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創業以来、15,000件のイベントを企画・運営。実力派イベント会社はいかにして生まれたのか、創業社長へインタビュー【笑顔がふえれば、明日が変わる | スマイルタンク】

「笑顔がふえれば、明日が変わる」を企業理念に、キャンペーン・イベントの企画・運営、自社製品の企画・制作などをおこなう、スマイルタンク株式会社。2007年の設立以来、企画・運営に携わったイベントはのべ15,000件以上にのぼります。

今回はそんなスマイルタンクの創業者であり代表取締役の上村 耕司にインタビューを実施。スマイルタンク創業の背景から、イベント業界が危機に瀕したコロナ禍のこと、今後の展望などを聞きました。

※以下インタビュー内では、いつものように「上村さん」と呼ばせていただきます。

飲食経営、印刷会社、新規事業責任者…紆余曲折を経て見つけた天職

大阪府出身。厳格な家庭で産まれ育ち、「何かを成し遂げなければ」という気持ちを常に持っていたという上村さん。

飲食業界で社会人生活をスタートし、すぐに独立を決意したといいます。

「お客さまを楽しませるということはすごく自分に向いていて、たくさんのお客さまと出会い、店舗も順調に拡大することができました。人を楽しませる、というのは、今も自分の中での原点になっています。

次第に『うちの会社の仕事も手伝ってほしい』というお声がけもいただくようになり、昼は一般企業、夜は自身が経営する飲食業という生活に入っていきました」

そこからは、人とのご縁でいろいろな仕事に携わってきたという上村さん。

印刷会社の営業や、デジタル販促機器を扱う企業の日本法人代表など、さまざまな経験を経て、最後にジョインしたイベント会社での経験がその後の上村さんのキャリアを決定づけるものとなりました。

「はじめに飲食経営だけをやっていた頃からずっと『一緒に仕事をしよう』と声をかけてくれていたお客さまがいました。その方は、イベントの企画・運営会社をされていて、新たに飲食事業を立ち上げるにあたり、責任者になってほしいとオファーをくれたんです」

上村さんは、飲食事業を軌道に乗せただけでなく、次第に会社の中心であったイベント事業でも手腕を発揮。

会社自体が強みとしていた子ども服・玩具メーカーなどのイベントにとどまらず、飲食・小売、遊技系事業など、新たな領域を開拓しました。

その実績をもとに東京支店を立ち上げ、数年後に分社化。それが、現在のスマイルタンクの礎になっています。

「イベント会社での経験は、今でもキャリアのコアとなっています。

声をかけてくれた社長はとにかくアイデアマンで、知識量が豊富。他と同じことはせず、常にオンリーワンを目指さなくてはいけないということを教わりました」

スマイルタンクでも、上村さんが常々私たちに伝えてくれているのは、「お客様の目線を保ちつつも、顧客より先をいく」ということ。

お客様と共にゴールを設定しますが、そのために考えうるあらゆるアプローチを検討し、提案する。そのためには、僭越ながら、お客様のリテラシーを上げるような働きかけも必要というのが私たちの考え方です。

「人を楽しませることが好きで、新しいことをいろいろと取り入れ提案するのが好き。イベントは自分の天職です。

根っこには関西出身者としての『おもしろいことをして、相手を楽しませたい』という気持ちもありますね(笑)常に、おもしろいことを探しています」

長年の経験をもとに、未曾有の危機・コロナ禍と闘った2年間

おかげさまでスマイルタンクは創業以来順調に売上を伸ばしてきました。

前身となる会社から得意としてきた子ども・家族向けのイベント、遊技系イベントに加え、ボートレースなどの公営競技に関連した全国イベントも受託。

以来、数年にわたり企画や運営を任されてきました。(※コロナ禍の2020年以降は公営競技関連のイベントは実施していません)

少数精鋭の会社でありながら、大規模なイベントを任される秘訣は何なのでしょうか。

「スマイルタンクがお付き合いしているクライアントの多くは、独特のルールがあり、先行優位性のある業界ばかりなのです。それを狙っていたというのもあります。

例えば、遊技系では、広報やPRにおける業界独自のルールやノウハウがあり、他社は簡単には参入できません。

しかし、参入障壁が高い一方で、業界内でのつながりは強固なため、目の前のお客様にご満足いただければ、おのずとご紹介で広がっていきます」

遊技系だけではなく、ファミリーイベントや公営競技でも、それぞれ業界独自のルールや、無事にイベントを成功させるためのポイントがあります。

スマイルタンクでは、そうしたノウハウを現場で蓄積しながら、新たな提案をし続けていることで、競争力を保ってきました。

しかし、周知の通り、2020年より端を発した新型コロナウイルス感染症の影響により、イベント業界はこれまでにない厳しい時期を経験しています。

この期間を、スマイルタンクはどのように乗り切ったのでしょう。

「まず、従業員やクライアント、ステークホルダーの安全を最優先にし、速やかにリモートワークを導入しました。そして経営陣は、運転資金を確保するため、関連する補助金の申請や、新規事業の立ち上げに注力しました。

