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経理部門の立ち上げ責任者が、「男性初・育休取得」の道を選んだ理由

特殊冷凍機「アートロックフリーザー」を軸に、特殊冷凍テクノロジーにまつわる課題解決、ひいては日本の食品業界や流通の変革に取り組む企業、デイブレイク。

2022年9月、社員がまだ20名程度だった頃にデイブレイク1人目の経理担当として入社した髙原雄真さんは、経理として会社のバックオフィスを支え続けてきました。

そんな髙原さんは、この冬、もうひとつの「1人目」になります。それは、デイブレイクで男性初の育児休暇を取得すること。デイブレイクでの経理業務の面白さや、育休を取得した理由などを聞きました。


髙原雄真さん(30)
  • これまでのキャリア:グラフィックデザイナーとして2社に勤務→ベンチャー企業専門の税理士法人→デイブレイクへ
  • デイブレイクへ転職した決め手:ベンチャー企業では珍しい「メーカー」であること、アートロックフリーザーを軸としたビジネスモデルの面白さ
  • デイブレイクの魅力:事業内容、コミュニケーションが活発な職場環境

激務の企業で気付いた「安定感をもって働きたい」→経理の道へ

実はキャリアのスタートはグラフィックデザイナーから出発した髙原さん。大学の芸術系学科を卒業し、デザイナーを志しました。ところが、転職した2社目の企業は、仕事量が多く、残業や土日出勤が当たり前の就業スタイル。激務が続く職場環境が合わず辞めることを決意しました。


「計2年半経験したデザイナーは、仕事のリズムが不安定になりがちでした。次は別の職種で働いてみたいと考えて一旦職業訓練に通い、そのときに出会ったのが簿記です。バックオフィス業務は仕事のリズムに安定感があるイメージで、かつ数字にはそこまで抵抗がありませんでした。簿記のコースを受け、就職活動をしていたところ、ベンチャー企業専門の税理士法人に転職が決まりました」


転職後、15〜20社のクライアントとともに、経理業務や税務申告のサポートをする仕事はやりがいを感じていましたが、3年半ほど続けたところで、ある壁に当たりました。

「直接やりとりをする代表や経理担当の方からは、ベンチャー特有の経理にまつわる相談を受け、一緒に解決方法を探っていくような、コンサルタントに近い仕事をすることもありました。けれど、税理士法人はどこまで行っても“外の人間”です。自分の経験から、もうちょっとここを変えたらこうなるはずなのに、と思っていても、最終的な意思決定はできず、提案どまりに終わることもしばしばありました。そのもどかしさから、自分が企業の中のメンバーとして仕事をしたい、という思いが膨らんでいきました」


ベンチャー企業専門の税理士法人で働き、会社自体を立ち上げるフェーズ、上場を目指すフェーズ、大企業からM&Aしてもらうフェーズなど、ベンチャー企業のさまざまな流れを見届けてきた髙原さんが「携わるならベンチャー企業がいい」と思うのは自然の流れでした。業種にはこだわりなくさまざまな企業を受けた中で、デイブレイクに決めたのはやはり、ビジネスモデルが魅力的だったこと。

「ベンチャー企業だとやはりアプリやwebサービスなど、モノではないサービスを提供するIT系が多いため、その中でまず“実体があるモノ”を売っている会社が新鮮。さらに機械の販売だけでなく、コンサルティングに入って冷凍フードの商品開発のサポートをしたり、フードの販売をしたりと、一気通貫で冷凍にまつわるビジネスを回していくところが魅力的でした」


2022年9月、まだ社員が現在の半分にも満たない20人ほどだった時代に、1人目の経理として入社を決めました。


「淡々と数字を入れたら終わり」ではない、経理のやりがい

それまで経理は外部の経理事務所が担っていたため、その仕事を巻き取り、社内の資料保管のルールを整備し、徐々に環境を整えるところからスタート。
「企業の内部」に入り、経理担当として働いていると、どんどん外から見ていたときにはなかなか気づけなかった会社の全体像が把握できるようになっていきました。入社して1年が経った頃、業務範囲は経理にとどまらず会社全体の業務改善や効率化につながる新しいシステムの導入の提案なども行うようになっていきました。


