田村ビルズグループには、「スモ〜ラ」という不動産テックサービスがあります。
スモ〜ラは、地図上で不動産情報を管理・共有できる、不動産情報に特化したMAPシステムです。2023年1月にサービス提供を開始し、現在は田村ビルズグループの不動産テック事業のひとつとして展開しています。
ここまで聞くと、「会社が新規事業として企画・開発したサービス」と思われるかもしれません。
でも、その始まりは少し違います。
原点にあったのは、一人の社員が日々の仕事の中で感じた「もっとこうだったらいいのに」という思いでした。
一社員の業務改善から始まったものが、周囲を巻き込み、お客様の声によって磨かれ、やがて会社の新しい事業になる。
今回は、そんな田村ビルズ発の不動産テックサービス「スモ〜ラ」が生まれるまでと、その先に目指している未来をご紹介します。
始まりは、営業社員の「これが1カ所で見れたら楽なのに」
スモ〜ラの原型をつくったのは、当時、不動産売買の仕事に携わっていた手島です。
日々の営業活動の中で感じていたのは、不動産に関する情報がさまざまな場所に点在していることでした。
「これが1カ所で見れたら楽なのに。」
住宅購入は、人生の中でも大きな買い物です。
それなのに、情報を十分に得られないまま判断しなければならないことがある。その一方で、良い物件にはすぐに買い手がついてしまいます。
「あのとき知っていれば、この家を買えたのに」
そんな後悔をするお客様を減らしたい。
そこで手島は、地図上に物件情報を落とし込み、営業活動に活用するツールを自らつくり始めました。
最初から、新規事業をつくろうと考えていたわけではありません。
もっと仕事をしやすくしたい。
もっとお客様にとって良い提案ができるようにしたい。
そんな思いから始めた、一つの営業ツールでした。
ところが、それを見た社内から声が上がります。
「これ、サービスになるんじゃない?」
一社員の「もっとこうしたい」から始まった取り組みが、会社の「事業」へと動き始めました。
100人以上の声を聞き、サービスへ
とはいえ、社内で便利に使えるものが、そのまま世の中でも求められるとは限りません。
そこで手島が始めたのが、実際に使う人たちの声を聞くことでした。
地図上に物件情報をまとめたものを持って、住宅メーカーや不動産会社を訪問。話を聞いた人は、100人以上にのぼります。
「どんな情報があったら便利なのか」
「実際の営業では、どう使うのか」
「何があれば、本当に使いたいと思ってもらえるのか」
自分たちだけで「これは便利なはず」と決めるのではなく、使う人に聞き、試してもらい、改善する。
開発途中にはコロナ禍もあり、直接訪問することが難しい時期もありました。それでもSNSやDMを活用しながら利用者との接点をつくり、実際の不動産会社をモデルケースに、営業活動に沿ったシステムへと改良を続けました。
つくる。使ってもらう。声を聞く。そして、また改善する。
スモ〜ラは、その繰り返しによって少しずつサービスになっていきました。
最初の契約。「やっと土俵に立てた」
そして、忘れられない瞬間が訪れます。
スモ〜ラ、最初の契約です。
自分が「こんなものがあったら」と考えたものが形になり、それを必要としてくれる人が現れ、お金を払って使ってくださる。
手島はそのとき、
「やっと土俵に立てた」
と感じたといいます。
便利なものをつくるだけなら、自分たちだけでもできます。
でも、それが本当に誰かの役に立つのか。お金を払ってでも使いたいと思ってもらえるのか。その価値を決めるのは、使う人です。
田村ビルズグループの社内報でスモ〜ラを取り上げた際、こんな言葉を掲げました。
「誰かが使ってこそ、そのサービスに価値が生まれる。」
100人以上の声を聞き、改善を重ね、最初のお客様に選んでいただく。
そして2023年1月、「スモ〜ラ」は不動産情報に特化したMAPシステムとして正式にサービス提供を開始しました。
「まず思う、強く思う、ずっと思う」
一人の社員が自分の仕事を良くするためにつくったツールが、なぜ会社の事業にまでなったのでしょうか。
その背景には、田村ビルズグループの文化があります。
手島は、田村ビルズグループで働く人たちを、いい意味で「サラリーマンっぽくない」と表現します。
決められた仕事をこなすだけではなく、一人ひとりが自分で考え、経営者のような視点を持って仕事に向き合う。
そして、手島自身が大切にしているフィロソフィがあります。
「まず思う、強く思う、ずっと思う」
何かを始めるには、まず「こうしたい」と思うことから。
思うだけではなく、行動する。
周囲を巻き込みながら、形になるまで続ける。
振り返ってみれば、スモ〜ラもまさにそこから始まりました。
私たちにとってスモ〜ラの誕生は、単に「新しいサービスが一つできた」という話ではありません。
社員一人ひとりの「こうしたい」が、会社を動かし、新しい事業につながる可能性がある。
スモ〜ラは、それを体現した事業でもあります。
山口で生まれたスモ〜ラを、全国へ
スモ〜ラの物語は、まだ完成していません。
次に目指しているのは、全国展開です。
一人の社員がつくった営業ツールから始まり、会社の事業になったスモ〜ラを、全国の不動産会社に使っていただけるサービスへ育てていく。
そのためには、まだまだやるべきことがあります。
そして、これからのスモ〜ラを一緒につくる仲間が必要です。
現在、スモ〜ラでは、サービスの価値を全国のお客様へ届ける営業、新しい市場や事業の可能性を考える事業開発、お客様や現場の声をより良いプロダクトへ変えていくエンジニアなど、新しい仲間を募集しています。
私たちが求めているのは、決められた仕事だけをこなす人ではありません。
「お客様は、本当は何に困っているんだろう?」
「もっとこうしたら、便利になるんじゃないか?」
「まだ誰もやっていないなら、自分たちでやってみよう」
そんなふうに、自分で考え、動き、周囲を巻き込みながら、新しい価値をつくっていける人です。
次の「こんなものがあったら」を、一緒に。
田村ビルズグループは、1879年の創業以来、時代の変化に合わせながら事業を広げてきました。そして今、不動産テックという新しい領域にも挑戦しています。
新しい事業は、必ずしも会議室の中から生まれるわけではありません。
現場で働く一人の、
「もっとこうしたい」
という小さな思いから始まることもあります。
スモ〜ラが、そうでした。
これから入社する人の声やアイデアが、スモ〜ラをもっと良いサービスに変えるかもしれない。
あるいは、スモ〜ラの次の新しい事業を生み出すかもしれません。
次のスモ〜ラをつくるのも。
スモ〜ラの次の新しい事業を生み出すのも。
もしかすると、これから仲間になるあなたの「こうしたい」かもしれません。
私たちと一緒に、新しい価値をつくりませんか。