1
/
5

「エンジニアであってもお客様と直接話すことは珍しくない」職種の垣根を越えてプロジェクトを進める理由とは

1995年に創業し、日本初のeラーニング専門ソリューションベンダーとして2,000を越える企業・学校・スクールのeラーニングシステムを立ち上げを支援してきたデジタル・ナレッジ。

コロナ禍により様々な領域でのデジタルシフトが急速に進み、eラーニング領域は学びの「代替」としてではなく、「前提」として活用する時代へと突入しているいま、デジタル・ナレッジは良い知識社会の実現を目指して日々取り組んでいます。

そんなデジタル・ナレッジでは、お客様視点を大切にし、職種の垣根を越えて皆で共創し合ってプロジェクトを進めています。そこで今回は、コーディネータリーダーを務める猪伏 智彦さん、エンジニアリーダーを務める佐藤 竜太さん、ディレクタリーダーを務める平嵜 博也さんの3人に、デジタル・ナレッジにおけるプロジェクトの進め方についてお話を伺いました。


「お客様視点」を大切にするからこそ、職種の垣根を越えてプロジェクトを進めていく

―― まずは、みなさんがデジタル・ナレッジに入社を決めた理由を教えて下さい。

佐藤:これまでのキャリア遍歴としては、まだインターネットもいまほど普及していない頃から20年以上、IT業界にいまして、オフィス系のシステム開発や金融業界のシステム開発など、広くシステム開発に携わってきました。

そして何社か経た後にデジタル・ナレッジに入社します。入社した理由は、漠然と教育領域に興味を持っていまして、そうした新しい領域での開発に携わることでより自身のスキル、キャリアアップに繋がると思ったこと、そしてこれまでの自分のキャリアを活かせそうだなと思ったからでした。

平嵜:現在はディレクタ職ですが、過去にはエンジニア職も経験したことがありました。そして、もともとは派遣型の働き方が中心でしたので、腰を据えて自社プロダクトの開発に携わりたいと思ったことがデジタル・ナレッジに入社したキッカケです。

そして入社の決め手となったのが、デジタル・ナレッジの社長や社員、また社員同士の距離感の近さでした。第一面接から社長が出てきて、さらには別の社員も急遽途中から参加する流れとなったのですが、そういった面接の様子から社長と社員の距離が近い、風通しの良い会社なのだと感じて入社しました。

猪伏:私は他のふたりと違い、デジタル・ナレッジが社会人としてのキャリアのスタートでした。入社の経緯としては、実は教育系に興味があったというわけではなく、広くIT業界に興味を持っていたんですね。

そして就職氷河期の時代でしたので、就職支援でインターンとしてデジタル・ナレッジにジョインしたのがキッカケでした。

―― あらためて、デジタル・ナレッジではコーディネータ、ディレクタ、エンジニアがどのように連携してプロジェクトを進めるのか教えて下さい。

猪伏:デジタル・ナレッジのプロジェクトの進め方として特徴的なのが、職種は分かれているものの、その境が明確に分かれているわけではないことです。たとえばコーディネーターは案件を受注するということに責任を、ディレクターはプロジェクト全体の責任を、そしてエンジニアは開発領域での責任を担うなど、それぞれの役割分担は分かれていますが、工程自体は完全に分かれていません。

そのため、コーディネータやディレクターだけでなく、エンジニアもアイデアを出すこともありますし、コーディネータも受注したら終わりではなく、プロジェクトの最後まで企画に参加したりと、全員でひとつのプロジェクトを進めるという意識を持っているのが特徴です。

佐藤:猪伏の言うとおり、完全に縦割りで仕事を進めるということはないですね。コーディネータがエンジニアと一緒に技術的な課題を洗い出したりすることもありますし、エンジニアである私自身、コーディネータの方とコミュニケーションを取る機会は多くあるなと感じています。

そうした進め方をするのは、お客様視点でのプロジェクト進行を大切にしているからです。エンジニアはディレクタが落とし込んだ要件だけに従えばいいというわけではなく、よりお客様が実現したいこと、お客様の意図を汲み取ることが大切だと考えているため、ディレクターだけでなく、実際にお客様とコミュニケーションを取る機会の多いコーディネータにも話を聞いたり、お客様との打ち合わせに参加して直接お話を伺ったりしています


