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実録:新人の成長記録(その4)

新人Aさんは今「険しい大きな壁」に阻まれている。
開発環境はMVC、業務ロジック、コントローラーはC#とPLSQLで
ViewはjavaScript、JQuery、cshtml、DBMSはOracle
この関係性を理解するだけでも新人には一苦労なはず。
案の定まだ、把握はしていない様子だ、しかし、そこは対した問題ではない。

そんな中、任せているタスクは、既存システムへ新規帳票を追加するもしくは既存帳票修正する
タスクなので、今までは見よう見まねでどうにか組んできた。

しかし、ここに来て、エンドユーザが何か正しいのか説明するのに苦労する複雑な「管理帳票」
を作成するタスクを任せて状況が一変した。

残業時間が発生し、進捗も先が見えない状態に。

なぜなのか?

それは、複雑な業務ロジックを理解せずに、取りあえずプログラムをコーディングしていることにある。
その結果として、部分的に要件を満たしても、他のケースが満たせなくなっている。

出力される帳票の「全体イメージが出来ていない」
簡易的な仕様書の内容が全く理解できていない訳ではなく、全体を見渡せていない。
部分的にはプログラミングできるが、全体としては機能要件を満たせない。

結果として「 いきなりコーディングするのは止めた方が良い 」との助言をするに至った。

①仕様書を自分で分かる、判るかたちにおき直す
②「判るかたちにおき直したもの」が提示されているケースに対して機能を満たしているか
サンプルデータを頭の中、いや、今はまだ机上でトレースする。
③SQL文でどこまで処理するか、サービス側でC#でコントロールブレークで処理するか
、既存プログラム部分をどう生かすかプログラム分割を考える。
④プログラミングする。
⑤単体テスト仕様書を下記のことを考慮して作成する。
 イレギラーケースや、上限値、下限値、コントロールブレークの単位について
 漏れなくテストできるか
⑥単体テスト仕様書のレビューを受け、修正する。
⑦単体テストを行う。

教育とは寄り添うことだと思う。




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