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なにをやっているのか

ダイアログ・イン・ザ・ダークは、暗闇のソーシャルエンターテインメントです。 参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、 暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。 その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、 そしてコミュニケーションの大切さ、人のあたたかさを思い出します。 これまで、全世界32カ国、130都市以上で開催され、2015年現在で800万人を超える人々が体験したこのイベントは、1988年にドイツで、哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案によって生まれました。 日本では1999年11月に初めて開催され、これまで14万人が体験。のべ400社以上の企業が人材研修として採用しています。 現在、東京の外苑前会場、大阪の「対話のある家」の2拠点を中心に活動しています。

なぜやるのか

ダイアログ・イン・ザ・ダークの暗闇では、ゲストの皆様にさまざまな変化が起こります。たとえば視覚を遮断することで他の五感がすぐれ、クリエイティブになること。肩書きから解放され、素に近い状態のご自身を発見されること。初対面の人と助け合うことで、優しく、温かくなること。 こうした変化は、少しずつ静かに社会を変革すると私たちは信じています。そのために私たちはこのプロジェクトを継続しています。 ゲストの皆様の変化には、視覚障害者アテンドの存在が欠かせません。彼らと出会うこと、「守るべき人」と思い込みがちな彼らに「守られる」という立場の逆転を経験することは、このイベントの重要な装置の一つです。 彼らは暗闇の世界に長じているとともに、とても豊かな文化を持っています。障害があってもなくてもお互いを尊重し、得意なことを活かすーーその実証的な場でもある私たちのチームは、視覚障害者がスタッフの2/3以上を占めています。