こんにちは、サンフラワーキャリアです。
事務職は、会社のさまざまな業務に幅広く関わる仕事です。ただ、何でもかんでも自分たちだけで完結できるわけではありません。今回は、事務職の仕事には「ここから先はできない」という一線があることについて、端的にお話しします。
士業の仕事には、手を伸ばせない
世の中には、弁護士・税理士・社会保険労務士・司法書士など、国家資格を持つ人だけが行える業務があります。いわゆる「士業」の独占業務です。
たとえば、こんな場面です。
- 契約書や就業規則の内容について、法的な見解を伝える → 弁護士の領域
- 決算内容をもとに、税務上の判断やアドバイスをする → 税理士の領域
- 社会保険や労働保険の手続きを、本人に代わって行う → 社会保険労務士の領域
- 不動産や法人登記の申請を、本人に代わって行う → 司法書士の領域
事務職は、これらの手前までの実務(書類の準備、データの整理、必要書類を揃えて窓口に持っていくところまで)には関わります。ですが、専門的な判断を下したり、本人に代わって手続きそのものを代行したりする部分は、資格を持つ専門家の仕事です。
なぜ、そこに線引きがあるのか
これは、事務職の能力が足りないからではありません。単純に、法律でそう決まっているからです。
資格を持たない人が、士業の独占業務を代わりに行うことは、たとえ善意であっても違法になります。「詳しいから」「経験があるから」といった理由は、この線引きの前では関係ありません。
事務職の仕事は「手前まで」がすべて
つまり、事務職の仕事は、専門家の手前までをきちんと整えること。これに尽きます。
必要な書類を揃え、正確な情報を用意し、専門家がスムーズに判断・手続きできる状態をつくる。ここまでが、事務職の仕事の範囲であり、同時にその仕事の価値でもあります。
線引きを正しく理解しておくことは、自分自身を守ることにもつながります。「ここまでは自分の仕事」「ここから先は専門家に任せる」という感覚を、ぜひ持っておいてください。
そう考えると、少し仕事が楽に思えてきませんか?すべてを自分一人で背負い込む必要はなく、任せていい部分は任せてしまっていい。それだけで、肩の力が抜けるはずです。
これは、社外の士業に限った話ではありません。社内にも、それぞれの専門性を持つ人がいます。専門性を持つ人が、本来やらなくていい業務にまで手を伸ばしてしまうと、かえって仕事全体の効率や能率が落ちてしまいます。だからこそ、本来やるべきことでないところを引き受け、業務全体を回していく事務職の存在は欠かせません。
事務職は、決して代わりのきく仕事ではなく、どんな会社にも必要とされ続ける、尽きることのない仕事だと思います。