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VRフロンティアの発信基地 第一回:2017年VRの旅

ダズルでは、2018年4月から、18新卒を数名迎えます。

本日は、その中の1人、総合職で入社する内定者の一岡君の記事をお届けまします。

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初めまして!VR愛が転じてVR業界に興味を持ち、2018年より総合職としてジョインすることとなった、一岡と申します!

現在は内定者インターンとしてブログ記事の執筆を担当し、以前にも増してVRに関する情報を集めるようになりました。日々更新されていくVRの最前線を追いかけながら、日に日にVRの未来に対する期待が高まっていっております。

そんな私が、本日より連載記事を担当させていただくこととなりました。

この連載で扱うのは、ズバリ「VRのフロンティア」。

日々新しい技術やアイデアが生み出され、更新され続けるVRフロンティアの最前線を追いながら、VR業界の今を発信します!

第一回のテーマは「2017年VRの旅」。

「VR元年」と言われた2016年から一年経った2017年現在、VRがどこまで進んで、これからどこへ向かおうとしているのか、基本の情報と最新の情報を織り交ぜながらお届けします!

ここまできたぞ!2017年のVR機器

2016年は、『Oculus Rift』『HTC VIVE』『PSVR』と言ったハイエンドな家庭用VRヘッドマウントディスプレイ(以下HMD)が次々と市場に投入され、まさにVR時代が幕を上げました。これらの機種はスマートフォン装着型のVRデバイスと異なり、PCや家庭用ゲーム機に接続して使用するため、より強力な処理能力を活かしてよりリッチなVRを体験できます。

体験型施設などでこれらハイエンドなVR機器が使用されていることもあり、少しずつ目にする機会が増えているのではないでしょうか。2017年現在もこれら三機種が大きな存在感を放っており、対応したコンテンツも次々と市場に送り出されています。

一見すると、VR機器それ自体には進化や変化がなかったように見えますが、そんなことはありません。2017年現在、VR機器の世界にも変化や革新が起きています!

まず一つ、注目すべきは価格の変化です。

立て続けにセールや値下げが実施された『Oculus Rift』に呼応するように、『HTC VIVE』も大幅に値下げがなされています。

Oculus Rift $599 + $199 → $499 (Oculus Touchを含む価格)

HTC VIVE  $799     → $599

いずれもさらなる市場の拡大とVR機器の普及を目指したものであり、今後VR機器が広く普及することが期待されます。

値下げしたとはいっても、高性能・高価格なPCが必要なことを考えると、まだまだ気軽に手を出すことができる価格とは言えませんが、VRの普及に向けて着実にVR機器の低価格化が進んでいます。加えて、例えばHTC VIVEの場合、発売当初の製品と比較して現在出荷されている製品は15%も軽量化されていたりと、地道な改良も進められています!(参考:現行HTC Vive、発売当初から15%の軽量化を達成 | Mogura VR – 国内外のVR最新情報

これらのひとつひとつの変化は小さなものですが、VRのフロンティアは着実に前進しているのです!

そしてもう一つ注目すべきは、VR機器自体の進化です。

現状のVR機器の大きな問題点として解像度の低さが指摘されており、VR機器の高解像度化は今後の大きなテーマとなっています。

高解像度VR機器が当たり前になる未来はまだまだ先のことかと思いきや、実は中国のメーカーを中心に、高解像度VR機器の開発が進められ、中には製品化が行われたものまであります。こういった高解像度VRが一般化するのはもう少し先の話ではありますが、着々とVR機器の進化が進んでいるようです。(参考:1.5K、4K、そして8Kへ。急進する高解像度VRへのトレンド – GAME Watch

そのほかにも、2017年の年末にはマイクロソフト社からPC向けの「MRヘッドセット」が発売される予定で、こちらにも大きな期待と注目が集まっています。

ここで紹介したように、あまり変化がないように見える2017年のVR機器事情も、未来に向けて着々と前進しているのです!

2017年はVR体験施設が熱い!

2017年はVRを用いた体験が大きく「深化」した年でもあります。VRにおける一つの問題として、消費者を惹きつけるようなコンテンツの不足も指摘されていましたが、2017年夏現在、次々と新しいコンテンツが生み出されており、一般消費者がVRを楽しめる機会もどんどん増えてきています。

例えば、PCゲーム配信プラットフォームの「Steam」では1000を超えるVRゲームが配信されており、中には大作ゲームと呼ばれるような大型コンテンツも増えてきています。これまでのVRを活用した体験はミニゲーム止まりなものが多く、クオリティもまちまちで、VRの特徴を活かしきれていないものも多くありました。しかし最近では、VRならではの操作方法を取り入れ、身振り手振りを使って全身で体験する作品が増えてきており、VR空間を自在に動き回れるような作品も登場しています。HMDの没入感を利用した、ストーリー性の高い作品も増えてきたため、まさにVRを用いた体験が「深化」したと言えるのではないでしょうか?

そんな中でも特に注目なのが、最近テレビなどで大きく話題となっている「VRの体験型専用施設」です!