コーディネータ、ディレクタ、エンジニアの共創が、お客様への提供価値を最大化させる

―― お客様視点でのプロジェクト進行を大切にされているとのことですが、具体的にご自身が過去にお客様視点で取り組んだこと、また会社としてお客様視点を大切にしているなと感じたことがあれば教えて下さい。

佐藤:あるお客様のプロジェクトで、ご使用いただいているシステムが遅くなるというトラブルがあり、ご相談をいただいたことがありました。

そこで、システムが遅くなる度にシステムを再起動するという対応を取っていたのですが、それではお客様としても都度対応依頼を投げていただく必要があったため、システムの再起動を自動化するプログラムを組みました。

頻繁に起こるトラブルではなかったものの、やはりお客様にとっては不便な状況が起きてしまうことは良くないことです。そうしたお客様視点を大切にしたからこそ生まれた自動化プログラムでした。

また当たり前ではありますが、会社としてお客様とは長くお付き合いができるよう進めています。そしてお付き合いが長くなればお客様に対して親近感も湧いてきますし、お客様がどういった仕事をしているのか、そのためにシステムをどう使われているのかなど、お客様のことを考えながら開発していったりするのはデジタル・ナレッジらしいなと思いますし、私たちにとってもやりがいに繋がることだと感じています。

猪伏:提案フェーズはもちろんなのですが、お客様視点を大切にする文化が如実に表れるのは、なにか要件の変更などのトラブルがあったときだと感じています。

プロジェクトを進めていく上で、提案の段階では「これが最善だ」と思ってご提案させていただき、お客様にも納得いただきながら要件に落とし込んでいくわけですが、やはり途中で「やはり、こうしたい」など、お客様のご要望で要件を変更せざるを得ない状況というのは珍しくありません。

コーディネータとしては、そうした要件を変更したいという旨をディレクタやエンジニアに伝えるのは心苦しいことではあるのですが、ディレクターもエンジニアもお客様視点を持っているからこそ、しっかりとお客様の意図を汲み取り、要件変更を判断したりするのは、素晴らしいなと感じています。

―― その他、みなさまが日々業務を進めていく上で意識していること、大切にされていることがあれば教えて下さい。

猪伏:私の所属する部署のお客様としては教育ビジネスを手がけられている、いわば教育のプロのお客様。一方で私たちはITのプロとして、いかにお客様の先にいる受講者や生徒に、お客様の教育を届けるかを大切にしなければなりません。

そのため、ただお客様のやりたいと言っていることではなく、お客様が真にやりたいことを汲み取って実現することが重要です。そして、コーディネータとしては難しそうだなと思う要件であっても、エンジニアからしたら朝飯前ということもありますから、コーディネータとしてはディレクタやエンジニアというさらにプロのメンバーと連携することを意識しています。

そういった連携によってご提案の規模も大きくなっていきますし、エンジニアとディレクタのできることの最大値が、そのままコーディネータとしての提案の幅になっていくというのは面白く、やりがいに感じる部分です。

佐藤:エンジニアとしては、開発の前段階である設計レベルから品質を高めるということを大切にしていまして、具体的にはディレクターの基本設計書をもとにエンジニアが内部設計書を作成していくわけですが、内部設計に入る前にディレクタの基本設計書にレビューをするといった取り組みを行っています。

やはり、ただ指示されたことを開発するのではなく、設計レベルでフィードバックしていくような動きを取り、各職種のメンバーそれぞれの最大値を発揮しなければ、お客様に満足いただけるものはつくれないと考えるからです。

だからこそ、やはり他社に比べてエンジニアは他職種とのコミュニケーションを取る機会は多いですし、会社全体がそうした風土であるがゆえに、とてもフランクに何でも話せる雰囲気の会社であると感じています。

平嵜:ディレクタとして意識していることとしては大きく2つありまして、1つは納期。お客様はいつまでにeラーニングを実現したいというご要望がありますから、当然ではありますが、その納期に間に合わせるというのは非常に大切であると考えています。