もちろん、社員を大切に思う気持ちからですが、これにはビジネス的な目的もあります。

2011年の東日本大震災の時期も、コロナと同様にイベントの自粛などがありました。いざイベントが再開される時期となった際、当社は自粛期間中の準備不足から、初動が遅れてしまったのです。

この件から、非常事態には人的リソースを含め、経営資源の確保と、タイミングを見計らって活用することが非常に大切であると学びました。
スマイルタンクのような、少数精鋭の会社では、誰1人欠けてもらっては困る。いつイベントが再開されても良いように、健康に気をつけ、備えてもらいたかったのです。

また、プロモーションという新しいものを取り入れていく仕事をしている中で、働き方もアップデートしていかなくてはという気持ちもありました」

コロナ禍、スマイルタンクではリモートワークを続けながらも、オリジナルのマスクケースの開発や、コロナ禍で新たに生まれたニーズ「非接触(コンタクトレス)」をテーマとしたイベントツールの開発など、複数の新規事業の立ち上げをスピーディに敢行。

2021年10月、全国的に緊急事態宣言が解除されて以降は、コロナ禍中にリリースしたイベントツールへの問い合わせが急増しています。

緊急事態宣言が解除されてから新たなイベントツールをリリースしていたのでは、今のような多くの問い合わせはなかったでしょう。

「笑顔がふえれば、明日が変わる」を信じ、人を笑顔にすることを、大人が本気でやる会社

紆余曲折を経てスマイルタンクを創業し、順調に顧客との信頼関係を積み重ね、コロナ禍という大きな波を越えてきた上村さん。

今後のイベント業界と、スマイルタンクの事業についてどのような考えを持っているのか、語ってもらいました。

「イベント業界全体で言うと、今後はリアルとテクノロジーの融合、O2Oというのがキーワードになっていくでしょう。

もちろん、これは以前から言われていたことですが、コロナ禍を経てクライアントや消費者が『デジタルを受け入れる覚悟』を持ったと感じます。

デジタルを活用し、オンライン上でコンテンツを楽しんでもらいつつ、そこからいかにリアルに送り込んでいけるか、という発想に切り替わっています。

また、今回根付いた非接触という流れはこのまま定着していくはずなので、コンタクトレスエコノミーも意識していきたいポイントです。

スマイルタンクがコロナ禍に開発したイベントツール「モンスターカプセル」も、まさに非接触を意識した試みの1つ。高さ2.4mの巨大ガチャは、従来のようにスタッフが呼びかけを行ったり、使い方の説明をしなくとも、自然と人が集まります。

また、日本で初めてQRコードおよび交通系ICなどの電子マネーでの決済を可能とした巨大ガチャであるため、機械への接触頻度も軽減しました。

こうした接触機会を減らしつつ、人を笑顔にできるようなイベントツールは、今後も開発していきたいです。

コロナ禍は厳しい期間でしたが、この間、社会全体のデジタル化が急速に進み、人々のデジタル慣れも進みました。この機を逃さず、これまでのイベントからの変革に取り組んでいきます」

最後に、スマイルタンクに興味を持ってくださっている方に向け、メッセージをもらいました。

「スマイルタンクは『笑顔がふえれば、明日が変わる』をミッションとしている会社です。このテーマは、時代が変わっても永続的に取り組み続けられる。

そしてスマイルタンクは、人に驚いてもらうこと・笑顔になってもらうことが好きな大人が集まって、飽きずにそれらに取り組んでいる会社です。

これからも時代の流れに沿って、人を笑顔にするアイデアが次々と生まれる会社であってほしいし、そんなコンセプトに共感して、どんどん意見を出してくれる人を歓迎します。

おもしろいアイデアであれば、新人・ベテラン関係なく採用します。
チャレンジを歓迎する会社ですので、こんなことやりたい!という想いがある方には、楽しんでもらえる環境だと自負しています。

また、業界経験者であることにもこだわっていません。
学園祭や、大切な人の誕生日、サプライズ…規模の大小はあれど、イベントは誰しもが日常の中で経験しているものです。

こんな考えに共感してくれる方、ぜひ一度お話ししましょう」

社内で見ていても、上村さんは純粋に、人を喜ばせることが好きな方なのだと感じます。

長年勤めた社員が結婚した際には、自ら結婚相手の友達にまで声をかけ、馴染みの飲食店を貸し切って、大掛かりなイベントを開催したこともありました。

また、自身が阪神淡路大震災で被災した経験から、東日本大震災発生後には南相馬市でのボランティア活動をすぐさま開始。コロナ禍が発生する2019年まで毎年、現地での炊き出しや子ども向けのイベントを行ってきました。

「自分もそんな生き方がしてみたい」「もう少し話を聞きたい」
そう思ってくださった方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

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