「VRの体験型専用施設」はVRを活用した様々なアトラクションを体験できる施設で、HMDを利用したVR体験の他に、専用に作られたコックピットでの体験や、家庭では実現が難しいサイズでのルームスケールが体験できることが特徴です。

これら「VRの体験型専用施設」は2016年から存在しており、期間限定などの条件つきでオープンされ話題になっていましたが、2017年に入ってからVR体験施設がいよいよ活気付いてきており、各地に様々な施設がオープンして誰でも手軽にVRを体験できるような環境が整ってきました!

中でも新宿に新たにオープンした『VR ZONE Shinjuku』が大きな話題となっています。カートに乗って「マリオカート」の世界を体験したり、「エヴァンゲリオン」のコックピットに乗って使徒との戦闘を体験したりと、現実では絶対に体験できないものをバーチャル・リアリティの中で楽しむことができます。既存のアトラクション施設とは異なった体験を提供しており、VRの活用方法の一つの好例と言えるでしょう。

この『VR ZONE Shinjuku』を旗艦店として、今後はその小型店舗を世界各地に順次20店舗以上も展開することも発表されており、今後このような施設が次々とオープンされ、世界中どこでも気軽にVRを体験できるようになるのも時間の問題かもしれませんね!

体験型施設のアトラクションの一部には、友人や家族と一緒に体験できるものもあるので、まだ体験したことがない方は是非一度、VRを体験しに足を運んでみてください!

そんなものまで!?VRを活用した最新サービス

2016年は、VRそのものの技術やVRを活用したゲームなどが話題の中心でしたが、2017年になってVRの様々な活用のされ方が模索され始めています。

例えば、8月1日より東京駅前にオープンした「TRAVEL HUB MIX」は、VRを活用した仮想旅行体験ができるコミュニティ型観光案内施設です。ここではVR機器を装着することで日本各地を疑似旅行したり、アクティビティの魅力を仮想空間の中で体験できます!まさに近未来の体験ですね!

このような「VRと観光」を組み合わせたサービスが色々なところで活用されるようになってきており、今後どのようなサービスに成長していくのか今から楽しみです。

また、美術館や博物館、水族館でもVRを活用した体験イベントなども企画されており、「理解を深めるためのVR活用」も少しずつ実験的に行われるようになりました。

堺市博物館で8月1日より開催されている、VRを利用した『仁徳天皇陵古墳ツアー』では、普段見れないような角度から建造物を体験できるとのことです。ぜひ一度体験してみたいところです!

他にも、海外ではVRで商品を購入できる「VRショッピングモール」などが実験的に企画されており、「VRとコマース」を組み合わせたサービスも模索され始めています。このようなVRとそれ以外の分野を組み合わせたVRの活用は今後もどんどんと増えていくのではないでしょうか。今後どのようなサービスが生まれてくるのか、今から非常に楽しみです!

どんどん身近になるVRのセカイ!

2016年に家庭用VR機器が発売された時は価格もなかなかに高額で、VRが身近なものになるのはまだ遠い先の未来のことだと感じた方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし!上記の記事で紹介してきたように、2017年になってVRはどんどんと身近なものになりつつあります!

海外の調査会社ニールセンが行なったVRに関する意識調査では、アメリカにおける一般消費者のVR認知度に関する調査がなされています。VR元年と言われた2016年は一般消費者のVR認知度は28%に止まったのに対し、2017年は51%にまで上昇しており、いよいよ一般消費者の方々にもVRが認知され始めたことを示しています。

将来的なVR市場の予測についても、様々な意見が存在しますが、2017年度の市場予測でハードウェアとソフトウェア合わせて50億ドル(5000億円超)に達するとも言われています。2020年には300億ドル(3兆円超)にも昇るとの見方もあり、今後の急激な市場の拡大が期待されています。(参考:Report: Global VR Hardware Revenue To Hit $3.6 Billion in 2017 – VRScout

そして早くも2017年中に、HMD単体で動作が可能なスタンドアロン型VR機器と呼ばれる新たなデバイスも市場に投入されると予告されており、現状よりもさらに低価格かつ気軽にVRを購入できる未来がやってくると言われております。

ここで紹介する以外でも、VR体験をさらに豊かにする技術やアイデアが日進月歩で生み出されており、「気付いた時にはVRが当たり前になっている」そんな未来が待っているのかもしれません!

編集後記

実は筆者も以前、『VR ZONE Shinjuku』の前身となった、東京お台場のVR体験施設『VR ZONE Project i Can』にてVRアトラクションを体験したことがあるのですが、施設が熱気と歓声に包まれていたのがとても印象的でした。

最も印象的だったのは「ホラー実体験室脱出病棟Ω(オメガ)」というアトラクションです。このアトラクションは、いわばVR版のお化け屋敷というべきものなのですが、360度逃げ場のない恐怖は本物のお化け屋敷以上で、体験者の絶叫が鳴り止まなかったことをよく覚えております。こちらのアトラクションは現在『VR ZONE Shinjuku』でも体験できますので、興味が湧いた方は是非体験しに行ってみてください!

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