そしてもう1つは、チーム間での意識統一です。たとえばディレクタとしてエンジニアに仕様を理解してもらうというのも、なかなか1回では理解してもらえなかったりもします。

しかし、認識の齟齬がある状態のまま進めてしまっては、お客様の実現したいことが実現できませんから、少しでも認識の齟齬が生まれそうだと感じたときは、積極的にコミュニケーションを取ることを心がけていますし、すぐに情報共有できるやり方を大切にしています。


個々の想いを尊重し、裁量権のある働き方を実現できるのがデジタル・ナレッジの良さ

―― あらためて、みなさまはどういったところにデジタル・ナレッジの良さを感じられていますか?

猪伏:私自身のやりがいにも感じているのが、裁量権のある働き方ができるという点です。都度、上に許可を取らなくてはいけないといったことがなく、現場が裁量権を持って意識決定できるのは、デジタル・ナレッジの良さだなと。

また、規模の大きいプロジェクトも多く、そうしたプロジェクトを通じて自身の業務の幅が広がっていくのはとても面白いなと感じています。

佐藤:エンジニアとして良いなと感じているのが、本人の気持ち次第ではずっとエンジニア職を続けられるということです。というのも、この業界はエンジニアのキャリアアップとしてディレクタ職に就いたり、マネジメント側に立つといったのが一般的ですが、個人的にはずっとプログラムを書いていたいという気持ちが強いんですね。そして、その想いを実現できるのがデジタル・ナレッジです。

そしてエンジニアとしては、常に最新技術や新しい言語について学び続ける必要がありますが、eラーニングシステムを提供しているデジタル・ナレッジだからこそ、自分たち自身の学びや成長というのも非常に大切にしています

そのため、自身の興味次第ではフルスタックエンジニアのような働き方もできたりと、キャリアやスキルの幅を広げられる機会があるのが良さであり、楽しさです。

平嵜:やはり職種の垣根を越えて、協力してプロジェクトを推進していく文化があることが、デジタル・ナレッジの良さだなと感じています。

たとえば、お客様が実現したいことを私たちは可能な限り実現したいと思っていますが、ときに「要件的に、これは本当に実現できるのだろうか」といったプロジェクトも当然あるわけです。

しかし、コーディネータやエンジニアと協力しながら、皆で納期を守りつつも、お客様の希望を実現できるかが重要で。そういった高い壁を皆で協力して乗り越えたときは、大きな達成感も感じられますし、苦労した分だけお客様に喜んでもらえたときはとても嬉しいですよね。

―― 最後に、みなさまそれぞれの今後の展望を教えて下さい。

佐藤:自分で手を動かさないマネージャーではなく、自ら手を動かすプレイングマネージャーであり続けたいと思っています。

というのも、私自身が「何もやらずにやれ」というのが嫌なんですね(笑)。そのため、「オレもやっているから、みんなもやろうぜ」といった空気感を大切にしたいと思っています。

猪伏:コーディネータリーダーとして、他部門のコーディネータやスタッフとの交流の活性化もミッションのひとつ。

そのため、コーディネータの課題や悩みを部門間を超えて共有していき、みんなで解決していくような動きが求められます。自部門のコーディネータが成長できるよう支えることはもちろん、他部門のコーディネータも成長し、予算達成できるよう努力していきたいです。

平嵜:組織内でのコミュニケーションというのは人間の体でいう血流のようなもので、血流が悪いと体が不調になるように、組織も円滑なコミュニケーションがなければ不健全な状態に陥ってしまいます。

たとえば個々が抱える疑問や悩みを、そのまま個々が抱え込んでしまってはいけないわけで、誰かに相談したり、個々の声を拾い上げることが重要です。そのため、デジタル・ナレッジ全体が健全な会社であり続けられるよう、組織の血流を良くしていくようなリーダーでありたいと考えています。

                *             *

デジタル・ナレッジではさまざまな職種を募集中です。少しでもご興味お持ちいただけたら、ぜひエントリーください。

株式会社デジタル・ナレッジでは一緒に働く仲間を募集しています
同じタグの記事
今週のランキング