「どんどん人数が増え、事業規模が拡大するたびに、会計の部分では新しい論点が出てきます。税理士の先生や監査法人の方から日々指摘をいただくのですが、中にはクリアするのが難しい問題もあります。けれどそこを無事に解決し、セールスなどフロントに立つメンバーと相談しながら、強固な会社の体制を構築していくところに、非常にやりがいを感じます」


さらに「同じ数字」に見えても、解釈次第で会社の見せ方を変えられるというのも、経理の仕事の魅力です。

「帳簿をつけていると、会社の成績が数字で出てきます。同じ支払いも、どこにどう計上するかで、実は会社の見え方が変わってきます。淡々と数字を入れたら終わり、ではなく、経理が考えて、解釈を入れないといけない場面が実は多い。楽しいです」


そんな髙原さんは、2024年2月から、デイブレイク史上初の男性育休を取得します。


デイブレイクで男性初の育休を迷いなく取得した理由

結婚したときから「もし子どもが生まれたら育休を取得したい」と考えていた髙原さん。

「周囲でも子どもが生まれた友人が増えてきましたが、やはり男性陣はほとんど育休を取っていません。でも、子どもの成長に立ち会いたい、一緒にいたい、と思ったのがきっかけです。僕も奥さんも首都圏の出身ではなく、お互いの両親が遠方に住んでいるので、あまり奥さんひとりに負担をかけたくない、という気持ちもありました」


2023年9月、デイブレイク社内には「もうひとり、育休を取得するか迷っている男性」、そして「9月から産休に入る総務の女性」がいて、少しずつ相談を始めていました。

デイブレイクは、上場準備も始まり、経理業務も非常に重要なフェーズに入るタイミング。さらに、経理部門はパワーアップのために、新しいメンバーを採用したばかりでした。けれど「育休を取得したい」という想いを伝え、上司と交渉を始めました。やはり会社にとっても欠かせない存在である髙原さんには、時短勤務やリモート勤務の選択肢の提案もありましたが、最終的には約半年の育児休暇の取得が決まりました。


「奥さんに育休が取れたと伝えたときは、とても喜んでもらえました。生まれてくる子どもの父親や夫としての役割は誰かに任せることはできない、僕ひとりだけができることです。会社はもちろん大事ですが、家のことを大事にするタイミングが人生であってもいいと思いますし、自分にとっては今がその時でした。何より、僕が子育てと仕事の二本柱を器用にできるタイプではないということは、自分がいちばんわかっています(笑)」

同時に、急ピッチで経理のメンバーへの引き継ぎも進め、業務の棚卸しやマニュアル作成を行っています。


しかし、まだまだ成長を続けるデイブレイクの経理メンバーは大募集中。どんな方が活躍できそうか、髙原さんはこう語ります。

「経理は、やろうと思えばパソコンに向かって黙々とできる仕事です。けれど、社内のみんなとコミュニケーションを取りながら仕事ができる方がデイブレイクには向いているように思います。
積極的に別の部署とも話す社風ですし、話すことは、会社の経営や他の部署の仕事の解像度に直結します。同じ数字を見たとしても、この数字がなぜ出てきたのか、どうして会社の現状がこうなっているのかがより理解しやすくなり、数字への解釈がよりはかどります。僕自身も意識して他のメンバーとコミュニケーションを取ることを意識しています。
さらに、フロントメンバーと話しているうちに、普段僕が経理の仕事として得意としている効率化や仕組み化のノウハウを生かし、経理以外のシステム構築の話もするようになります。業務改善提案や効率化が思いつく。自分の得意分野を生かして、部署の垣根を超えて、他の事業部も巻き込んで提案できるのは、面白いですよ」


髙原さんが育児休暇を終えて会社に戻ってくる頃、デイブレイクは上場に向けて本格的な準備に入るタイミング。


「経理として、上場を目指す過程に関わった経験は、これからの自信にも繋がると思うので、一通りの流れに真剣に向き合っていきたいです」




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