-270℃の世界で物質はどのような挙動をするか。世界の未知を探求する物理学の世界からITエンジニアとして活躍を続ける中途エンジニア社員。伊藤 誠也(いとう せいや)さんに、Digeonで働くこと、エンジニアにとって大切なことや育成についてお話を聞きました。
まず自己紹介をお願いします。:
伊藤 誠也です。Digeonではエンジニア兼プロジェクトマネジャーを担当しています。
出身と学生時代のことを教えてください。:
出身は滋賀県で、地元の長浜北高校に通っていました。
進路を選ぶ際に、「宇宙とか、相対性理論って面白そうだな」と思い、神戸大学の理学部物理学科に進学しました。
そこで、物性物理学を学んで、大学院では研究もしていました。
物性物理学…?ってどんなものなんでしょう。:
簡単にいうと、「物質のさまざまな性質を見極めて、モノの本質を調べる」という感じです。
僕の研究では、まず様々な金属を集め、比率を決めてからアーク融解させると独特な結晶の金属化合物になります。それを-270℃くらいまで冷やした時にどのような挙動を取るのか?を実験しながら調べていました。
ちなみにそれはどのような部分で役に立つのでしょうか?:
直接的には全く社会の役に立ってないです。「世界の真理を一つ解き明かした!以上。」みたいな感じで(笑)
理学部は役に立つかどうかより、この世にわからないことがあり、それを解き明かすために研究するイメージです。逆に役に立つことは工学部が研究してましたね。
悪く言うと理学部の研究成果を工学部が「役に立つやん!」と持って行ってしまうこともあったり(笑)
卒業後はどうされたのでしょうか?
ITエンジニアになろうと思って、SESの会社に就職しました。
プログラミングを大学時代に3回だけ授業でやったのですが、時間を忘れて没頭してしまったことがあり、エンジニアになりたい!と思うようになりました。
ただ就職活動自体はエンジニアになれればどこでもいいかな感じで(笑)
紹介会社から紹介されて応募して、面接で話した面接官がいい人そうだったんで、ここにしよう!と決めました。
その後、どうしてDigeonに転職されたのでしょうか?
紆余曲折があったんですが、
まずSESの会社で大手電力会社のプロジェクトに参加しましたが、自分ではない誰かがアサインされても問題なさそうな仕事が多すぎて、そういった点でやりがいが見つけられなかったんです。
転職を考えて、300人くらいのステンレス製造の会社に応募しました。
そこの面接の時に院生時代の研究の話で盛り上がって、いい人が多そうだったので、転職しました。
そこで社内SEとして働き出したのと同じ時期に、副業先としてDigeonと出会ったのが始まりです。
本職が老舗の製造業の社内SEだったので、あまりITの新規開発ニーズが無くて、プリンターが動かないとか、データが消えたとかの対応が多くて。
一方Digeonでは、Pythonを使って画像の類似度を分析するプロジェクトに入っていまして、ゴリゴリ開発する必要があり、結果的にDigeonで学んだことを本職に転用して、RPAしたり、電子帳簿システムを開発したりしていました。
最初は副業からだったんですね!その後Digeonに転職するキッカケは何だったのでしょうか?
当時Digeonが開発で参画していたサロン向けアプリケーションの開発プロジェクトがあったのですが、中々大変なプロジェクトで、最終的にエンドユーザーさんからPM的な役割もDigeonに期待されるようになってしまいまして。
そんな中で、「これは僕がやるしかないな」と思って、色々なところで折衝して要件を纏めて、無事リリースまで漕ぎ着けることができました。
その最中に、代表の山崎から「もっと大きな案件が動くかもしれない」という話を何度か耳打ちされていまして、「ああ、これは正社員になって手伝うしかないなぁ」って思った感じです(笑)
副業期間にDigeonの雰囲気や体制、良いところなど肌で感じていたので、あまり迷わず転職を決意しました。
現在ではDigeonでプロジェクトマネジャーとして活躍中の伊藤さんですが、Digeonの良いところとはどういったところでしょうか?
社員の成長や、再現性のある成功に拘っているところです。
例えば、僕はPMとして社員の育成にも携わりますが、「絶対に自分と同じ失敗をさせない」と決めていて、そのためにマニュアルを作成・更新したり、直接的に指導したり、先を読んで指示をしたりしています。
しかし、成功の素になるような、必要な失敗は潰したくないので、説明して理解して貰った上で、それでもやってみたいという人には遠慮なく挑戦して貰っています。
会社的には、時間も手間もかかることですが、成長や育成に妥協しない点がDigeonの良いところだと思います。
最後にDigeonのPMとして伊藤さん大切にしていることは何でしょうか?:
例えばですが、1つは驚きを最小にすることです。
物理学の影響なのか、物事を端的に考える癖がついていまして、その一つに、あらゆるリスクはステークホルダーそれぞれの思いや認識の差異に起因する。
一方でその差異は簡単に埋められるものではないですから、情報を日々早い段階で小出しに伝達していくことで、いざ何か起きてしまった時にショックを与えにくいようにするという「驚き最小の原則」に則って行動しています。
他にもありますが、このようにいくつかの原則に基づいた行動を大切にしています。
最後に:
Digeonでは、プロジェクトマネジャーに挑戦したいエンジニアや、興味のあるエンジニアを歓迎します。また未経験からでもエンジニアとして成長できる環境が整っています。興味がある方は、ぜひ応募してみてください。
一緒に成長し、新しい技術に挑戦しましょう。
株式会社Digeonでは一緒に働く仲間を募集しています