をならし道を敷くように、サーバやネットワークの機器を用意し、必要な設定を施していきます。
4.運用ー完成した道を見守り、補修し続ける段階です。安定して動いているかを「監視」し、トラブルが起きれば対応する。生成AIが世界中の問いかけを捌き続けられるのも、この工程で支え続ける人がいるからです。
未経験から始める多くの人は、この「運用」、なかでも運用監視から仕事をスタートします。ここはシステムを24時間体制で見守る役割で、シフト勤務や、トラブル発生時の対応が含まれることもあります。最初の入口としては、この点を正直にお伝えしておきます。
ただし、ここがゴールではありません。運用で現場の感覚をつかんだら、運用保守、構築、設計、そして要件定義へと、扱う工程を一段ずつ上流へ移していけます。上流に進むほど判断の比重が増し、定型作業は減っていく。難易度が上がると同時に、希少価値も給与水準も上がっていきます。入口は手堅く、その先で市場価値を伸ばしていける。それがこの仕事の構造です。
第4章ーキャリアの広げ方は、一本道ではない
入社時点でサーバーという言葉の理解も曖昧だった人が、数年後には何千、何万人の日常を支えるシステムを任される。IIJプロテックでは、そうしたキャリアの伸び方が珍しくありません。
インフラエンジニアのキャリアは、一本道ではありません。大きく3つの方向に、自分の進みたい道を広げていけます。
業務の幅を広げる
運用監視から始め、運用保守、構築、設計、要件定義へと、扱える工程を増やしていく道です。上流に進むほど希少価値が高まり、給与水準も上がっていきます。
職務の幅を広げる
一定規模のプロジェクトはチームで動きます。現場で経験を積んだ後、メンバーをまとめるプロジェクトリーダーやマネージャーへと進む道もあります。もちろん、現場の専門職として技術を深め続けるのも、立派な選択です。
技術の幅を広げる
ネットワークからサーバへ、サーバからクラウドへ。あるいはセキュリティへ。IIJプロテックには、システム基盤・開発・運用保守・ネットワークセキュリティ・サービスサポートと幅広い領域があります。特定の業界や業務に「特化しない」という私たちの戦略は、裏を返せば、一人ひとりが多様な現場を経験し、自分だけのキャリアを描けるということ。2024年には福岡事業所を新たに開設し、これから需要が高まるセキュリティ分野の育成にも力を入れています。
そして、その一歩一歩を、私たちは一人にしません。創業25年以上、累計1,000名以上を育ててきたノウハウをもとにした研修制度。後輩想いの先輩エンジニアと担当営業が、キャリアに伴走するスタイル。スキルだけでなく、仕事への「姿勢」や「努力」を評価する制度。直近5年の社員定着率95%という数字は、この環境に対しての、社員からの答えだと考えています。
第5章ー地味さの裏にある、確かな価値
「地味な仕事に見える」と言われることがあります。それは否定しません。
開発エンジニアが「新しい何かを作り出す」ことに力を注ぐのに対し、インフラエンジニアの仕事は「トラブルのない状態を、作り続ける」ことです。何も起きないのが、最高の成果。だからこそ、その働きは表に出にくく、気づかれにくい。
ただ、もしこの仕事がなかったらどうなるか。プロローグの障害が示した通り、土台が揺らげば決済は止まり、改札は開かず、AIを含む世界中のサービスが一斉に沈黙します。「当たり前」は、簡単に崩れます。
地味であることと、価値が低いことは違います。むしろ、目立たないところで社会の土台を支え続ける仕事だからこそ、需要がなくならず、AIにも置き換わりにくい。その手応えと市場価値が、この仕事の本質です。IIJプロテックが掲げるのは、「快適な日常を“創る”会社、そして“護る”私達」というコンセプトと、「未来のために。確かな力と信頼ですべてのITを支え続ける」というミッション。派手さはない代わりに、長く効く価値があります。
こんな方に、向いています
- 手に職をつけて、長く通用する力を身につけたい方
- 知らないことを知るのが楽しい、好奇心の強い方
- 細かいことに気が付く、どちらかといえば慎重な方
- コツコツと、確実に物事を積み重ねるのが得意な方
- 着実に、一歩ずつステップアップしていきたい方
一つでも当てはまったなら、あなたはきっと、この仕事に向いています。
おわりにーその裏側に、あなたがいる
生成AIに何かを尋ねるとき、改札を通るとき、レジで決済するとき。その裏側では、必ず誰かがシステムを支えています。AIが広がるほど必要とされ、簡単には代替されない。数年後、その「誰か」が自分になっている。インフラエンジニアは、そういう仕事です。
ITの知識は、今はまったく問いません。必要なのは、「やってみたい」という気持ちと、少しの好奇心だけです。
「いきなり選考に進むのは不安」「まずは会社の雰囲気を知りたい」。そんな方も大歓迎です。私たちのチームは、穏やかで温かいメンバーばかりです。少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度、カジュアルにお話しする機会をいただければ幸いです。
社会の「当たり前」を、創り、護っていく。その第一歩を、IIJプロテックで踏み出してみませんか。新しいチャレンジ、次のチャレンジを目指す皆さんと、お会いできるのを楽しみにしています。