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小雨降る神楽坂で考えたこと。消耗と感動について。

本日は、Cotoの定例イベントのひとつ、神楽坂でのランチツアーの日でした。

生憎の小雨模様でしたが、その道中、「傘」を見ながら考えたこと。

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傘と言えば、忘れ物の代表格ですね。

JRで忘れ物として届けられる傘の数は、「ひと雨500本」、なんと年間30万本だそうです。

そして特徴的なのは、その返還率の低さ。

失くした人の元に戻るのは、わずか0.28%とのこと。

傘は「失くしたら戻らないもの」「失くしても仕方ないもの」という存在なのかもしれません。

うす暗~い倉庫の奥に、雨が降るたびに運び込まれる、傘・傘・傘・・・

(・・・想像中・・・)なんだか、切なくないですか?

うず高く積まれた傘たちが、「簡単に手に入れられて」「簡単に忘れられていくもの」の象徴のようで、眩暈を覚えます。

勉強も、同じです。強引なようですが、同じなんです。

例えば、テストのために一夜漬けで覚えた英単語、びっくりするくらい抜けていきませんか?

ぱぱっとスマホで調べた漢字、スマホを閉じた瞬間に忘れていませんか?

考える前に「わかんなーいおしえてー」って言って教えてもらった公式、違う問題では使えなくないですか?

しかも、忘れても悔しくないし。

これ、勉強じゃなくて情報の”消耗”です。

コンビニで500円で手に入れて、気づいたらいつの間にか無くしている、ビニール傘と同じ。

反対に、一生懸命辞書引いて調べて、がんばって使ってみて、「わーわかった!通じた!」って嬉しくなったことって、忘れないですよね。

忘れたくない。だって大切だもの。

"消耗”は、通り過ぎていくだけです。

でも、”感動”は、大切なものになるんです。

Cotoの学生さんたちには、そういう感動を得ながら日本語を学んでいただきたいなぁと思います。

今日のランチで「美味しい!」って感動していた「湯葉(ゆば)」、覚えてくれたかな。

あぁでもどこで使うんだろう、この単語。。。

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