なにをやっているのか
私たちは、島根県に浮かぶ隠岐諸島と本土を結ぶ、海上交通を担う海運会社です。
1895年の創業以来130年近くにわたり、地域にとって欠かせない「生活の生命線」として、安定した航路の提供を続けています。
当社の主力事業は、大型フェリーと高速船の運航です。
約900名の定員を持つ大型フェリーは、旅客輸送はもちろん、島民の皆様の生活に必要な生鮮食料品や日用品、建設資材に至るまでの物流を支える貨物輸送も担っています。
▍創業130年で培った圧倒的な公共性と信頼
現在、隠岐諸島と本土を結ぶ一般旅客定期航路事業を担っているのは当社のみです。
これは、単なる移動手段を提供するビジネスではなく、島民の生活と地域の存続そのものを支える公共インフラとしての役割を負っていることを意味します。
この公共性の高さこそが、他社にはない圧倒的な存在意義であり、社員一人ひとりの責任感とやりがいにつながっています。
長きにわたり、安全第一で安定運行を続けてきた実績が、島民の皆様からの深い信頼を生んでいます。
私たちはこれからも「人と物と文化をつなぐ」というスローガンを掲げ、地域の活性化と交流人口の増加に貢献し続けていきます。
なぜやるのか
▍安心を身近に。暮らしを豊かに。
私たちが事業を行う隠岐諸島では、本土との間を隔てる海こそが、生活における最大の障壁となります。
安定した物資の供給、緊急時の医療搬送、そして島民の皆様の移動の自由は、ひとえにこの航路の安定運行にかかっています。この海路が途絶えることは、島民の生活基盤が失われることを意味する、非常に厳しい現実です。
創業者の想い、そして130年にわたり事業を継承してきた私たちの根底にあるのは、この「生命線」を何があっても守り抜くという強い使命感です。台風や荒波に見舞われる厳しい航海環境であっても、島民の皆様の生活を支えるという責務から逃れることはできません。船員たちのプロフェッショナルな技術と、何よりもチームとしての責任感が、この事業を支える原動力となっています。
▍地域の「未来」をつくるインフラとして
近年、隠岐諸島では交流人口の増加や観光業の発展に向けた期待が高まっています。私たちは単に現状の輸送量を維持するだけでなく、地域全体がさらに発展していくための積極的な貢献を目指しています。
具体的には、将来的なフェリーの増便計画や、観光客誘致に向けた取り組みを強化することで、島が持つ可能性を最大限に引き出したいと考えています。
そのために、まずは組織基盤の強化が必要です。この使命と未来への挑戦に共感し、一緒に取り組んでいただける方を心から求めています。
どうやっているのか
当社は、隠岐諸島と本土(七類・境港)を大型フェリー3隻、高速船1隻の体制で結んでいます。
この航海を支えているのが、船長、甲板部(航海士)、機関部(機関士)、事務部、営業所職員など、船陸合わせた約150名の社員です。大型船の運航は、甲板部、機関部、事務部が三位一体となって初めて実現する、高度なチームワークが求められる仕事です。
▍大型船の運航を支える「チームとしての責任感」
特に甲板部では、船長の指示のもと、一等航海士などの資格を持つ社員を中心に、未経験で入社した社員も含めて全員が連携し、定員900名のフェリーの操船補助や、港でのロープ渡し、接岸といった重要な業務を遂行します。一人ひとりが大きな責任を伴う仕事を担いますが、それを可能にしているのは、互いを信頼し、安全を最優先するコミュニケーションスタイルです。大型船を動かすというダイナミックな挑戦を、皆で成功させるチーム文化が根付いています。
▍全員が働きやすい環境整備への挑戦
当社は創業から130年という歴史を持ちますが、労働環境の改善については常に挑戦し続けています。人員を約20名補填し、各社員の負担を軽減することで、より働きやすい環境を整備することが喫緊の目標です。しっかりと人員を確保した上で、現在の社員の皆様のワークライフバランスを整えることが、この公共インフラを将来にわたって守り続けるための最重要課題だと捉えています。
未経験の方の入社も積極的に受け入れており、約1ヶ月の研修で、船員としての基礎知識や業務を一から習得できる体制を整えています。資格保有者だけでなく、船員としてのキャリアに憧れを持つ、意欲ある方の挑戦を会社全体でサポートしていきます。